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【2026年版】長期休暇の空き巣対策|防犯設備士監修チェックリスト

年末年始やGW、お盆の長期休暇。旅行や帰省で家を空ける方も多いのではないでしょうか。

しかし、長期不在の留守宅は空き巣にとって格好のターゲットです。警察庁の統計(令和6年)によると、侵入窃盗の認知件数は年間43,036件。そのうち約40%が住宅で発生しており、1日あたり約44件のペースで被害が起きている計算です。

本記事では、防犯設備士の実務経験をもとに、長期休暇前に実践すべき防犯対策を徹底解説します。出発前のチェックリスト10項目、住居形態別の対策、予算に応じた防犯グッズの選び方まで、この1記事で完結する内容です。

3分で読める!時間がない人のための要約版

出発まで時間がない方は、まずこの10項目を確認してください。各項目の詳しい解説は記事内の該当セクションをご覧ください。

  1. すべての窓とドアの施錠を家族で声出し確認する
  2. 郵便局に不在届を提出する(最長30日間保管可能)
  3. タイマー付き照明で夜間に自動点灯させる
  4. カーテンは開閉をミックスし、閉めきらない
  5. SNSに旅行中の投稿は帰宅後にまとめて行う
  6. 家周りの整理とゴミ出しを済ませる
  7. 貴重品は分散保管し、現金を自宅に多く置かない
  8. 信頼できる近隣の方に声をかけ、異変時の連絡先を共有する
  9. 火の元・電気製品のコンセントを抜く
  10. 帰宅後の安全確認手順を家族で事前に決めておく

2026年の連休カレンダーと防犯スケジュール

長期休暇の防犯対策は、連休の日程を把握することから始まります。2026年の主要な大型連休を確認しましょう。

GW・お盆・年末年始はいつ?

連休期間日数防犯対策の開始目安
ゴールデンウィーク5月2日(土)〜5月6日(水・振休)5連休4月中旬〜
お盆休み8月13日(木)〜8月16日(日)4連休8月上旬〜
年末年始12月29日(火)〜1月3日(土)6連休12月中旬〜

※2026年2月時点の情報です。有給休暇を組み合わせてさらに長期の連休を取る方も多いため、余裕を持った対策が重要です。

連休前にやるべき防犯対策タイムライン

  • 2週間前:郵便局に不在届を提出/新聞配達の休止連絡
  • 1週間前:防犯グッズの設置確認(補助錠・センサーライト・電池交換)
  • 前日:防犯チェックリスト10項目を実行/近隣への挨拶
  • 出発当日:施錠の最終確認/在宅偽装の設定(タイマー照明など)
  • 帰宅時:帰宅後の安全確認手順を実行

なぜ長期休暇は狙われるのか?空き巣の心理と最新データ

長期休暇中は留守宅が増え、犯行に時間をかけやすいため空き巣に狙われます。対策を立てるうえで、まずは空き巣の心理と行動パターンを理解しましょう。

空き巣が「留守」を見抜く7つのサイン

空き巣犯は犯行前に必ず「下見」を行います。以下の7つのサインが重なると、「この家は長期不在」と判断される危険が高まります。

  1. 郵便受けに新聞やチラシが溜まっている
  2. 夜間に照明がまったく点灯しない
  3. カーテンが何日も同じ状態で変化がない
  4. 洗濯物が何日も同じ場所に干されたまま
  5. 庭の雑草が伸び放題、手入れされていない
  6. 車が何日間もない、または何日間も同じ位置にある
  7. ゴミ収集日にゴミが出されていない

逆に言えば、これら7つのサインを消すことが防犯対策の基本です。

【令和6年統計】侵入窃盗の最新データ

警察庁が公表した令和6年(2024年)の統計データから、侵入窃盗の現状を把握しましょう。

項目数値
侵入窃盗の認知件数(全体)43,036件
うち住宅対象約40%(約17,200件)
住宅侵入の手口で最多空き巣(全体の約60%)
一戸建ての侵入経路で最多窓(53.5%)
共同住宅の侵入経路で最多玄関(3階以下47.3%、4階以上60.7%)
無施錠からの侵入住宅侵入全体の約半数

