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CPマークとは?防犯のプロが解説する選び方と注意点

「窓やドアの防犯を強化したいけど、どの製品を選べばいいかわからない」「CPマークって聞いたことはあるけど、本当に信頼できるの?」——そんな疑問をお持ちの方に知っていただきたいのがCPマークです。

警察庁の統計によると、2024年の住宅侵入窃盗の認知件数は16,962件。そのうち一戸建て住宅では窓からの侵入が53.5%を占めています。(出典:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」

本記事では、防犯設備士の知見をもとに、CPマークの基本から製品の選び方、費用相場、2026年最新の認定基準変更まで徹底解説します。この1記事で、CPマーク製品を使った住宅防犯の知識がすべて身につく内容です。

この記事でわかること

  • CPマークとは: 官民合同会議が認定する、5分以上の侵入抵抗性能を持つ防犯建物部品の証
  • なぜ5分?: 侵入に5分以上かかると約7割の犯罪者が犯行を断念する
  • 対象製品: ドア、錠前、サッシ、ガラス、ウインドウフィルム、シャッター、面格子など17種類
  • 選び方のポイント: CPマークの確認方法、防犯建物部品目録の活用、注意点
  • 費用目安: 防犯フィルム1窓あたり1〜2.5万円、防犯ガラス交換3〜6万円
  • 2026年最新: 複層ガラス3mm対応の防犯フィルムがCPマーク認定に追加

はじめに:なぜ今、防犯対策が重要なのか

住宅の侵入犯罪は、2002年のピーク時(約33万件)から大幅に減少したものの、2024年時点でも年間43,036件が発生しています。1日あたり約118件、住宅に限っても約46件のペースで侵入被害が起きている計算です。

さらに近年は、SNSで実行犯を募集する「闇バイト強盗」が社会問題化しており、在宅時の押し入りという凶悪な手口も増えています。こうした背景から、窓やドアの物理的な防犯性能を高めることの重要性がこれまで以上に増しています。

CPマークは、そんな時代に「本当に防犯性能が高い製品」を見分けるための信頼できる指標です。

CPマークとは?あなたの家を守る「信頼の証」

CPマークの意味と定義

CPマークとは、官民合同会議が認定する「防犯性能の高い建物部品」に付与される共通標章です。CPは「Crime Prevention(犯罪防止)」の頭文字で、所定の試験で5分以上の侵入抵抗時間をクリアした製品にのみ使用が認められます。

2004年に制度が開始され、2025年10月時点で3,523品目がCPマーク認定を受けています。CPマーク付き製品は、製品本体やパッケージにCPマークが表示されているため、購入時に確認できます。(出典:防犯性能の高い建物部品 公式サイト

誰が認定?官民合同会議の信頼性

CPマークの認定を行う「官民合同会議」は、国の省庁と民間団体が合同で運営する組織です。この体制がCPマークの信頼性を支えています。

官(公的機関)

  • 警察庁
  • 国土交通省
  • 経済産業省

民(民間団体)

  • 板硝子協会
  • 日本サッシ協会
  • 日本ロック工業会
  • 日本シャッター・ドア協会
  • 日本ウインドウ・フィルム工業会
  • その他 建物部品関連団体

国の省庁3つと専門の業界団体が共同で試験基準を策定し、審査を行っているため、メーカーの自己申告ではない客観的な評価が保証されています。

【2026年最新】CPマーク認定基準の変更点

2026年1月、CPマーク認定制度に重要な変更がありました。

3M「ULTRA S2200」が、ガラス厚3mm以上の複層ガラスへの施工でもCPマーク貼付対象に追加されました。従来、複層ガラスへの防犯フィルム施工でCPマーク認定を受けるには原則としてフィルム貼付面のガラス厚5mm以上が必要でしたが、特別な性能評価試験に合格した製品に限り3mm以上のガラスでも認定対象となります。

2026年2月時点で3mm複層ガラスに対応するCP認定防犯フィルムは、3M「SH15CLAR-A」と「ULTRA S2200」の2製品です。ペアガラスを使用している住宅でも、ガラス交換なしで防犯フィルムによる防犯対策が可能になるケースが広がっています。

防犯の要「抵抗時間5分」の科学的根拠

なぜ「5分」なのか?

