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モニターセット型防犯カメラおすすめ3選|店舗・倉庫の複数台監視

「店舗に防犯カメラを複数台設置したい」「モニターで映像をリアルタイムに確認したい」——そんな方に最適なのがモニターセット型の防犯カメラです。

モニターセット型はカメラ・録画機・モニターがセットになった「ネット不要」の本格的な監視システムです。店舗・倉庫・工場など複数台のカメラを一括管理したい場面で広く使われています。2026年現在、4K対応・AI人体検知搭載のセットが5万円前後から手に入るようになりました。

本記事では、防犯設備士として10年以上の現場経験をもとに、モニターセット型防犯カメラの選び方からおすすめ3製品の比較、DVR・NVRの違い、HDD容量の目安まで徹底解説します。

この記事でわかること

  • モニターセット型防犯カメラの仕組みとセット内容
  • DVRとNVRの違いと選び方
  • 用途別おすすめ3製品の比較
  • HDD容量×カメラ台数の録画日数早見表
  • 利用シーン別のおすすめ構成例

【結論】防犯設備士が選ぶモニターセット型おすすめ3選

まず結論として、用途別に厳選した3製品を比較表でご紹介します。

製品名用途接続方式カメラ台数画素数モニター実売価格
WTW イーグルミニ家庭用ワイヤレス最大4台300万画素7インチ約35,000円
WTW XPoE 4chセット店舗向けPoE有線最大4台800万画素(4K)別売約49,800円〜
アルタクラッセ SL500P 8台セット倉庫・工場PoE有線最大8台500万画素15インチ付き約143,600円

※価格は2026年3月時点のメーカー公式サイト・ECサイト調べ

  • 家庭やガレージに → WTW イーグルミニ(工事不要のワイヤレス・7インチモニター付き)
  • 店舗・事務所に → WTW XPoE 4chセット(4K高画質・PoE給電でケーブル1本)
  • 倉庫・工場の広い敷地に → アルタクラッセ SL500P 8台セット(8台一括管理・AI人体検知)

1. WTW イーグルミニ — 家庭用ワイヤレスの定番

塚本無線のイーグルシリーズは、日本メーカーが自社開発するワイヤレス防犯カメラモニターセットです。7インチのタッチパネルモニターにカメラを最大4台まで無線接続でき、配線工事なしで設置できます。

項目スペック
カメラ台数最大4台(セットは1〜2台から選択)
接続方式ワイヤレス(通信距離 最大300m)
画素数300万画素
録画方式microSDカード(モニター側に挿入)
モニター7インチ タッチパネル
防水等級IP66(屋外対応)
夜間撮影赤外線LED(白黒)

配線工事が不要で、電源を入れるだけでカメラとモニターが自動ペアリングするため、機械が苦手な方や高齢のご家族でも簡単に使えます。

プロの現場メモ: イーグルミニはHDD録画機ではなくSDカード録画のため、長期間の映像保存には不向きです。2週間以上の録画を残したい場合は、次のPoEセットを検討してください。

2. WTW XPoE 4chセット — 店舗・事務所の本格監視

塚本無線が展開するXPoEシリーズの4chセットです。4K 800万画素の高解像度カメラとPoE対応NVRがセットになっており、LANケーブル1本でカメラへの電源供給と映像伝送を同時に行えます。

項目スペック
カメラ台数最大4台
接続方式PoE給電(LANケーブル1本)
画素数800万画素(4K)
録画方式NVR(HDD 最大8TB対応)
モニター別売(HDMI出力で市販モニター接続可)
圧縮方式H.265+
AI機能人体検知・動体検知

4K画質で人物の顔や車のナンバープレートまで鮮明に記録できるため、レジ周りや入口の監視に最適です。モニターが別売のため、すでにテレビやPCモニターがある場合はコストを抑えられます。

3. アルタクラッセ SL500P 8台セット — 大規模施設の一括管理

防犯カメラ専門店アルタクラッセが販売するPoE 8台セットです。500万画素のAI人体検知カメラ8台と8ch NVR、15インチモニターがすべてセットになっています。