2002年のピーク時(338,294件)と比較すると約8分の1に減少していますが、1日あたり約44件のペースで被害が発生しています。油断は禁物です。

侵入を諦めさせる「5分の壁」とは

警察庁のデータによると、侵入に5分以上かかると約7割の空き巣が犯行を諦めることがわかっています。さらに10分以上かかると、ほぼすべての犯行者が断念します。

つまり、防犯対策の目標は「侵入に5分以上かかる家」を作ることです。補助錠、防犯フィルム、防犯ガラスなど、複数の対策を組み合わせることで「5分の壁」を超える防御力を実現できます。

泥棒のマーキング(下見の目印)を見逃すな

空き巣犯は下見の際に、ターゲットとした家の郵便受けや玄関付近に「マーキング」と呼ばれる印を残すことがあります。

マーキング例意味(推定)
侵入しやすい
×侵入困難
S一人暮らし(Single)
W女性(Woman)
数字(1020-1800など)留守になる時間帯
シール・テープ在宅状況の確認(剥がされなければ不在)

玄関周りや郵便受けに見慣れないマーク・シール・テープを見つけたら、すぐに除去し、必要に応じて警察に相談しましょう。長期休暇前に一度、玄関周りを点検することをおすすめします。

出発前に必ず確認!防犯チェックリスト10項目

ここからは、長期休暇で家を空ける前に必ず確認すべき10項目を詳しく解説します。

1. すべての窓とドアの施錠を再確認

侵入窃盗で最も多い原因は「無施錠」です。鍵のかけ忘れという単純なミスが、住宅侵入全体の約半数を占めています。

  • 家族全員で声出し確認:「リビングの窓、施錠OK!」のように声に出して確認すると記憶に残りやすい
  • 見落としやすい箇所:トイレ・浴室・2階の窓、勝手口、換気のために開けた小窓
  • 補助錠がある場合は必ず両方かける:メインの鍵だけでは不十分。ワンドアツーロックが基本です

2. 郵便物・新聞の配達を停止する

郵便受けに溜まった郵便物や新聞は、不在を知らせる最大のサインです。

  • 郵便局に不在届を提出すれば、最長30日間の郵便物を保管してもらえます
  • 新聞販売店に連絡し、配達休止を依頼しましょう
  • 宅配便の受取日指定も忘れずに。帰宅後に届くよう指定するか、宅配ボックスを活用します

3. 「在宅偽装」で留守を悟らせない

在宅偽装は最も費用対効果の高い防犯対策のひとつです。

  • タイマー付き照明:夜間に自動点灯・消灯するよう設定。リビングだけでなく2階の照明も忘れずに
  • タイマー付きラジオ/テレビ:生活音があると在宅と思わせる効果があります
  • スマートプラグを使えば、スマホから遠隔でオン/オフの切り替えも可能

4. カーテンを適切に使い分ける

カーテンの扱いは意外と重要です。

  • 全部閉めきるのはNG:何日間も変化がないと不在のサインになります
  • レースカーテンだけの部屋を作る:外から見ると「昼間はレースだけにしている生活感」を演出できます
  • 遮光カーテン+タイマー照明の組み合わせが最も効果的です

5. SNSへの投稿は帰宅してから

SNSでの旅行投稿は大きなリスクです。

  • リアルタイムの旅行投稿は避ける:「今、沖縄にいます!」は「家は今、空いています」と同じ意味
  • 位置情報をオフにし、写真のジオタグも確認
  • 家族全員に周知:子どもがSNSに投稿しないよう事前に伝えておく
  • 旅行の写真は、帰宅後にまとめて投稿するのが安全です

6. 家周りの整理整頓とゴミ出し

手入れされていない家は「防犯意識が低い家」と見なされます。

  • 出発前にゴミ出しを完了し、次のゴミ収集日に出し忘れが目立たないようにする
  • 庭やベランダの足場になるもの(脚立、プランター台、エアコン室外機の上の荷物)を片付ける
  • 自転車は屋内にしまうか、チェーンロックで固定

7. 貴重品の保管場所を分散させる

万が一侵入された場合に備え、被害を最小化する工夫も重要です。

  • 多額の現金を自宅に置かない:銀行口座や貸金庫を活用
  • 貴重品は分散保管:一か所にまとめると一度の被害で全損する
  • 床下やタンスの引き出し奥は危険:空き巣が真っ先に探す場所です
  • 貴重品の正しい保管方法も参考にしてください

8. 近隣とのコミュニケーションと協力依頼

ご近所の「目」は最も有効な防犯対策のひとつです。

  • 信頼できる近隣の方に長期不在を伝え、異変があった場合の連絡先を共有
  • 不審者や不審車両の情報共有を依頼する
  • できれば、留守中にポストを確認してもらう

