じぶん防犯

【2026年版】空き巣が多い時間帯・曜日・季節|統計データで読む危険パターンと対策

「空き巣って何時頃に来るの?」「うちが留守の時間帯は大丈夫?」——そんな不安を感じたことはありませんか?

令和6年(2024年)の住宅侵入窃盗の認知件数は16,962件、1日あたり約46件。被害は特定の時間帯・曜日・季節に集中する明確なパターンがあります。(出典:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」

本記事では、警察庁の最新統計データをもとに、空き巣の犯行時間帯・曜日・季節のパターンを徹底分析。マーキング暗号との関連性や、時間帯別の具体的な防犯行動まで、防犯設備士の視点で解説します。

  • 空き巣のピーク時間帯は10時〜16時 — 通勤・通学後の留守を狙い、日中に集中
  • 忍び込みは深夜2時〜4時 — 家人の就寝後を狙って侵入
  • 曜日は金曜日が最多(853件/年) — 翌日が休みで発見が遅れやすい
  • 季節は10月〜11月がピーク — 行楽シーズンの外出増加と窓開放が原因
  • 侵入の約半数は「無施錠」が原因 — 施錠の徹底だけでリスクは大幅に減る

警察庁データが示す空き巣の犯行時間帯

住宅侵入窃盗には「空き巣」「忍び込み」「居空き」の3つのタイプがあり、それぞれ狙われる時間帯が大きく異なります。

最も被害が集中する10時〜16時

空き巣(留守中の住宅への侵入)は、午前10時〜午後4時に被害が集中します。朝の通勤・通学が一段落した10時頃から侵入が始まり、住人が帰宅する夕方までが「犯行のゴールデンタイム」です。

特に10時〜12時は、以下の条件が重なるためピークとなります。

  • 通勤・通学で家族全員が外出した直後
  • 近隣住民も買い物や用事で不在になりやすい
  • 日中の明るさで「作業員を装った下見」がしやすい

(出典:ALSOK「泥棒被害が一番多い曜日は?」

忍び込み(就寝中侵入)は深夜2時〜4時がピーク

忍び込みとは、夜間に家人が就寝している間に侵入する手口で、住宅侵入窃盗の約24%を占めます。被害のピークは深夜2時〜4時で、多くの家庭が完全に就寝した時間帯が狙われます。

忍び込みは空き巣と比べて住人と鉢合わせるリスクが高く、犯人にとってもハイリスクな手口です。しかし、施錠が甘くなる就寝時間帯を狙うことで侵入の成功率を高めています。

居空き(在宅中侵入)は日中〜夜まで幅広く発生

居空きとは、住人が在宅しているにもかかわらず、気づかれないうちに侵入する手口です。住宅侵入窃盗の約5%と件数は少ないものの、12時〜14時頃にピークがあります。

(出典:ALSOK「侵入盗の手口と時間帯について」

以下の表で、3つの侵入タイプを比較してみましょう。

侵入タイプピーク時間帯構成比主な侵入手口特徴
空き巣10時〜16時約60%無施錠・ガラス破り留守宅を狙う、最も件数が多い
忍び込み深夜2時〜4時約24%無施錠・窓の開放就寝中を狙う、鉢合わせリスクあり
居空き12時〜14時約5%無施錠・玄関在宅中に侵入、入浴中等を狙う

曜日別の侵入リスク分析|金曜日が最多

空き巣の被害は曜日によっても大きな差があります。令和6年(2024年)の警察庁統計から、曜日別の傾向を分析します。

平日 vs 週末の被害件数比較

令和6年の曜日別認知件数を見ると、空き巣は平日に集中し、週末は大幅に減少する傾向が明確です。

曜日空き巣(件)忍び込み(件)居空き(件)
月曜日70820081
火曜日82418477
水曜日79720384
木曜日785184100
金曜日85318397
土曜日56220478
日曜日39923879

(出典:警察庁「令和6年の犯罪統計書」)

平日(月〜金)の空き巣件数は700〜853件に対し、土日は399〜562件と約半分に減少します。仕事や学校で住人が確実に不在になる平日が狙われやすいことがわかります。

金曜日に被害が集中する理由

金曜日が空き巣の最多曜日となる理由は、主に3つあります。

  • 翌日が休みで被害発見が遅れやすい — 金曜に侵入されても、帰宅が土曜以降になる場合がある
  • 週末旅行の前日で留守になりやすい — 金曜の夜から外出する家庭が増える
  • 犯人にとっても逃走の余裕がある — 週末は捜査の初動が鈍化しやすい