項目スペック
カメラ台数8台(最大8ch)
接続方式PoE給電(LANケーブル20m付属)
画素数500万画素
録画方式NVR(HDD 1TB搭載、最大8TB対応)
モニター15インチ(セット付属)
圧縮方式H.265
AI機能人体検知・マイク搭載
防水等級IP66

倉庫や工場など広い敷地の複数箇所を1台の録画機で一括管理できます。15インチモニターで8分割表示しても各カメラの映像を十分に確認できるサイズです。

モニターセット型防犯カメラとは?仕組みとセット内容

セットに含まれる3つの機器

モニターセット型は、以下の3つの機器で構成されています。

機器役割選び方のポイント
カメラ映像を撮影画素数・防水等級・夜間撮影性能
録画機(DVR/NVR)映像をHDDに保存チャンネル数・HDD容量・圧縮方式
モニター映像をリアルタイム表示サイズ(カメラ台数に合わせる)

カメラで撮影した映像をケーブル(同軸またはLAN)で録画機に送り、録画機が内蔵HDDに保存しながらモニターに映し出す仕組みです。

ネット不要で使えるのが最大の特長

モニターセット型は、カメラ・録画機・モニターがすべてローカル(構内)で完結するため、インターネット回線もWi-Fi環境も不要です。ネット不要の防犯カメラ6タイプの中でも、複数台を一括管理できるのはモニターセット型ならではの強みです。

ただしスマホアプリで外出先から映像を確認したい場合は、録画機をルーターに接続するネット環境が必要になります。

SDカード型・PoEカメラとの違い

比較項目モニターセット型SDカード型PoEカメラ単体
カメラ台数2〜16台1台1台(NVRで複数化可)
録画先HDD(大容量)microSDNVR / NAS
モニター専用モニター付きスマホ確認スマホ / PC
ネット不要不要不要(PoE給電)
価格帯3〜15万円5,000〜15,000円1〜3万円/台

1台だけ手軽に設置したい方はSDカード録画型防犯カメラ、複数台を本格的に管理したい方はモニターセット型が適しています。

DVRとNVRの違いをわかりやすく解説

録画機には「DVR」と「NVR」の2種類があります。モニターセット型を選ぶうえで最も重要な違いです。

比較項目DVRNVR
正式名称デジタルビデオレコーダーネットワークビデオレコーダー
接続方式同軸ケーブルLANケーブル
対応カメラアナログカメラIPカメラ
最大画質500万画素程度4K(800万画素)以上
PoE給電非対応対応(ケーブル1本で電源+映像)
配線距離最大300〜500m最大100m(PoE)
価格帯安い(2〜5万円)やや高い(3〜10万円)
おすすめ環境既存のアナログカメラを活用したい場合新規導入・高画質が必要な場合

DVR(デジタルビデオレコーダー)の特徴

DVRは同軸ケーブルでアナログカメラを接続する従来型の録画機です。同軸ケーブルは300〜500mまで配線できるため、広い敷地で有利です。ただしケーブル1本あたり映像のみを伝送し、電源ケーブルを別途配線する必要があります。

NVR(ネットワークビデオレコーダー)の特徴

NVRはLANケーブルでIPカメラを接続する新世代の録画機です。PoE(Power over Ethernet)対応のNVRなら、LANケーブル1本でカメラへの電源供給と映像伝送を同時に行えるため、配線がシンプルになります。4K以上の高画質に対応し、H.265+圧縮で録画容量も効率的です。

初心者はどちらを選ぶべき?