CPマークの認定基準となる「5分間の侵入抵抗時間」には、明確な科学的根拠があります。

日本防犯設備協会の調査によると、侵入に5分以上かかると約7割、10分以上かかると約9割の侵入者が犯行を断念するというデータが示されています。(出典:日本防犯設備協会「住宅を対象とした侵入犯罪関連データ」

侵入にかかる時間犯行を諦める割合
2分以内ほぼ諦めない
2〜5分約5割
5分以上約7割
10分以上約9割

つまり、CPマーク製品を導入し侵入抵抗時間を5分以上にすれば、大多数の犯罪者に犯行を断念させることができるのです。

侵入を諦めさせる心理学

空き巣犯にとって最大のリスクは「犯行中に発見されること」です。侵入に時間がかかるほど、通行人や住民に目撃されるリスク、通報されるリスクが高まります。

侵入犯罪者の心理を段階的に見てみましょう。

  1. 下見段階: ターゲットの家を選定。防犯対策が見える家は避ける
  2. 侵入試行段階: 窓やドアの突破を試みる。予想以上に時間がかかると焦りが生じる
  3. 判断段階: 5分を超えると「割に合わない」と合理的に判断し、撤退を決断
  4. 撤退: 発見リスクが許容限界を超え、犯行を断念

CPマーク製品は、この「5分の壁」を確実に超える性能を持つことが試験で証明されています。犯罪者の合理的な判断を逆手に取った、科学的な防犯対策と言えます。

データで見る侵入犯罪の実態と弱点

泥棒はどこから入ってくるのか?

侵入犯罪の統計データを見ると、住宅の「弱点」が明確に浮かび上がります。

住宅形態最も多い侵入口割合
一戸建て53.5%
共同住宅(3階以下)玄関47.3%
共同住宅(4階以上)玄関60.7%

※出典:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」

一戸建てでは窓からの侵入が半数以上を占めており、窓ガラスの強化がいかに重要かがわかります。一方、マンションなど共同住宅では玄関からの侵入が最多です。CPマーク製品には窓ガラス、ドア、錠前のすべてが含まれており、住宅形態を問わず対策が可能です。

泥棒はどんな手口を使うのか?

侵入手口の内訳を見ると、意外な事実が浮かび上がります。

手口割合CPマーク製品での対策
無施錠(鍵のかけ忘れ)46.5%※まず施錠の徹底が大前提
ガラス破り30.5%CPマーク認定の防犯ガラス・防犯フィルム
施錠開け(ピッキング等)8.4%CPマーク認定の錠前
ドア錠こじ破り3.2%CPマーク認定のドア・錠前

最も多い手口は「無施錠(鍵のかけ忘れ)」で全体の46.5%を占めています。どんな高性能な防犯製品も、鍵をかけなければ意味がありません。CPマーク製品を導入する前に、まず確実な施錠習慣を身につけることが防犯の第一歩です。

ガラス破りは30.5%で2番目に多い手口です。一戸建て住宅では窓からの侵入が主要経路であるため、CPマーク認定の防犯ガラス防犯フィルムによる対策が特に有効です。

CPマーク対象製品の全貌:ガラスからドア、鍵まで

CPマークは「部品単体」ではなく「システム」で考える

CPマーク製品を導入する際に重要なのは、単一の部品だけでなく「システム」として防犯を考えることです。

たとえば、窓に防犯ガラスを入れても、窓の錠前(クレセント)が簡単に開けられる構造であれば、防犯効果は半減します。同様に、玄関ドアに高性能な錠前を付けても、ドア自体の強度が低ければ意味がありません。

CPマーク対象製品一覧(2026年最新版)

CPマークの対象となる建物部品は、以下の17種類に大別されます。

窓まわりの防犯

カテゴリ主な製品例用途
ガラス防犯合わせガラス窓ガラスの交換・新設
ウインドウフィルム防犯フィルム(350μm以上)既存ガラスへの貼付
サッシ防犯サッシ窓枠ごとの交換
面格子高強度面格子窓外側への設置
シャッター防犯シャッター窓外側への設置
雨戸防犯雨戸窓外側への設置