一方、忍び込みは曜日による差が小さく(183〜238件)、日曜日がやや多い傾向があります。休日は夜更かしをする家庭が多い分、就寝時間が遅くなることが影響していると考えられます。

祝日・大型連休の危険性

GW・お盆・年末年始などの大型連休は、旅行や帰省で長期間留守にする家庭が増えるため、空き巣にとっては絶好の犯行機会です。長期休暇の空き巣対策で具体的な準備方法を確認しておきましょう。

季節・月別の空き巣発生パターン

空き巣の発生件数は、季節によっても明確なパターンがあります。

秋冬(10月〜11月)に被害が急増する理由

警察庁の統計によると、空き巣被害が年間で最も多いのは10月で、10月〜11月にかけてピークを迎えます。(出典:こくみん共済 coop「秋は空き巣にご用心!」

秋に空き巣が増える主な理由は以下の3つです。

  • 行楽シーズンで外出機会が増加 — 紅葉狩り、運動会、文化祭など、家を空ける機会が多くなる
  • 窓を開けて換気する機会が増える — 涼しくなり窓を開放して過ごす時間が増え、施錠が甘くなりがち
  • 日没が早まる — 17時前に暗くなるため、帰宅前の薄暗い時間帯に紛れて侵入しやすい

梅雨時期のリスク|雨音で侵入音が消される

梅雨の6月〜7月は、雨音がガラス破りや窓の開閉音をかき消すため、侵入に気づきにくくなります。また、雨天時は「傘をさしてうつむいて歩く」ため、不審者が目立ちにくいという側面もあります。

年間危険度カレンダー|月別の注意ポイント

各月の危険度と注意すべきポイントを一覧にまとめました。

危険度注意ポイント
1月★★☆年始の帰省延長、成人式イベントで外出増
2月★☆☆比較的落ち着く時期。日照時間が伸び始める
3月★★☆引越しシーズン。新居の防犯が手薄な時期
4月★★☆新生活で生活パターンが読まれやすい
5月★★☆GW長期旅行で留守になる家庭が増加
6月★★☆梅雨。雨音で侵入音が消される
7月★★☆夏休み前半。窓の開放が増える
8月★★★お盆の帰省・旅行で長期不在が増加
9月★★☆シルバーウィーク。残暑で窓開放も
10月★★★年間ピーク。行楽・運動会で外出増、日没早まる
11月★★★ピーク継続。日没がさらに早まり夕方の侵入リスク増
12月★★★年末の長期不在、ボーナス時期で現金保管が増加

マーキングの時間コードと犯行パターンの関連性

空き巣の下見で残されるマーキングには、時間帯を示す数字が含まれていることがあります。これらの暗号と実際の犯行統計を照合すると、空き巣の行動パターンがより鮮明に見えてきます。

マーキング暗号「9-17」「1120」が示す意味

空き巣のマーキング完全ガイドで詳しく解説していますが、数字マーキングの代表例は以下のとおりです。

マーキング意味対応する犯行リスク時間帯
9-179時〜17時に留守日中の空き巣(統計上のピーク帯と一致)
112011時〜20時に留守日中〜夕方の空き巣
8-188時〜18時に留守朝から夕方まで長時間の留守
020深夜0時〜朝に不在夜勤世帯を示唆。深夜の空き巣リスクあり

マーキングの時間帯は、統計上の空き巣ピーク(10時〜16時)と見事に重なります。犯人は下見で留守時間帯を把握し、統計的にも「成功しやすい時間帯」に犯行を実行しているのです。

マーキングから犯行までのタイムライン

マーキングが残されてから実際の犯行に至るまでには、一般的に以下のプロセスを経ます。

  1. 1回目の下見(地域の物色) — 住宅街を歩き、入りやすそうな家をリストアップ。防犯設備の有無をチェック
  2. マーキングの記録(1〜3日目) — ターゲットに絞り、家族構成・留守の時間帯を記号で記録
  3. 2回目以降の下見(3〜7日目) — マーキング情報をもとに生活パターンを確認。最終的な犯行計画を策定
  4. 犯行実行(数日〜2週間後) — 条件が揃ったタイミング(留守確認・天候・逃走経路の安全)で侵入