2026年現在、新規導入であればNVR(PoE)がおすすめです。理由は3つあります。

  1. PoE給電でケーブル配線が半分で済む
  2. 4K対応で将来の高画質化にも対応できる
  3. NVRセットの価格がDVRと同程度まで下がっている

既存のアナログカメラを流用したい場合や、配線距離が100mを超える場合のみDVRを検討してください。

モニターセット型の選び方5つのチェックポイント

1. 有線(同軸/PoE)かワイヤレスか

方式メリットデメリットおすすめ用途
有線(PoE)安定・高画質・長時間録画配線工事が必要店舗・倉庫・工場
有線(同軸)長距離配線可能・低コスト電源別配線・画質に限界既存カメラの更新
ワイヤレス配線不要・設置が簡単電波干渉の可能性・SDカード録画家庭・ガレージ

業務用途では有線PoE、家庭用途ではワイヤレスが主流です。

2. カメラ台数と拡張性(4ch / 8ch / 16ch)

録画機のチャンネル数がカメラの接続上限を決めます。将来の増設を見越して、設置予定台数より1〜2ch余裕をもたせましょう。

  • 4ch: 家庭・小規模店舗向け(入口・レジ・バックヤード・駐車場)
  • 8ch: 中規模店舗・倉庫向け(出入口+作業エリア+外周をカバー)
  • 16ch: 大規模施設・マンション共用部向け

3. HDD容量と録画日数の目安

HDD容量は録画を何日分保存できるかに直結します。一般的な目安は以下の通りです。

  • 家庭用: 1〜2TB(2週間程度の保存で十分)
  • 店舗用: 2〜4TB(1か月分の保存を推奨)
  • 法人・管理物件: 4TB以上(長期保存・証拠保全が必要)

詳しい録画日数は後述の早見表を参考にしてください。

4. モニターサイズの選び方

カメラ台数推奨モニターサイズ理由
1〜2台7インチ1〜2分割で十分視認可能
4台10〜12インチ4分割表示でも各映像が確認できる
8台以上15インチ以上8分割以上では小型モニターだと視認困難

セット付属のモニターが小さい場合は、HDMI出力で市販のテレビやPCモニターに接続することも可能です。

5. 画素数・夜間撮影・AI人体検知

  • 画素数: 人物の識別には200万画素(1080p)以上、ナンバープレートの読み取りには500万画素以上を推奨
  • 夜間撮影: 赤外線LEDは標準搭載。フルカラーナイトビジョン対応機種ならより鮮明
  • AI人体検知: 人の動きだけを検知して録画・通知。誤検知を大幅に減らせる機能で、2026年のモデルでは標準的に搭載

【早見表】HDD容量×カメラ台数の録画日数目安

常時録画・H.265圧縮・15fpsの場合の録画日数目安です。

200万画素(フルHD)の場合:

HDD容量カメラ2台カメラ4台カメラ8台
1TB約20日約10日約5日
2TB約40日約20日約10日
4TB約80日約40日約20日

500万画素の場合:

HDD容量カメラ2台カメラ4台カメラ8台
1TB約8日約4日約2日
2TB約16日約8日約4日
4TB約32日約16日約8日

※圧縮方式・フレームレート・画質設定により変動します。動体検知録画に設定すると実際の録画時間が減り、保存日数は2〜5倍に延びます。

出典:アルコム 防犯カメラの録画保存期間の目安のデータを参考に算出

  • 店舗で4台・200万画素なら2TBで約20日分が目安
  • 500万画素以上を使う場合は4TB以上を推奨
  • 動体検知録画を活用すれば保存日数を大幅に延ばせる

利用シーン別おすすめ構成例

小売店(4台構成)の例

設置場所カメラタイプ目的
入口バレット型(固定)来店者の顔を記録
レジ周りドーム型(天井設置)会計トラブル・内部不正の防止
バックヤードドーム型商品管理・従業員の安全確認
駐車場バレット型車両ナンバー・いたずら防止

おすすめ構成: NVR 4ch + 4TBのHDD + 10インチモニター。レジ周りは500万画素以上で鮮明に記録し、映像の再生方法も事前に確認しておきましょう。

倉庫・工場(8台構成)の例

設置場所カメラタイプ目的
正面出入口バレット型入退室管理
搬入口バレット型荷物の搬入出記録
作業エリア(2台)ドーム型作業安全・事故記録
資材置き場バレット型盗難防止
外周(2台)バレット型(赤外線)夜間の侵入検知
事務所ドーム型内部管理

おすすめ構成: NVR 8ch + 4TB以上のHDD + 15インチモニター。敷地が広い場合はPoEカメラの配線設計も参考にしてください。設置工事を自分で行う場合は防犯カメラDIY設置ガイドも合わせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. モニターセット型防犯カメラはネットなしでも使えますか?