玄関まわりの防犯

カテゴリ主な製品例用途
ドア防犯ドア玄関ドアの交換
錠(シリンダー)ディンプルキー錠錠前の交換
錠(サムターン)防犯サムターンサムターン回し対策
錠(補助錠)CP認定補助錠ワンドアツーロック

その他

ドアホン、防犯灯、ガレージドアなども対象に含まれます。2025年10月時点で計3,523品目が認定されています。最新の認定製品リストは、防犯建物部品目録検索システムで確認できます。

【実践ガイド】CPマーク製品の選び方・見分け方・注意点

CPマークの確認方法と見つけ方

CPマーク製品を購入する際は、以下の方法で認定の有無を確認できます。

  1. 製品本体を確認: CPマーク(赤いCPロゴ)が製品本体に刻印・貼付されている
  2. パッケージを確認: 外箱や説明書にCPマークが表示されている
  3. 目録で検索: 防犯建物部品目録検索システムでメーカー名・製品名から検索
  4. 販売店に確認: ホームセンターや専門店のスタッフにCPマーク認定品かどうかを確認

なお、防犯フィルムの場合は施工後にCPマークを貼付する仕組みです。施工前のフィルム単体にCPマークが付いていることはありません。

「防犯性能の高い建物部品目録」の活用方法

「防犯性能の高い建物部品目録」は、CPマーク認定を受けたすべての製品が掲載されている公式データベースです。官民合同会議が管理・更新しており、信頼性の高い情報源です。

活用方法は以下の通りです。

  • 製品カテゴリから検索: 「ガラス」「錠」などのカテゴリを選択して製品を絞り込む
  • メーカーから検索: 特定メーカーの認定製品一覧を確認する
  • 型番で検索: 購入予定の製品がCP認定品かどうかを確認する

製品の追加や変更は随時行われるため、購入前に必ず最新の目録を確認してください。

重要:CPマークは「無敵」の証ではない

CPマーク製品を導入する際に、ぜひ覚えておいていただきたいことがあります。

CPマークは「5分間耐えられる」証明であり、「絶対に破られない」保証ではないということです。5分以上の時間をかければ突破される可能性はあります。

だからこそ、CPマーク製品は単体で使うのではなく、複数の防犯対策を組み合わせる「システム防犯」の考え方が重要なのです。CPマーク製品で「時間」を稼ぎ、センサーライトで「光」を、防犯カメラで「目」を、防犯アラームで「音」を組み合わせることで、真の防犯力が生まれます。

防犯ガラスと防犯フィルム、どちらを選ぶべきか?

一戸建て住宅の侵入経路で最も多い「窓」を守るには、防犯ガラスか防犯フィルムの導入が効果的です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、住まいの状況に合わせて選びましょう。

性能・費用・耐用年数の比較表

比較項目防犯ガラス防犯フィルム
防犯性能非常に高い(ガラス自体が防犯構造)高い(既存ガラスに貼付で強化)
費用(1窓あたり)30,000〜60,000円(工賃込み)10,000〜25,000円(施工費込み)
耐用年数20〜30年10〜15年
施工期間数時間〜半日数時間
施工方法ガラス交換(サッシごとの場合も)既存ガラスに貼付
賃貸住宅×(原状回復困難)△(要相談・退去時剥がし可能な場合も)
断熱・UVカット製品による多くの製品で対応
CPマーク認定対象(合わせガラス)対象(350μm以上・施工技能者による全面施工)

ケース別おすすめ(新築 vs リフォーム vs 賃貸)

  • 新築・大規模リフォーム防犯ガラスがおすすめ。サッシごと防犯仕様にでき、耐用年数が長い
  • 既存住宅のリフォーム防犯フィルムがおすすめ。既存の窓ガラスに貼るだけで施工が簡単
  • 賃貸住宅防犯フィルムを検討(大家さん・管理会社に事前相談が必須)
  • 予算重視防犯フィルムが初期費用を抑えられる
  • 長期的なコスパ重視防犯ガラスが耐用年数の長さでお得