つまり、マーキングを発見した時点で「犯行準備の中盤」にあると考えるべきです。発見後の対応はマーキング発見後にやるべきこと完全ガイドで詳しく解説しています。

時間帯マーキングを見つけたときの緊急対応

マーキングに時間帯を示す数字(9-17、1120等)が含まれていた場合、以下の対応を直ちに実施してください。

  • 証拠写真を撮影し、すぐにマーキングを消去する
  • #9110(警察相談専用電話)または最寄りの交番に相談する
  • マーキングに記された時間帯の防犯を最優先で強化する(例:9-17なら日中の留守対策)
  • 空き巣の下見と前兆サインを確認し、他のサインがないかチェックする

住居タイプ別の侵入時間帯と経路

住居タイプによって空き巣の侵入パターンは大きく異なります。自宅のタイプに合った対策を優先しましょう。

一戸建て住宅の時間帯別リスク

一戸建て住宅は住宅侵入窃盗の中で最も被害が多く、令和6年には7,588件の被害が発生しました。

項目一戸建て住宅のデータ
主な侵入口窓から:53.5%
主な侵入手段①無施錠:51.2%
主な侵入手段②ガラス破り:30.7%
被害が多い時間帯10時〜16時(空き巣)、2時〜4時(忍び込み)

(出典:e-life「データで見る侵入犯罪の発生状況」、侵入経路の構成比は令和4年データ)

一戸建ては窓からの侵入が半数以上を占めるため、日中の外出時は1階・2階のすべての窓の施錠が必須です。センサーライトおすすめ12選で夕方以降の対策も確認してください。

マンション・アパート(低層階)の侵入パターン

3階建以下の共同住宅では、一戸建てとは異なる侵入パターンが見られます。

項目低層階マンション・アパートのデータ
主な侵入口玄関から:47.3%
主な侵入手段①無施錠:51.5%
主な侵入手段②ガラス破り:18.0%
被害が多い時間帯10時〜16時(空き巣)、深夜帯(忍び込み)

(侵入経路の構成比は令和4年データ、出典:e-life

低層マンションは玄関からの侵入が約半数を占めます。オートロックがない物件では、エントランスを自由に通過できるため、日中の無施錠は特にリスクが高くなります。集合住宅特有の対策はマンション・アパートのマーキング対策で詳しく解説しています。

マンション(高層階)でも油断できない理由

4階建以上のマンションでも、令和6年には1,205件の侵入被害が発生しています。

項目高層階マンションのデータ
主な侵入口玄関から:60.7%
主な侵入手段①無施錠:40.6%
主な侵入手段②合鍵:23.5%
被害が多い時間帯全時間帯(玄関からの侵入が主のため)

(侵入経路の構成比は令和4年データ、出典:e-life

高層マンションの特徴は、合鍵による侵入が23.5%と突出して高い点です。令和6年には住宅侵入全体で931件の合鍵による被害が発生しました。(出典:ALSOK)「高層階だから安心」という油断が、施錠忘れや合鍵管理の甘さにつながっています。

1日の防犯タイムスケジュール|時間帯別の具体的行動

統計データを「知識」で終わらせず、今日からの「行動」に変えていくことが大切です。時間帯別に実践すべき防犯行動を整理しました。

朝(6時〜9時):ゴミ出し・出勤時のチェックポイント

朝は1日の防犯の起点です。出かける前に以下を確認しましょう。

  • ゴミ出し時も必ず施錠する — 短時間の外出でも無施錠は危険
  • 玄関周辺にマーキングや異変がないかチェック — 毎朝の習慣にする
  • 出発前に全窓の施錠を確認 — 2階も忘れずに

日中(10時〜16時):外出中の留守対策

空き巣の犯行が最も集中する時間帯です。外出時には以下の対策を徹底しましょう。

  • 全窓・全ドアの施錠を確認ワンドアツーロックで侵入時間を稼ぐ
  • タイマーライトやテレビの自動ON設定で在宅を偽装する
  • カーテンを完全に閉め切らない — 閉め切りは「留守」のサインになる
  • 郵便物やチラシをこまめに回収できる体制を作る

夕方〜夜(16時〜22時):帰宅前後の確認事項

日没後は防犯意識が薄れがちですが、暗くなる時間帯には別のリスクがあります。

深夜〜早朝(22時〜6時):就寝中の忍び込み対策

忍び込みの被害が集中するこの時間帯は、就寝前の「全窓全ドア施錠チェック」を毎晩の習慣にすることが最大の防御です。

  • 1階のすべての窓に補助錠をつける — 忍び込みの半数以上は窓からの侵入
  • 2階の窓も施錠する — 雨樋や物置を足場にした侵入事例あり
  • 防犯砂利を窓の下に敷く — 深夜の静寂の中で踏む音は非常に効果的
  • 寝室から死角になる場所に窓用防犯アラームを設置する

よくある質問(FAQ)

Q1. 空き巣が最も多い時間帯はいつですか?

