防犯カメラの電気代はいくら?月額ランニングコストを徹底解説
「防犯カメラを導入したいけれど、電気代はどれくらいかかるの?」——導入前に気になるランニングコストの不安は、多くの方に共通する悩みです。
結論から言うと、防犯カメラの電気代はカメラ4台+NVR+モニターのセット一式で月額約1,000〜1,500円です。本記事では防犯設備士の実務経験をもとに、タイプ別の電気代比較から5年間の総コストシミュレーション、電気代を抑える節約方法まで徹底解説します。
この記事でわかること
- 防犯カメラの電気代は月額いくらか(タイプ別の早見表)
- 電気代の計算方法(自分のカメラで計算できる公式)
- 電気代以外のランニングコスト一覧(HDD交換・クラウド料金など)
- 初期費用+5年間の総コストシミュレーション
- 電気代を節約する5つの方法
【結論】防犯カメラの電気代は月額約1,000〜1,500円
防犯カメラの電気代は、カメラのタイプとシステム構成によって異なります。まず結論を整理します。
| 構成 | 消費電力(合計) | 月額電気代 | 年間電気代 |
|---|---|---|---|
| カメラ1台のみ | 5〜7W | 約100〜150円 | 約1,200〜1,800円 |
| カメラ4台+NVR | 35〜50W | 約800〜1,100円 | 約9,600〜13,200円 |
| カメラ4台+NVR+モニター | 45〜65W | 約1,000〜1,500円 | 約12,000〜18,000円 |
| カメラ8台+NVR+モニター | 65〜95W | 約1,400〜2,100円 | 約16,800〜25,200円 |
※電力単価31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の2024年度目安単価)で計算
エアコン(月額約3,000〜5,000円)や冷蔵庫(月額約700〜1,000円)と比べると、防犯カメラの電気代は非常に低コストです。24時間365日稼働しても家計への負担は小さいと言えます。
防犯カメラの電気代はいくら?タイプ別の目安
防犯カメラのタイプごとに、消費電力と電気代の目安を詳しく比較します。
| タイプ | カメラ消費電力 | システム合計 | 月額電気代 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| モニターセット型(4台) | 5〜7W×4台 | 45〜65W | 約1,000〜1,500円 | NVR+モニター含む一式 |
| ワイヤレスカメラ単体 | 3〜5W | 3〜5W | 約70〜110円 | Wi-Fi接続、クラウド録画 |
| PoEカメラ(NVR運用) | 7〜15W×台数 | 40〜80W | 約900〜1,800円 | LANケーブルで給電 |
| ソーラー式 | 0W(太陽光) | 0W | 0円 | バッテリー交換費あり |
モニターセット型(カメラ4台+NVR+モニター)
モニターセット型は、カメラ・録画機(NVR/DVR)・モニターがセットになった構成です。各機器の消費電力の内訳は以下のとおりです。
| 機器 | 消費電力 | 月額電気代 |
|---|---|---|
| カメラ(1台) | 5〜7W | 約100〜150円 |
| カメラ(4台合計) | 20〜28W | 約450〜620円 |
| NVR/DVR(録画機) | 10〜20W | 約220〜450円 |
| モニター(10〜15インチ) | 10〜15W | 約220〜330円 |
| システム合計 | 45〜65W | 約1,000〜1,500円 |
NVR(PoEタイプ)はLANケーブル経由でカメラに電力を供給するため、NVRの消費電力にカメラの給電分が含まれる場合があります。製品のスペックシートで「PoE給電込み」の消費電力を確認してください。
モニターセット型防犯カメラの選び方とおすすめは親ページで詳しく解説しています。
ワイヤレスカメラ単体
ワイヤレスカメラはWi-Fiで映像を送信するため、カメラ単体の消費電力は3〜5Wと低めです。月額電気代は約70〜110円で、1台だけ設置する家庭用途ではもっとも電気代が安いタイプです。
ただし、クラウド録画を利用する場合は月額料金(1,000〜2,000円/台程度)が別途かかります。電気代は安くてもトータルのランニングコストはモニターセット型より高くなるケースがある点に注意してください。
