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【防犯のプロが解説】SNSの危険から身を守る!位置情報・個人特定・なりすましを防ぐ鉄壁の設定術

目次

はじめに:あなたのSNSは大丈夫?防犯のプロからのメッセージ

防犯スペシャリスト「守」

はじめまして。「じぶん防犯」代表の守(まもる)と申します。私はこれまで10年以上にわたり、セキュリティ関連企業で家庭用から業務用まで、数多くの防犯対策に従事してきました。

その経験から、現代社会における防犯は、物理的な世界だけでなく、デジタルの世界、特にSNSにおいても非常に重要だと痛感しています。

SNSは、遠く離れた友人や家族と繋がり、新しい情報を得て、趣味を共有するための素晴らしいツールです。

しかし、その利便性の裏側には、使い方を誤ると深刻な事態を招きかねない危険が潜んでいます 。

この記事の目的は、皆さんを怖がらせることではありません。むしろ、正しい知識を身につけることで、誰もが安全にSNSを楽しめるようになる、そのお手伝いをすることです。

その危険性は、決して他人事ではありません。警察庁が発表した「令和6年の犯罪情勢」によると、SNSがきっかけで犯罪被害に遭った18歳未満の児童数は1,486人にのぼります 。(出典:政府広報オンライン こどものスマホ利用を安全に)

この数字は、令和2年以降減少傾向にはあるものの、依然として非常に高い水準で推移しています。

この記事では、SNSに潜む主な3つの脅威、「位置情報からの個人特定(身バレ)」「アカウントの乗っ取りとなりすまし」、そしてそれらから身を守るための具体的な設定術について、防犯のプロとして徹底的に解説していきます。

一つひとつの設定は難しくありません。正しい知識と少しの注意で、あなたのデジタルライフは格段に安全になります。

見えない脅威「身バレ」- あなたの投稿はここまで見られている

SNSで何気なく投稿した一枚の写真や短い文章から、あなたの住所や勤務先、行動パターンまでが特定されてしまう――。

これを「身バレ」と呼びます。これは単なる偶然の産物ではなく、悪意を持った人物による執拗な分析の結果であることが少なくありません。

彼らがどのようにしてあなたを見つけ出すのか、その手口を知ることが、第一の防御線となります。

特定の手口:デジタル探偵はこうしてあなたを見つけ出す

あなたの個人情報を狙う人々は、まるでパズルのピースを集めるかのように、断片的な情報を組み合わせて全体像を浮かび上がらせます。

驚くべきことに、こうした個人特定を請け負う「特定屋」と呼ばれる存在も指摘されており、身バレは単なるリスクではなく、意図的な攻撃によって引き起こされる可能性があるのです 。

彼らは、Googleの画像検索のような一般的なツールを駆使して、あなたが無意識に発信した情報から個人を特定していきます 。

写真から特定する手口

写真は、文章よりもはるかに多くの情報を含んでいます。特に注意すべきは以下の2点です。

Exifデータ(ジオタグ)の罠

スマートフォンで撮影した写真には、初期設定のままでは「Exif(イグジフ)」と呼ばれる情報が付加されています。これには撮影日時や使用したカメラの機種などに加え、「ジオタグ」と呼ばれる撮影場所の緯度・経度の情報が含まれていることがあります 。

この情報があれば、あなたの自宅や職場の場所がピンポイントで特定されてしまう危険性があります。

「でも、X(旧Twitter)やInstagramなどの主要なSNSは、アップロード時にExif情報を自動で削除してくれるから安全なのでは?」

と考える方もいるかもしれません 。確かにその通りですが、ここに大きな落とし穴があります。

多くの人がこの仕様に安心しきってしまい、

「写真に位置情報が記録されていても大丈夫」

という誤った認識を持ってしまうのです。しかし、あなたが友人にメールで送ったり、Exif情報を削除しない他のサービスにアップロードしたりした元の写真ファイルには、位置情報がそのまま残っています 。