空き巣が最も多い時間帯は午前10時〜午後4時です。特に10時〜12時がピークで、通勤・通学で住人が外出した直後の時間帯に被害が集中しています。なお、就寝中を狙う「忍び込み」は深夜2時〜4時がピークで、在宅中の「居空き」は12時〜14時に多い傾向があります。

Q2. 泥棒被害が一番多い曜日は何曜日ですか?

令和6年の警察庁統計によると、金曜日が853件で年間最多です。翌日が休みのため被害発見が遅れやすいこと、週末旅行の前日で留守にする家庭が増えることが主な原因です。平日全体で700〜853件に対し、土日は399〜562件と大幅に減少します。

Q3. 空き巣が増える時期・季節はいつですか?

10月〜11月の秋が年間で最も被害が多い時期です。行楽シーズンで外出が増えること、窓を開けて換気する機会が増え施錠が甘くなること、日没が早まり夕方の侵入リスクが高まることが複合的に作用しています。年末年始やGWの長期不在も要注意です。

Q4. 在宅中でも空き巣に入られることはありますか?

はい。在宅中の侵入は「居空き」と呼ばれ、住宅侵入窃盗の約5%を占めます。家人が2階にいる間に1階から侵入する、入浴中や家事で物音が出ている時間を狙うなどの手口があります。空き巣の手口10選と対策で詳しく解説しています。

Q5. マーキングの数字は時間帯を示していますか?

はい。「9-17」は9時〜17時に留守、「1120」は11時〜20時に留守という意味で、空き巣犯が下見で確認した留守時間帯をマーキングで記録しています。これらの時間帯は統計上の犯行ピーク(10時〜16時)とほぼ一致しており、マーキングの情報が犯行計画に直接使われていることがわかります。

Q6. 空き巣は下見をしてから何日後に犯行に及びますか?

一般的に数日〜2週間程度とされています。1回目の下見で地域を物色し、2回目以降でターゲットの生活パターンを確認、マーキングで情報を記録し、条件が揃ったタイミングで犯行に及びます。マーキング発見後は速やかな対策が重要です。

Q7. 忍び込み対策で最も効果的な方法は?

就寝前の全窓・全ドアの施錠徹底が最も基本的で効果的な対策です。忍び込みの約半数は無施錠が原因のため、施錠だけで被害リスクを大幅に減らせます。加えて、1階の窓に補助錠と防犯フィルムを設置し、窓の下に防犯砂利を敷くことで、防犯の4原則「時間・光・音・目」を満たす対策になります。

Q8. 長期不在時に特に注意すべき時間帯は?

長期不在時は全時間帯が危険ですが、統計的には日中の10時〜16時に被害が集中します。タイマー付きライトで照明を自動点灯させて在宅を偽装し、郵便物の配達停止手続きを行いましょう。信頼できるご近所に見回りを依頼することも効果的です。

まとめ:時間帯を知れば防犯は変わる

  • 空き巣のピーク時間帯は10時〜16時。忍び込みは深夜2時〜4時、居空きは12時〜14時
  • 金曜日が年間最多(853件)。平日は週末の約1.5〜2倍の被害
  • 10月〜11月が年間の被害ピーク。行楽シーズンの外出増と日没の早まりが原因
  • マーキングの時間コード(9-17等)は犯行ピーク時間帯と一致する
  • 住居タイプで侵入経路が異なる — 一戸建ては窓、マンションは玄関が主経路
  • 侵入の約半数は無施錠が原因。施錠の徹底が最も基本的かつ効果的な対策
  • 時間帯別の防犯タイムスケジュールを習慣にして、「知っている」を「実行している」に変える

空き巣の犯行パターンには明確な「傾向」があります。時間帯・曜日・季節のデータを知ることで、自分の生活パターンのどこにリスクがあるのかが見えてきます。

マーキングの時間コードが気になる方は空き巣のマーキングとは?記号の意味・対処法を専門家が解説を、自宅の前兆サインをチェックしたい方は空き巣の前兆サイン12選を、ぜひご活用ください。

大切なのは、「いつ」「どんな手口で」狙われやすいかを知り、日々の防犯行動に落とし込むこと。この記事が、あなたとご家族の安全を守るヒントになれば幸いです。「じぶん防犯」トップページでは、住宅防犯に関するさまざまな情報を発信しています。