防犯フィルム徹底解説:最も手軽なCPマーク対応リフォーム

防犯フィルムは、既存のガラスに貼り付けるだけで防犯性能を大幅に向上できる、最も手軽なCPマーク対応リフォームです。

防犯フィルムの仕組みと効果

防犯フィルムは、厚みのある特殊なポリエステルフィルムを窓ガラスの室内側に貼り付けることで、ガラスが割れても貫通を防ぐ仕組みです。

CPマーク認定を受けるには、以下の3種類の試験をクリアする必要があります。

試験方法内容想定する攻撃
打ち破り試験ハンマー等でガラスを叩き破るバールやハンマーによる破壊
こじ破り試験ドライバー等でガラスをこじ開ける三角割り・ドライバーこじ破り
焼き破り試験バーナー等でガラスを焼き破るターボライター・バーナー

いずれの試験でも5分以上の抵抗時間を確保できた製品だけが、CPマーク認定を受けられます。

CPマーク認定 防犯フィルムの主要製品

CPマーク認定の防犯フィルムは複数のメーカーから発売されています。2026年2月時点の主要製品を紹介します。

メーカー製品名フィルム全厚3mm複層ガラス対応特徴
3MULTRA S2200417μm○(2026年1月〜)最厚クラス。高い引張強度と粘着力
3MSH15CLAR-A391μmコスパに優れた定番モデル
リンテックルミクール 1561UH425μm高透明多層PET構造。総厚最大クラス
リケンテクノスRIVEX SS1490C447μm要確認PET4層積層構造。最高厚
サンゲツフォルティス90(GF1464)350μm要確認全国のサンゲツ取扱店で入手しやすい

※認定製品は随時更新されます。最新の認定リストは防犯建物部品目録で必ずご確認ください。

いずれの製品もフィルム厚350μm以上で、CPマークの認定基準をクリアしています。ホームセンターなどで販売されている安価な飛散防止フィルム(50〜100μm程度)とは性能が根本的に異なるため、購入時はフィルム厚とCPマーク認定の有無を必ず確認してください。

DIYとプロ施工の違い:なぜ施工技能者が必要なのか

防犯フィルムの施工には、「防犯フィルム施工技能者」による施工が必要です。

CPマーク認定の防犯性能は、認定された製品+認定された施工技能者による全面施工の組み合わせで初めて保証されるものです。同じフィルムをDIYで貼った場合、CPマーク認定の防犯性能は保証されません。

項目プロ施工(施工技能者)DIY施工
CPマーク認定○(性能保証)×(保証対象外)
施工品質気泡・しわのない均一な貼付気泡やしわが入りやすい
施工範囲全面貼り(CP認定の必須条件)部分貼りになりがち
防犯性能試験通りの性能を発揮性能が大幅に低下する可能性
費用10,000〜25,000円/窓材料費のみ(3,000〜8,000円/窓)

費用を抑えたい気持ちは理解できますが、防犯目的で防犯フィルムを導入するなら、必ず施工技能者に依頼してください。DIY施工では端部からフィルムが剥がれ、侵入者にガラスを容易に貫通されるリスクがあります。

賃貸住宅でのCPマーク防犯フィルム活用術

賃貸住宅でも防犯フィルムの施工は可能ですが、いくつかの注意点があります。

  • 事前に大家さん・管理会社に必ず相談する: 無断施工はトラブルの原因
  • 退去時の原状回復について確認する: フィルムの剥がし費用の負担を事前に取り決める
  • 大家さんが費用を負担してくれるケースもある: 物件の防犯力向上は大家さんにもメリット
  • 1階の部屋は特に相談しやすい: 防犯上の必要性を説明すれば理解を得やすい

防犯フィルムは退去時に専門業者が剥がすことで原状回復が可能です。ただし剥がし費用(5,000〜10,000円/窓程度)が発生するため、事前の取り決めが重要です。

防犯フィルムの補助金・助成金情報

自治体によっては、防犯リフォームに対する補助金・助成金制度を設けている場合があります。

  • 補助金の対象となるのはCPマーク認定製品に限る場合が多い
  • 補助額は工事費の1/3〜1/2、上限3〜10万円程度が一般的
  • 申請は工事前に行うのが原則(工事後の申請は不可の場合が多い)