9. 火の元・電気製品の確認

防犯だけでなく、火災予防の観点でも重要なチェック項目です。

  • ガスの元栓を閉める
  • 使わない電気製品のコンセントを抜く:待機電力の節約にもなります
  • トラッキング火災の予防:長期間差しっぱなしのプラグにホコリが溜まると発火の原因に。出発前に掃除しましょう
  • 在宅偽装用のタイマー照明など、あえて残す機器以外はすべてオフに

10. 帰宅後の安全確認手順を決めておく

帰宅時の安全確認も事前に決めておきましょう。

  • 玄関のドアや窓に不審な痕跡(こじ開け痕、ガラスの割れ)がないか確認
  • 異変を感じたら家に入らず、その場で110番通報する
  • 特に問題がなければ、各部屋を巡回して貴重品の確認を行う

住居形態別の防犯対策|戸建て・マンション・賃貸

住居の形態によって、重点的に対策すべきポイントは異なります。ご自宅の形態に合った対策を確認しましょう。

戸建て住宅の防犯重点ポイント

一戸建てでは窓からの侵入が53.5%と最も多く、窓対策が最優先です。

  • 1階の窓すべてに補助錠を設置:クレセント錠だけでは不十分
  • 防犯フィルムを窓ガラスに貼る:ガラス破りに5分以上かかるようになります
  • 庭に防犯砂利を敷く:踏むと大きな音がし、侵入者を威嚇
  • 外構のフェンスや植栽を低めに:見通しの良さが防犯につながります
  • 勝手口も忘れずに施錠:勝手口は見落とされやすいポイントです

マンション・アパートの防犯対策

共同住宅では玄関からの侵入が最も多いため、ドア周りの対策が重要です。

  • オートロックを過信しない:共連れ(他の住人と一緒に侵入)で突破される
  • 玄関の鍵をディンプルキーに交換:ピッキング対策として有効
  • ベランダからの侵入に注意:隣接する建物、排水管、非常階段が足場になることも
  • 宅配ボックスを活用:不在時に荷物が玄関前に放置されると不在のサインに

賃貸でも穴あけ不要!すぐできる防犯グッズ

賃貸住宅では原状回復の制約がありますが、穴あけ不要で設置できる防犯グッズが多数あります。

グッズ費用目安効果設置方法
窓用補助錠(貼り付け型)500〜2,000円窓の二重ロック両面テープで固定
ドアチェーン補助錠1,000〜3,000円玄関の二重ロックドア枠に挟み込み
窓用アラーム1,000〜3,000円開閉検知で90dBの警報音両面テープで固定
ダミー防犯カメラ1,000〜3,000円犯行の心理的抑止ネジ不要タイプあり
センサーライト(電池式)2,000〜5,000円人感検知で点灯・威嚇クリップ・マグネット固定
スマートプラグ1,500〜3,000円照明の遠隔操作・タイマー設定コンセントに差すだけ

賃貸でも合計5,000〜10,000円程度で、十分な防犯環境を整えることができます。

ワンランク上の防犯対策:泥棒が嫌がる家を作る4つの原則

基本のチェックリストに加えて、さらに防犯力を高めたい方は「防犯4原則」を意識しましょう。泥棒が嫌がる家には共通する4つの特徴があります。

原則1:「時間」を稼ぐ対策

侵入に時間がかかる家は狙われにくくなります。「5分の壁」を意識した対策を講じましょう。

原則2:「光」と「音」で威嚇する対策

暗闘と静寂を好む空き巣にとって、光と音は最大の敵です。

  • センサーライト:人感センサーで不審者を照射。玄関・勝手口・庭に設置
  • 防犯砂利:踏むと約80dBの音が発生。庭や通路に敷くだけ
  • 窓用アラーム:窓の開閉や衝撃を検知し、約90dBの警報音を発する

原則3:「視線」で諦めさせる対策

犯行を「見られている」と感じさせることが、最も強力な抑止力になります。

  • **防犯カメラ**の設置:録画だけでなく、カメラの存在自体が抑止力
  • 防犯ステッカー:「防犯カメラ作動中」「セキュリティシステム導入」等の表示
  • 見通しの良い外構:植栽やフェンスは低めに。死角を減らす

原則4:「地域の目」で守る対策

個人の対策に加えて、地域の防犯力を高めることも重要です。

  • 近隣との日頃のコミュニケーション:挨拶を交わす関係があるだけで防犯効果あり
  • 自治体の防犯パトロールへの参加:地域全体の防犯意識が高まる
  • 不審者情報の共有:自治体の防犯メールやSNSグループの活用