最も確実な対策は、問題の根源、つまりスマートフォンのカメラアプリ自体が位置情報を記録しないように設定することです。

背景の写り込み

Exif情報をオフにしていても、写真に写り込んだ背景から場所が特定されるケースが後を絶ちません。悪意のある者は、驚くほど些細な手がかりも見逃しません。

分かりやすいヒント

建物の看板、特徴的な建造物、学校の制服や会社のロゴ、自動車のナンバープレートなどは、直接的な手がかりとなります 。

巧妙なヒント

自治体ごとにデザインが異なるマンホールの蓋、地域を走るバスやタクシーの車体の色、住所が書かれた電柱のプレートなども、地域を絞り込むための有力な情報源です 。

驚くべき特定事例

過去には、アイドルの瞳に映った景色から最寄り駅を特定し、ストーカー行為に及んだ事件も発生しています 。また、自動販売機のような光沢のあるものに反射した建物名や、複数の部屋の写真を投稿したことで間取りが分かり、住んでいるマンションが特定されたケースもあります 。

自宅内の油断

自宅で撮影した写真でも安心はできません。背景に写り込んだ宅配便の伝票や郵便物、レシート、地元のスーパーの袋、地域企業の名入りカレンダーなどから、あなたの個人情報や生活圏が漏洩する可能性があります 。

テキストや行動から特定する手口

写真だけでなく、日々の投稿内容そのものも分析の対象です。

行動パターンの漏洩

「毎朝7時に近所をランニング」「会社の近くのカフェでランチ」

といった習慣的な投稿は、あなたの生活リズムや行動範囲を他人に教えているのと同じです 。また、

「〇〇線の電車が遅延していて最悪」

といった投稿は、通勤・通学ルートを特定する手がかりを与えてしまいます 。これらの情報が蓄積されると、ストーカーなどの犯罪者に待ち伏せの機会を与えかねません。

リアルタイム投稿の危険性

「今、〇〇に来ています!」

といったリアルタイムの投稿や、旅行先からの実況中継は、あなたの自宅が留守であることを公言しているようなものです 。これは空き巣に侵入のチャンスを与える非常に危険な行為です。旅行の思い出は、帰宅してから投稿するようにしましょう。

身バレを防ぐための具体的な設定と習慣

これらの脅威から身を守るためには、日々の習慣とスマートフォンの設定を見直すことが不可欠です。

悪意のある者は、あなたが複数のSNSで発信した情報を横断的に収集し、匿名アカウントと実名アカウントを結びつけようとします。

例えば、Xで使っているアイコンやハンドルネームをInstagramでも使い回していると、それだけで2つのアカウントが同一人物のものであると推測され、情報が統合されてしまいます 。

この脅威に対抗するためには、各SNSアカウントを独立した「別人格」として運用する意識が重要になります。

① スマートフォンの設定を見直す

まず、最も基本的な対策として、スマートフォンのカメラアプリが位置情報を写真に記録しないように設定しましょう。

iPhoneの場合

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「プライバシーとセキュリティ」を選択
  3. 「位置情報サービス」を選択
  4. アプリの一覧から「カメラ」を選択
  5. 「なし」にチェックを入れる

Androidの場合(機種により若干異なります)

  1. 「カメラ」アプリを開く
  2. 設定アイコン(歯車マークなど)をタップ
  3. 「位置情報タグ」や「GPSタグ」といった項目を探し、オフにする

② 投稿前の「指差し確認」チェックリスト

投稿ボタンを押す前に、以下の項目をセルフチェックする習慣をつけましょう。頭の中で確認するだけでなく、実際に指を差して確認する「指差し確認」は、ミスを防ぐための有効な手段です。

スクロールできます
チェック項目確認内容
1. 位置情報スマートフォンのカメラの位置情報設定はオフになっていますか?
2. 背景看板、特徴的な建物、ナンバープレート、個人情報が書かれた書類などが写り込んでいませんか?
3. 人物写真に写っているすべての人から、SNSに投稿する許可を得ていますか?
4. テキスト文章に、自分の行動パターンや具体的な地名、時間など、個人を特定できる情報が含まれていませんか?
5. 公開範囲この投稿は誰に見られますか?「公開」設定で問題ありませんか?