お住まいの自治体の窓口やホームページで、防犯対策の補助金制度を確認してみてください。

CPマーク対応 防犯リフォームの費用相場

CPマーク製品を使った主な防犯リフォームの費用相場をまとめました。

リフォーム内容費用相場(1箇所あたり)工期目安
防犯フィルム施工10,000〜25,000円数時間
防犯ガラス交換30,000〜60,000円半日〜1日
内窓(二重窓)設置50,000〜100,000円1〜2時間/窓
CP認定錠前交換15,000〜30,000円1〜2時間
CP認定補助錠追加10,000〜25,000円30分〜1時間
高強度面格子設置30,000〜80,000円半日
防犯シャッター設置80,000〜200,000円半日〜1日
玄関ドア交換(CP認定)200,000〜500,000円1日

最もコストパフォーマンスが高いのは防犯フィルム施工です。既存のガラスに貼るだけで防犯性能を大幅に向上でき、1窓あたり1〜2.5万円で済みます。予算に応じて、費用対効果の高い箇所から段階的にリフォームを進めるのがおすすめです。

主要メーカーのCPマーク対応製品(2026年版)

YKK APのCPマーク対応製品

YKK APは、窓・ドア・サッシで多数のCPマーク認定製品を展開しています。

  • マドリモ 内窓 プラマードU: 既存の窓に追加する内窓(二重窓)。防犯性能に加え、断熱・防音効果も高い
  • APW 330: 樹脂窓シリーズ。CPマーク対応の防犯合わせガラス仕様を選択可能
  • 高強度面格子 FLA: CP認定の面格子。窓からの侵入を物理的に防ぐ
  • リシェント: 玄関ドアのリフォーム製品。CPマーク対応の錠前仕様を選択可能

(出典:YKK AP「CP製品とは」

LIXILのCPマーク対応製品

LIXILも窓・ドア分野で幅広いCPマーク認定製品を提供しています。

  • インプラス: 内窓(二重窓)のベストセラー。CPマーク対応のガラス仕様を選択可能
  • 高強度面格子: CP認定面格子。ステンレス製で強度が高い
  • リシェント 玄関ドア3: CPマーク対応の玄関ドアリフォーム製品

いずれのメーカーも、CPマーク認定品を指定して注文する必要があります。購入・施工時には「CPマーク対応仕様」であることを必ず確認してください。

CPマークを超えて:専門家が教える総合的な防犯対策

CPマーク製品で「時間」の防犯を強化したら、次は総合的な防犯体制を構築しましょう。

防犯の4原則「時間・光・音・目」

防犯の4原則とは、犯罪者に犯行を断念させるための基本指針です。

原則概要CPマークとの関係
時間侵入に時間をかけさせるCPマーク製品の直接的な役割
明るさで死角をなくすセンサーライトでCPマーク製品を補完
音で威嚇する防犯アラームで侵入者を検知
人の視線で監視する防犯カメラ・ご近所の目で監視

CPマーク製品は主に「時間」の原則を担当しますが、残りの3つの原則を組み合わせることで防犯力は飛躍的に向上します。

補完的な防犯対策

CPマーク製品と組み合わせたい補完対策を紹介します。

  • センサーライト: 人の動きを検知して点灯。「光」の原則を強化。設置費用2,000〜10,000円
  • ワンドアツーロック: 1つのドア・窓に2つの錠前。「時間」の原則をさらに強化
  • 防犯カメラ: 映像で監視し、犯行を記録。「目」の原則を強化
  • 防犯ステッカー: 「防犯対策済み」を視覚的にアピール。抑止効果が高い
  • 防犯アラーム: 窓やドアの開閉を検知して警報。「音」の原則を強化

空き家オープン外構の住宅など、特に侵入リスクが高い環境では、CPマーク製品に加えてこれらの補完対策を積極的に取り入れてください。

CPマークに関するよくある質問(FAQ)

Q1. CPマークとは何ですか?