予算別・防犯対策費用の目安

防犯対策は予算に応じて段階的に導入できます。

予算主な対策期待効果
0円施錠徹底、在宅偽装(タイマーなし)、近隣への声かけ、SNS投稿の自制基本の防犯力確保
〜5,000円窓用補助錠、窓用アラーム、防犯ステッカー侵入阻止力の向上
〜10,000円センサーライト、スマートプラグ、防犯砂利威嚇効果の追加
〜30,000円防犯フィルム、ディンプルキー交換、スマートロック「5分の壁」突破
〜100,000円防犯カメラ(屋外1-2台)、スマートホームセット総合的な防犯システム
100,000円〜ホームセキュリティサービス契約、防犯ガラスへの交換プロによる24時間監視

予算0円でも基本の対策はできます。まずは費用のかからない対策から始め、段階的に強化していくのがおすすめです。

【2026年版】スマートホームで実現する次世代の防犯対策

スマートホーム機器を活用すれば、外出先からスマホで自宅の状況を確認・操作でき、より高度な防犯対策が可能になります。

なぜ今スマートホームなのか?防犯における3つの革命

  1. 遠隔操作:外出先から照明のオン/オフ、鍵の施錠確認が可能
  2. 高度な在宅偽装:照明やカーテンをスケジュール設定し、生活リズムを完全に再現
  3. 異常検知と即時通知:窓の開閉やカメラの動体検知をスマホに即座に通知

目的別・おすすめスマートホーム機器と活用術

スマートロック

  • 外出先から施錠状態を確認・操作できる
  • オートロック機能で鍵のかけ忘れを完全に防止
  • 施錠・解錠の履歴がスマホに記録される

スマートカメラ(屋外用)

  • 動体検知でスマホに即時通知
  • 24時間録画+クラウド保存で証拠を確保
  • 双方向通話機能で、不審者への声かけも可能
  • 防犯カメラの選び方ガイドも参考にしてください

開閉センサー

  • 窓やドアの開閉をリアルタイムで検知
  • スマホへの即時通知で異常を素早く把握
  • 他のスマートデバイスと連携した自動防御も可能

スマート電球・スマートプラグ

  • タイマー設定で毎日異なるパターンの点灯が可能
  • 外出先からリアルタイムでオン/オフの切り替え
  • 生活リズムの再現による高度な在宅偽装

主要スマートホーム防犯機器比較表【2026年版】

機器費用目安主な機能設置難度賃貸対応
スマートロック15,000〜30,000円遠隔施錠/解錠、履歴管理、オートロックやや難○(両面テープ型)
屋外カメラ5,000〜30,000円動体検知、録画、双方向通話△(電池式なら○)
開閉センサー2,000〜5,000円窓/ドアの開閉検知、スマホ通知
スマート電球1,500〜4,000円遠隔操作、タイマー、調光
スマートプラグ1,500〜3,000円既存家電の遠隔操作・タイマー
スマートカーテン8,000〜20,000円カーテンの自動開閉、スケジュール設定○(レール取付型)

意外と見落としがち?外出先・旅行先での防犯対策

自宅の防犯だけでなく、旅行先での身の安全も忘れてはいけません。

ひったくり対策

  • バッグは道路と反対側の手で持つ(車道側に持つとバイクのひったくりに遭いやすい)
  • ショルダーバッグはたすきがけにする
  • 貴重品は分散して持ち歩く:メインの財布とサブの財布を分ける

防犯ブザーの携帯

  • 旅行先でも防犯ブザーを携帯しましょう
  • 音量は85dB以上のものを選ぶ
  • 電池切れのチェックを出発前に行う
  • 子どもには必ず持たせ、使い方を確認しておく

帰宅時の安全チェック

長期不在から帰宅した際に確認すべきポイントです。

  • 玄関ドア・窓に不審な痕跡がないか(こじ開け痕、ガラスの割れ)
  • マーキング(見慣れないシール・テープ・印)がないか
  • 郵便受けに不審な投函物がないか
  • 室内に異変がないか(荷物の位置、匂い、足跡)
  • 少しでも異変を感じたら、家に入らずその場で110番通報する

よくある質問(FAQ)

Q1. 長期不在時に空き巣に狙われやすい家の特徴は?