③ SNSの公開範囲を限定する

不特定多数の人に自分の投稿を見せる必要がない場合は、アカウントを非公開(鍵アカウント)に設定し、信頼できる友人や知人のみに公開することを強く推奨します 。

各SNSのプライバシー設定を定期的に見直し、意図しない範囲に情報が公開されていないか確認しましょう 。

④ アカウントの「断片化」を意識する

複数のSNSを利用する際は、それぞれで異なるプロフィール写真、ユーザー名、自己紹介文を使用することを心がけましょう 。

これにより、悪意のある者があなたのアカウント群を容易に紐付けることを困難にします。

「私じゃない!」- アカウント乗っ取り・なりすまし撃退法

ある日突然、あなたのアカウントから身に覚えのない投稿がされたり、友人に不審なメッセージが送られたりする――。

これが「アカウント乗っ取り」や「なりすまし」の被害です。金銭的な詐欺や悪質な嫌がらせに発展することもあり、一度被害に遭うと、信頼の回復には多大な時間と労力がかかります。

攻撃者はたった一つの弱点(例えば、弱いパスワード)を突けば成功しますが、私たちは常に防御を固め続けなければなりません。

この戦いにおいて、私たちの最大の武器は「事前の備え」です。

攻撃を未然に防ぐ「デジタル要塞」の築き方

被害に遭ってから対応するのは大変です 。最も効果的なのは、攻撃者が侵入できない堅牢な「デジタル要塞」をあらかじめ築いておくことです。

その要は「パスワード管理」と「二要素認証」です。

① パスワード管理の鉄則

アカウントを守る第一の鍵は、強固なパスワードです。しかし、多くの人が推測されやすい安易なパスワードを設定してしまっています。

強力なパスワードの条件避けるべき弱いパスワード
長さ:最低でも12文字以上、できれば16文字以上にする 。
複雑さ:大文字、小文字、数字、記号を組み合わせる 。
独自性:他のサービスで使っているパスワードを使い回さない 。
自分の名前や家族の名前、ペットの名前、生年月日
「123456」や「password」のような単純な文字列
IDと同じ文字列

これらすべての条件を満たすパスワードをサービスごとに作成し、記憶するのは現実的ではありません。そこで、「パスワードマネージャー(パスワード管理ツール)」の利用を強く推奨します 。

これは、複雑なパスワードを自動で生成し、安全に保管してくれるツールです。あなたが覚えるのは、このツールにログインするためのマスターパスワード一つだけです。

② 最強の盾「二要素認証(2FA)」を必ず設定する

二要素認証(2FA)は、あなたのアカウントを守るための最も強力な盾です。

これは、IDとパスワードによる「知識情報」に加えて、スマートフォンに届く確認コードなどの「所持情報」を組み合わせることで、本人確認を二重に行う仕組みです 。

たとえパスワードが漏洩してしまっても、攻撃者はあなたのスマートフォンを持っていなければログインできないため、不正アクセスをほぼ完璧に防ぐことができます 。

主要なSNSはすべて二要素認証に対応しており、設定は数分で完了します。必ず設定しておきましょう。

【プラットフォーム別】二要素認証(2FA)設定 完全ガイド

ここでは、主要なSNSプラットフォームにおける二要素認証の設定手順を具体的に解説します。設定画面は更新されることがあるため、最新のアプリでご確認ください。

プラットフォーム二要素認証(2FA)設定手順
X (旧Twitter)1. 左上の自分のアイコンをタップし、メニューから「設定とプライバシー」を選択。

2. 「セキュリティとアカウントアクセス」→「セキュリティ」の順にタップ。

3. 「2要素認証」をタップ。

4. 「認証アプリ」「テキストメッセージ」「セキュリティキー」のいずれかを選択し、画面の指示に従う。(認証アプリが最も安全性が高いとされています)

5. 設定完了後、万が一のために「バックアップコード」を必ず保存しておく 。
Instagram1. プロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップし、「設定とプライバシー」を選択。

2. 「アカウントセンター」→「パスワードとセキュリティ」の順にタップ。

3. 「二段階認証」をタップし、設定したいアカウントを選択。

4. 「認証アプリ(推奨)」または「テキストメッセージ(SMS)」を選択し、画面の指示に従う。

5. 設定完了後、ログインできなくなった場合に備えて「バックアップコード」を安全な場所に保管する 。
Facebook1. 右下のメニュー(三本線)をタップし、「設定とプライバシー」→「設定」を選択。