はい、モニターセット型はインターネット回線なしで使えます。カメラ・録画機・モニターがローカルで完結する仕組みのため、Wi-FiやSIMカードも不要です。スマホでの遠隔確認が必要な場合のみ、録画機をルーターに接続してください。

Q2. DVRとNVRの違いは何ですか?

DVRは同軸ケーブルでアナログカメラを接続する録画機、NVRはLANケーブルでIPカメラを接続する録画機です。NVRのほうが高画質(4K対応)で、PoE給電でケーブル1本で映像と電源を供給できます。新規導入ならNVRがおすすめです。

Q3. HDD容量はどれくらい必要ですか?

カメラ4台・200万画素の常時録画で約2週間分を保存したい場合、2TBが目安です。500万画素の場合は同じ条件で約1週間分になるため、4TBをおすすめします。

Q4. 防犯カメラは何台まで増設できますか?

録画機のチャンネル数が上限です。4ch録画機なら4台、8ch録画機なら8台まで接続できます。将来の増設を見越して、1〜2ch余裕のある録画機を選ぶのがおすすめです。

Q5. 有線とワイヤレスどちらがおすすめですか?

安定性と画質を重視するなら有線(PoE)、配線工事を避けたいなら無線がおすすめです。店舗や倉庫など業務用途ではPoEが主流、家庭用ではワイヤレスが人気です。

Q6. モニターのサイズはどれくらいがいいですか?

カメラ1〜2台なら7インチ、4台なら10〜12インチ、8台以上なら15インチ以上が目安です。セット付属のモニターが小さい場合は、HDMIで市販のテレビに接続することもできます。

Q7. モニターセット型の電気代はどれくらいですか?

カメラ4台+録画機+モニターの構成で月額約1,000〜1,500円が目安です。消費電力は合計50〜80W程度で、エアコンや冷蔵庫に比べると非常に低コストです。

Q8. 録画機(DVR/NVR)の寿命はどれくらいですか?

録画機本体は5〜8年、内蔵HDDは3〜5年が一般的な耐用年数です。HDDは消耗品のため定期的な交換が必要です。監視カメラ用の高耐久HDD(WD PurpleやSeagate SkyHawk)を使うと長持ちします。

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まとめ

モニターセット型防犯カメラは、複数台のカメラを1台の録画機とモニターで一括管理できるネット不要の監視システムです。

  • モニターセット型はカメラ・録画機・モニターの3点セットでネット不要
  • 新規導入ならNVR(PoE)タイプがおすすめ(ケーブル1本・高画質)
  • 家庭用はワイヤレス(約35,000円〜)、店舗用はPoE 4ch(約50,000円〜)が目安
  • HDD容量は4台・200万画素なら2TBで約20日分の録画が可能
  • 将来の増設を見越してチャンネル数に余裕のある録画機を選ぶ
  • 録画機のHDDは3〜5年で交換が必要(高耐久HDDを推奨)

モニターセット型は店舗や倉庫の防犯対策として最もコストパフォーマンスが高い選択肢です。まず4chセットから始めて、必要に応じてカメラを増設するのが失敗しないコツです。

他のタイプの防犯カメラも検討したい方はネット不要の防犯カメラ6タイプ比較をご覧ください。1台だけ手軽に始めたい方にはSDカード録画型防犯カメラおすすめ5選もおすすめです。防犯カメラ全般の選び方は「じぶん防犯」トップページでも紹介しています。