郵便受けに郵便物が溜まっている、夜間に照明がつかない、カーテンが何日も変化しないなど「不在のサイン」が複数重なっている家です。定期的に帰宅する人がいない一人暮らしの住宅や、道路から死角になる位置にある家も狙われやすい傾向があります。

Q2. 旅行前に郵便物はどう対処すればいい?

郵便局に「不在届」を提出すれば、最長30日間の郵便物を郵便局で保管してもらえます。届出は郵便局の窓口のほか、オンラインでも手続き可能です。新聞を購読している場合は販売店に連絡して配達を休止し、宅配便は受取日を帰宅後に指定しましょう。

Q3. 防犯タイマーライトは本当に効果がある?

効果があります。夜間に照明がまったく点灯しない家は不在が一目瞭然です。タイマー付き照明で夜間に自動点灯させるだけで「在宅偽装」の効果が得られます。さらにスマートプラグを使えば、毎日異なる時間に点灯パターンを変えることも可能で、より自然な在宅偽装になります。

Q4. 賃貸住宅でもできる防犯対策は?

穴あけ不要の防犯グッズを活用すれば、賃貸でも十分な対策が可能です。両面テープで固定する窓用補助錠(500〜2,000円)、コンセントに差すだけのスマートプラグ(1,500〜3,000円)、マグネット固定のセンサーライト(2,000〜5,000円)などが代表的です。合計5,000〜10,000円程度で基本的な防犯環境を整えられます。

Q5. SNSで旅行中の投稿はなぜ危険?

空き巣犯がSNSを利用してターゲットを探すケースが増えています。「今、北海道旅行中!」「3泊4日の家族旅行!」といったリアルタイムの投稿は、自宅が不在であることを不特定多数に公開しているのと同じです。位置情報や写真の背景からも自宅が特定されるリスクがあります。旅行の写真は帰宅後にまとめて投稿しましょう。

Q6. 長期不在時のシャッターは閉めるべき?

一見安全に思えますが、シャッターを完全に閉めきるのは逆効果になることがあります。何日もシャッターが閉まったままだと、かえって長期不在のサインになるからです。ただし、1階の窓のシャッターを閉め、2階の窓はカーテン+照明タイマーで在宅偽装する「使い分け」は有効です。

Q7. 防犯カメラとダミーカメラ、どちらが効果的?

本物の防犯カメラのほうが圧倒的に効果的です。ダミーカメラは見た目での抑止効果はありますが、プロの空き巣はダミーかどうかを見分けることがあります。予算が限られる場合、本物1台+ダミー1〜2台の組み合わせも一つの方法です。ただし、防犯カメラの選び方も確認し、証拠を残せる本物の設置を優先しましょう。

Q8. 空き巣が犯行を諦めるまでの時間は?

警察庁のデータによると、侵入に5分以上かかると約7割が犯行を諦め、10分以上かかるとほぼすべての犯行者が断念します。ワンドアツーロックで鍵を2つにする、防犯フィルムを窓に貼るなど、複数の対策を組み合わせて「5分の壁」を超えることが重要です。

まとめ|万全の対策で、心から休暇を楽しもう

長期休暇の防犯対策は、出発前の準備がすべてです。本記事のポイントを振り返りましょう。

  • チェックリスト10項目を出発前に必ず確認する
  • 郵便物の停止・在宅偽装・SNS投稿の自制が基本の三本柱
  • **「5分の壁」**を意識し、補助錠・防犯フィルム等で侵入時間を稼ぐ
  • 住居形態に合った対策(戸建て→窓対策、マンション→玄関対策、賃貸→穴あけ不要グッズ)を選ぶ
  • 予算0円からでも始められる。段階的に強化していく
  • スマートホーム機器を活用すれば、外出先からも自宅を守れる
  • 帰宅後の安全確認も忘れずに行う

防犯は「知ること」から始まります。この記事を読んだ今日から、ご家庭に合った対策を一つずつ実践していきましょう。

防犯対策全般について詳しく知りたい方は、「じぶん防犯」トップページもぜひご覧ください。家族でつくる防犯ルールや、防犯カメラの選び方ガイドなど、関連記事もあわせてお読みいただくと、より包括的な防犯対策が可能です。

この記事を書いた人
防犯設備士(公益社団法人 日本防犯設備協会認定)

防犯設備士として10年以上のセキュリティ業界経験を持つ。住宅・店舗・施設の防犯カメラ設置や防犯診断の現場経験をもとに、専門知識を一般の方にもわかりやすく発信している。

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