2. 「アカウントセンター」→「パスワードとセキュリティ」の順にタップ。

3. 「二段階認証」をタップし、設定したいアカウントを選択。

4. 「認証アプリ(推奨)」または「テキストメッセージ(SMS)」を選択し、画面の指示に従って設定を完了させる 。
TikTok1. プロフィール画面右上のメニュー(三本線)をタップし、「設定とプライバシー」を選択。

2. 「セキュリティ」をタップ。

3. 「2段階認証」をタップ。

4. 認証方法(電話番号、メールアドレス、認証アプリ、パスワードから最低2つ)を選択し、画面の指示に従ってオンにする。

5. TikTokでは、2つ以上の認証方法を設定することが推奨されている 。

もし被害に遭ってしまったら?- 回復と報告のためのアクションプラン

万が一、アカウントの乗っ取りやなりすましの被害に遭ってしまった場合は、冷静に、そして迅速に行動することが重要です。

STEP
証拠を保全する

まず、なりすましアカウントのプロフィール画面、不審な投稿やダイレクトメッセージなどを、スクリーンショットで撮影して保存してください 。これは、後でプラットフォームに報告したり、警察に相談したりする際の重要な証拠となります。

STEP
周囲に注意喚起する

自分の本物のアカウントや、他のSNS、メールなどを通じて、友人やフォロワーに

「なりすましアカウントが発生していること」「そのアカウントからのメッセージには応じないこと」

を速やかに知らせてください 。

これにより、二次被害の拡大を防ぐことができます。

STEP
プラットフォームに報告する

各SNSの運営元に、なりすましアカウントの存在を報告し、削除を依頼します。被害に遭った本人が報告するのが最も効果的です。

プラットフォームなりすまし報告の主な手順
X (旧Twitter)1. なりすましアカウントのプロフィール画面右上にある「…」をタップ。

2. 「(ユーザー名)さんを報告」を選択。

3. 「なりすまし」を選択し、画面の指示に従って報告する 。
Instagram1. なりすましアカウントのプロフィール画面右上にある「…」をタップ。

2. 「報告する」→「このアカウント全体」→「他の人になりすましている」を選択。

3. 「自分」または「知り合い」を選び、指示に従う。本人確認のために身分証明書の写真が必要になる場合がある 。
Facebook1. なりすましアカウントのプロフィール画面にある「…」をタップ。

2. 「サポートを依頼またはプロフィールを報告」→「なりすまし」を選択。

3. 画面の指示に従って報告を完了する 。
TikTok1. なりすましアカウントのプロフィール画面右上にある共有アイコンをタップ。

2. 「報告する」→「アカウントを報告する」→「なりすまし」を選択。

3. 「自分」または「有名人」を選び、指示に従う 。

専門機関に相談する

なりすましによって金銭的な被害が発生した場合や、脅迫、名誉毀損など悪質な行為が伴う場合は、証拠を持って最寄りの警察署や、各都道府県警察が設置しているサイバー犯罪相談窓口に相談してください 。また、損害賠償請求などの法的措置を検討する場合は、弁護士などの専門家に相談することも有効です 。

設定の先にあるもの – 安全なSNS利用の「心構え」

これまで、具体的な設定方法や対処法について解説してきましたが、最も大切なのは、私たち利用者一人ひとりの「心構え」です。

テクノロジーによる防御には限界があり、最終的には私たちの判断と意識が安全を左右します。

あなたは「加害者」にもなりうる

SNSのリスクを考えるとき、私たちはつい「被害者」になることばかりを想像しがちです。しかし、ほんの少しの油断や無配慮で、誰もが「加害者」になってしまう可能性があることを忘れてはなりません 。

法務省や総務省も注意を促しているように、インターネット上の匿名での発言であっても、相手の人格を攻撃するような内容は「誹謗中傷」と見なされ、名誉毀損罪や侮辱罪といった刑事罰の対象となったり、民事上の損害賠償責任を問われたりする可能性があります 。

匿名だから何を言ってもバレない、というのは大きな間違いです。発信者情報の開示請求という法的な手続きを踏めば、誰が書き込んだかを特定することは可能なのです 。

さらに注意が必要なのは、他人の誹謗中傷投稿を安易にリポスト(リツイート)したり、引用したりする行為です。

その内容に賛同したものと見なされ、あなた自身も法的責任を問われることがあるのです 。カッとなったときや、強い感情に駆られたときは、すぐに投稿ボタンを押さず、一度時間を置いて冷静に見直す習慣をつけましょう 。