PoEカメラ単体(NVR運用)
PoEカメラはLANケーブル1本で映像伝送と電力供給を行います。カメラ1台あたりの消費電力は7〜15Wで、赤外線暗視やヒーター内蔵の屋外モデルはやや高めです。
NVR(録画機)の消費電力は15〜25Wが目安で、8ch以上の大型モデルでは30W前後になることもあります。PoE防犯カメラの配線設計も参考にしてください。
ソーラー式防犯カメラ(電気代0円)
ソーラー式はソーラーパネルで発電・充電するため、電気代は0円です。配線工事も不要で、電源が確保できない畑・駐車場・山間部などに適しています。
ただし曇天が続くとバッテリー残量が不足し、録画が停止するリスクがあります。安定運用を重視するなら、ソーラー防犯カメラの選び方を確認し、大容量バッテリーモデルや電源併用モデルを検討しましょう。
電気代の計算方法|自分のカメラの電気代を出してみよう
お使いの防犯カメラの電気代は、以下の計算式で求められます。
- 電気代の計算式: 消費電力(W)÷ 1,000 × 24時間 × 30日 × 電力単価(円/kWh)
- 2026年3月時点の電力単価目安: 31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)
計算例:カメラ4台+NVR+モニター
たとえば合計消費電力が55Wのモニターセット型の場合、計算は次のようになります。
| 計算ステップ | 内容 | 数値 |
|---|---|---|
| 1. kWに変換 | 55W ÷ 1,000 | 0.055kW |
| 2. 1日の消費電力量 | 0.055kW × 24時間 | 1.32kWh |
| 3. 1ヶ月の消費電力量 | 1.32kWh × 30日 | 39.6kWh |
| 4. 月額電気代 | 39.6kWh × 31円 | 約1,228円 |
消費電力はカメラ本体だけでなく、NVR(録画機)とモニターも合算するのがポイントです。スペックシートの「定格消費電力」の欄を確認し、すべての機器を足し合わせてください。
他の家電との電気代比較
防犯カメラの電気代を身近な家電と比較すると、その安さが実感できます。
| 家電 | 消費電力(目安) | 月額電気代(目安) |
|---|---|---|
| エアコン(6畳用) | 400〜700W | 約3,000〜5,000円 |
| 冷蔵庫(400L) | 30〜45W(平均) | 約700〜1,000円 |
| テレビ(50インチ液晶) | 100〜150W | 約700〜1,100円 |
| 防犯カメラ4台セット | 45〜65W | 約1,000〜1,500円 |
| Wi-Fiルーター | 10〜15W | 約220〜330円 |
防犯カメラ4台+NVR+モニターの電気代は、冷蔵庫とほぼ同等です。24時間稼働の安心感を考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
電気代だけじゃない!防犯カメラのランニングコスト一覧
防犯カメラの維持費は電気代だけではありません。長期的なランニングコストを正しく把握するには、HDD交換・クラウド料金・メンテナンス費用も含めて考える必要があります。
| ランニングコスト項目 | 費用目安 | 発生頻度 |
|---|---|---|
| 電気代(4台セット) | 月額1,000〜1,500円 | 毎月 |
| HDD交換 | 8,000〜25,000円/回 | 3〜5年ごと |
| クラウド録画料金 | 月額1,000〜2,000円/台 | 毎月(利用時のみ) |
| メンテナンス・清掃 | 0〜5,000円/回 | 年1〜2回 |
| 通信費(遠隔監視) | 月額0〜500円 | 毎月(既存回線利用なら0円) |
HDD交換費用(3〜5年ごと)
NVR/DVRに内蔵されているHDDは、24時間連続稼働で3〜5年が交換の目安です。自分で交換する場合はHDD代のみ(8,000〜25,000円)、業者に依頼する場合は出張費込みで30,000〜45,000円が相場です。
交換手順やおすすめHDDの選び方は防犯カメラのHDD交換方法で詳しく解説しています。
クラウド録画サービス料金
ワイヤレスカメラやクラウド対応カメラを使う場合、クラウド録画の月額料金がかかります。1台あたり月額1,000〜2,000円が相場で、カメラ台数が増えるほどコストが膨らみます。