CPマークとは、官民合同会議(警察庁・国土交通省・経済産業省と民間団体)が認定する「防犯性能の高い建物部品」の共通標章です。CPは「Crime Prevention」の略で、5分以上の侵入抵抗時間をクリアした製品のみに付与されます。

Q2. CPマークの「5分」の基準とは何ですか?

侵入に5分以上かかると約7割の犯罪者が犯行を断念するという調査データに基づき、5分間の侵入抵抗時間がCPマークの認定基準として設定されています。打ち破り・こじ破り・焼き破りの3つの試験で5分以上耐えることが求められます。

Q3. CPマーク付き防犯フィルムの費用はいくらですか?

プロの施工技能者に依頼した場合、1窓あたり10,000〜25,000円が相場です。窓の大きさやフィルムの種類により変動します。CPマーク認定の防犯性能を得るには施工技能者による全面施工が必須です。

Q4. CPマーク製品は自分で取り付けられますか?

錠前や補助錠の一部はDIY取り付けが可能です。ただし、防犯フィルムについてはDIY施工ではCPマーク認定の防犯性能が保証されません。CPマーク認定の性能を確保するには「防犯フィルム施工技能者」による全面施工が必須です。

Q5. 防犯フィルムの耐用年数は何年ですか?

CPマーク認定の防犯フィルムの耐用年数は一般的に10〜15年です。ただし、直射日光が強く当たる箇所では劣化が早まる場合があります。10年を目安に点検し、必要に応じて貼り替えを検討してください。

Q6. CPマーク認定製品はどこで購入できますか?

CPマーク認定製品はホームセンター、窓・ドアの専門店、鍵の専門店、Amazonや楽天などのECサイトで購入できます。防犯フィルムは施工とセットでの注文が一般的です。購入前に防犯建物部品目録で認定の有無を確認することをおすすめします。

Q7. 防犯ガラスと防犯フィルムはどちらが良いですか?

新築や大規模リフォームなら防犯ガラス、既存住宅のリフォームなら防犯フィルムがおすすめです。防犯ガラスは耐用年数が長く(20〜30年)性能も高いですが、費用は1窓3〜6万円。防犯フィルムは1窓1〜2.5万円で手軽に導入できます。

Q8. CPマークがない防犯フィルムでも効果はありますか?

CPマーク非認定のフィルムでも飛散防止効果はありますが、防犯性能は大幅に劣ります。CPマーク認定品はフィルム厚350μm以上で所定の試験をクリアしていますが、市販の安価なフィルム(50〜100μm)では侵入者のガラス破りを十分に防げません。防犯目的ならCPマーク認定品を強くおすすめします。

まとめ:CPマークを賢く活用し、安心な毎日への第一歩を

CPマーク製品は、住宅防犯の「時間」を確保するための信頼できる選択肢です。本記事の要点を振り返りましょう。

  • CPマークは官民合同会議が認定する「5分以上の侵入抵抗時間」をクリアした製品の証
  • 侵入に5分以上かかると約7割の犯罪者が犯行を断念する
  • 対象製品は17種類。窓まわり(ガラス・フィルム・面格子)と玄関まわり(ドア・錠前)を中心にカバー
  • 2026年最新: 複層ガラス3mm対応のCPマーク認定防犯フィルムが拡充
  • 防犯フィルムは施工技能者による全面施工が必須(DIYではCPマーク認定の性能は保証されない)
  • CPマーク製品は「部品単体」ではなく**「システム」として組み合わせて使う**のが効果的
  • 防犯の4原則(時間・光・音・目)と組み合わせることで、総合的な防犯力が完成する

防犯対策は「知ること」から始まります。まずはご自宅の窓やドアの状態を確認し、CPマーク製品の導入を検討してみてください。ワンドアツーロック長期休暇の防犯対策もあわせてチェックし、暮らし全体の防犯力を高めましょう。

「じぶん防犯」では、防犯設備士の知見をもとに暮らしの安全を守るための情報を発信しています。「じぶん防犯」トップページから、あなたに合った防犯対策を見つけてみてください。