ネット上の脅威は進化し続けている

私たちが対策を講じる一方で、攻撃の手口も日々巧妙化しています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が毎年発表している「情報セキュリティ10大脅威」では、個人を取り巻く脅威として、本記事で解説した内容と深く関連する項目が毎年ランクインしています 。

2025年版では、「フィッシングによる個人情報等の詐取」「インターネット上のサービスへの不正ログイン」「ネット上の誹謗・中傷・デマ」などが個人の脅威として挙げられています 。(出典:情報セキュリティ10大脅威 2025

これは、私たちが直面している問題が、日本の情報セキュリティ専門家たちも警鐘を鳴らす、重要かつ継続的な課題であることを示しています 。

常に新しい脅威に関心を持ち、自分のセキュリティ対策を定期的に見直す姿勢が求められます。

困ったときの相談窓口

もしあなたがネット上の誹謗中傷や嫌がらせで深く傷つき、一人で抱えきれなくなったときは、ためらわずに専門の相談窓口を頼ってください。あなたのプライバシーは守られ、専門の相談員が解決への道を一緒に探してくれます。

違法・有害情報相談センター

総務省の支援事業。ネット上の違法・有害情報に対し、削除依頼の方法などをアドバイスしてくれます 。

法務省インターネット人権相談受付窓口

人権侵害にあたるような悪質な書き込みについて、削除要請の助言や手続きの支援を行ってくれます 。

セーファーインターネット協会(SIA)

誹謗中傷ホットラインを運営し、国内外のプロバイダに利用規約に沿った削除対応を促す通知を行っています 。

各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口

犯罪に該当する可能性がある場合は、こちらに相談してください。全国の窓口は警察庁のウェブサイトから確認できます 。

まとめ:あなたの安全は、あなたの手の中にある

SNSは私たちの生活を豊かにする強力なツールですが、その力を安全に享受するためには、正しい知識と意識が不可欠です。

この記事で解説してきた安全対策の要点は、以下の3つの柱に集約されます。

  1. 意識する (:投稿する写真や文章に、個人を特定できる情報が隠れていないか。自分の発言が誰かを傷つける可能性はないか。投稿前に一呼吸おいて考える習慣が、最大のリスク回避策です。
  2. 強化する :推測されにくい強力なパスワードを設定し、サービスごとに使い分ける。そして、最も重要な「二要素認証」を必ず有効にする。この技術的な備えが、あなたのアカウントを不正アクセスから守る鉄壁の盾となります。
  3. 対処法を知る :万が一被害に遭ってしまった場合に、冷静に行動するための手順を知っておく。証拠を保全し、周囲に知らせ、プラットフォームに報告する。この知識が、被害の拡大を防ぎ、迅速な回復を可能にします。

これらの対策は、決して難しいものではありません。一つひとつは小さなステップですが、積み重ねることで、あなたのデジタルライフの安全性は飛躍的に向上します。

私が代表を務める「じぶん防犯」という名前には、自分の身は自分で守る、という想いが込められています。物理的な世界と同じように、デジタルの世界でも、あなたの安全はあなた自身の手に委ねられています。

この記事が、皆さんが自信を持って、そして安全にSNSを楽しみ続けるための一助となれば、これに勝る喜びはありません。

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この記事を書いた人

セキュリティ関連企業に10年以上勤務し、現場スタッフから管理職まで幅広い経験を積んできた防犯のスペシャリスト。

現場対応から、商品選定やスタッフ教育、サービス設計まで、防犯の最前線と裏側の両方を知るプロフェッショナル。

「みんなの安全」を掲げながら、実際には自社製品への誘導に偏る情報に疑問を抱き、中立的で本当に生活者の役に立つ防犯情報を届けるべく、情報発信プラットフォーム【じぶん防犯】を立ち上げる。

「昨日の最適が今日も最適とは限らない」
「じぶんでできる楽しい防犯」

という信念のもと、最新の犯罪動向と技術に常にアンテナを張り、個人が自ら選び、守れる防犯知識と実践方法を日々発信している。

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