モニターセット型ならNVR内蔵のHDDにローカル録画するため、クラウド料金は不要です。長期的なコストを抑えたい方にはモニターセット型が有利です。
メンテナンス・修理費用
屋外カメラはレンズの汚れや蜘蛛の巣の付着で画質が低下します。年1〜2回の清掃が推奨され、自分で行えば費用はかかりません。業者にメンテナンスを依頼する場合は、1回あたり3,000〜5,000円程度です。
通信費(遠隔監視を使う場合)
スマホから遠隔で映像を確認する場合、インターネット回線が必要です。自宅や店舗に既存のWi-Fi/有線回線があれば追加費用はかかりません。専用のモバイル回線を契約する場合は月額500〜1,000円程度です。
【早見表】初期費用+5年間の総コストシミュレーション
防犯カメラ選びで本当に大切なのは、初期費用だけでなく5年間の総コストです。3つのタイプで比較シミュレーションを行いました。
| 費用項目 | モニターセット型(4台) | ワイヤレスカメラ(4台) | クラウドカメラ(4台) |
|---|---|---|---|
| 初期費用(機器代) | 40,000〜80,000円 | 20,000〜40,000円 | 30,000〜60,000円 |
| 電気代(5年間) | 約60,000〜90,000円 | 約16,800〜26,400円 | 約16,800〜26,400円 |
| HDD交換(5年で1回) | 8,000〜15,000円 | 0円 | 0円 |
| クラウド料金(5年間) | 0円 | 240,000〜480,000円 | 240,000〜480,000円 |
| 5年間の総コスト | 約108,000〜185,000円 | 約276,800〜546,400円 | 約286,800〜566,400円 |
モニターセット型は初期費用がやや高いものの、クラウド料金が不要なため5年間の総コストは最安になります。クラウドカメラ4台を5年間使うと、月額料金だけで24万〜48万円かかる計算です。
- モニターセット型の5年総コスト:約10万〜18万円(最安)
- ワイヤレスカメラ4台の5年総コスト:約28万〜55万円(クラウド料金が大きい)
- クラウドカメラ4台の5年総コスト:約29万〜57万円(月額課金が累積)
- 長期運用ではモニターセット型のコストパフォーマンスが圧倒的に高い
防犯カメラの電気代を節約する5つの方法
電気代をさらに抑えたい方に向けて、すぐに実践できる節約方法を5つ紹介します。
1. 動体検知録画で常時録画を減らす
NVR/DVRの録画設定を「常時録画」から「動体検知録画」に変更すると、HDDの書き込み時間が減り、HDDの消費電力を抑えられます。動きがあったときだけ録画する設定にすれば、HDD寿命の延長にもつながります。
録画設定の方法はNVR/DVRの初期設定ガイドで解説しています。
2. モニターを必要時だけオンにする
モニターの消費電力は10〜15Wで、システム全体の約20〜25%を占めます。常時表示が不要であれば、映像確認時だけ電源を入れる運用に切り替えると月額200〜330円の節約になります。スマホアプリで遠隔確認できる環境なら、モニターをオフにしておくのも有効です。
3. 省電力設定(フレームレート・画質の最適化)
録画のフレームレートを30fpsから15fpsに下げると、NVRの処理負荷とHDDへの書き込み量が減少します。電気代への直接的な影響は小さいですが、HDD寿命の延長による交換コスト削減に効果があります。
4. ソーラー式カメラとの組み合わせ
電源の確保が難しい場所や、増設する場合はソーラー式カメラの活用も検討しましょう。駐車場や庭の隅など、既設のNVRとは別にソーラー式を1〜2台追加すれば、電気代の増加を抑えつつ監視範囲を拡大できます。NVRへのカメラ追加方法は防犯カメラの増設方法で詳しく解説しています。
5. 電力会社・料金プランの見直し
防犯カメラに限らず、家庭全体の電気代を見直すことも有効です。2016年の電力自由化以降、料金プランの選択肢が広がっています。深夜電力が安いプランや、基本料金が無料のプランなど、24時間稼働の防犯カメラと相性の良い料金体系を探してみましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 防犯カメラの電気代は1ヶ月いくらですか?
カメラ1台あたりの電気代は月額約100〜150円です。カメラ4台+NVR+モニターのモニターセット型一式では月額約1,000〜1,500円が目安になります。消費電力や電力単価によって変動しますが、冷蔵庫(月額約700〜1,000円)と同程度かやや高い水準です。
Q2. 防犯カメラは24時間つけっぱなしで大丈夫ですか?
はい、防犯カメラは24時間365日の連続稼働を前提に設計されています。電気代も24時間稼働で月額100〜150円程度と低コストです。ただし録画機(NVR/DVR)の放熱には注意が必要で、密閉された棚の中に設置すると故障リスクが高まります。通気性の良い場所に設置してください。
Q3. 電気代が急に上がることはありますか?
通常の使用であれば急激に上がることはありません。ただしHDDが劣化すると消費電力が増加するケースがあります。また、赤外線暗視機能の常時点灯や、増設によるカメラ台数の増加も電気代上昇の原因になります。電気代に異常を感じたら、各機器の消費電力を個別に確認してみましょう。
Q4. ソーラー式防犯カメラは本当に電気代がかかりませんか?
はい、ソーラーパネルで充電するため電気代は基本的に0円です。ただしバッテリー交換(2〜3年ごと、3,000〜5,000円程度)が発生します。曇天や日照不足が続くと録画が停止するリスクもあるため、安定稼働を重視するならソーラー+電源併用モデルが安心です。ソーラー防犯カメラの選び方も参考にしてください。
Q5. 防犯カメラの電気代を経費計上できますか?
はい、事業用として使用している防犯カメラの電気代は経費計上が可能です。カメラ本体・録画機・モニターの電気代を「水道光熱費」として計上できます。自宅兼事務所の場合は、事業使用割合に応じた按分計算が必要です。カメラ本体の購入費用は「器具備品」として減価償却も可能です。
次に読むべき記事
- モニターセット型防犯カメラおすすめ3選 — コスパの高いセット製品の選び方
- ワイヤレスvs有線の徹底比較 — タイプ別のコスト・性能比較
- 防犯カメラのHDD交換方法 — HDD交換費を含むメンテナンスコストの詳細
- 防犯カメラの増設方法 — 増設時の費用とランニングコストの変化
まとめ
防犯カメラの電気代は、想像よりもずっと低コストです。カメラ4台+NVR+モニターのモニターセット型でも月額約1,000〜1,500円と、冷蔵庫とほぼ同等の負担で24時間365日の安心を手に入れることができます。
- カメラ1台あたりの電気代は月額約100〜150円
- モニターセット型一式(4台)の電気代は月額約1,000〜1,500円
- エアコンや冷蔵庫と比べて防犯カメラの電気代は非常に低コスト
- ランニングコストはHDD交換費用(3〜5年ごと)も考慮する
- 5年間の総コストではモニターセット型がもっとも経済的(約10万〜18万円)
- 動体検知録画やモニターオフで電気代をさらに節約可能
電気代やランニングコストも踏まえて防犯カメラを選びたい方は、モニターセット型防犯カメラおすすめ3選をご覧ください。ワイヤレスと有線の比較やネット不要の防犯カメラも、コスト面での判断に役立ちます。
防犯対策の全体像を知りたい方は「じぶん防犯」トップページをご覧ください。