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女性を狙う犯罪者の心理と、ターゲットにされないための行動学|防犯のプロが徹底解説

防犯スペシャリスト「守」

はじめまして。「じぶん防犯」代表で、防犯スペシャリストの守(まもる)と申します。

私はこれまで10年以上にわたり、セキュリティ関連の企業で家庭用から業務用まで、数多くの防犯対策に従事してきました。

私はこれまで10年以上にわたり、セキュリティ関連の企業で家庭用から業務用まで、数多くの防犯対策に従事してきました。

その中で痛感してきたのは、本当の安全は「知識」から生まれるということです。

「夜道が怖い」「一人暮らしが不安」

といった漠然とした恐怖心は、相手の正体がわからないからこそ増幅します。

しかし、もし犯罪者が「何を考え」「どのようにターゲットを選んでいるのか」を知ることができれば、その対策は格段に具体的で効果的なものになります。

この記事の目的は、単に「やってはいけないこと」のリストを提示することではありません。犯罪者の頭の中、その心理の奥深くにある「なぜ」を解き明かし、皆さんが自らの手で安全を築くための「行動学」をお伝えすることです。

この記事を読み終える頃には、あなたの不安が「戦略的な自己防衛」という自信に変わっていることをお約束します。さあ、一緒に最強の「じぶん防犯」を始めましょう。

目次

犯罪者の「頭の中」を覗く – 性欲だけではない、本当の動機

女性を狙う犯罪、特に性犯罪と聞くと、多くの人が「抑えきれない性欲」が原因だと考えがちです。

しかし、これは本質を見誤っています。彼らを突き動かす本当の動機は、もっと暗く、歪んだ別の欲求にあるのです。

「支配したい」という歪んだ欲求

性犯罪の根底にある最も強い動機は、性欲そのものよりも「相手を支配し、自分の思い通りにしたい」という強烈な支配欲です 。

驚くべきことに、加害者の中には妻や恋人がいる人物も少なくありません 。

彼らは性的な欲求不満から犯行に及ぶのではなく、相手の意思を無視して屈服させる行為そのものに、歪んだ満足感や万能感を見出しているのです 。

これは性的な行為を手段とした「暴力」であり、相手の尊厳を踏みにじることで自分の力を誇示しようとする攻撃行動に他なりません 。

ある加害者は「恋人もいて風俗でも遊んだけれど、『強姦』をしてみたかった」と供述しました。

これは、 同意の上での関係では決して得られない、「相手を完全に支配する」という感覚を求めていた証拠です 。

彼らにとって、被害者は性的パートナーではなく、自尊心を満たすための「道具」なのです。

この「支配欲」という動機を理解することは非常に重要です。なぜなら、彼らがターゲットを選ぶ基準が「性的魅力」ではなく、「支配しやすそうか」、つまり「抵抗が弱そうか」という点にあることを示しているからです 。

自分を正当化する「認知の歪み」

犯罪者は、自分の行動が「悪」であるという事実と向き合うことができません。

そこで彼らは、自分に都合の良いように現実を捻じ曲げて解釈する、特殊な思考パターンを用います。

これを心理学では「認知の歪み」と呼びます 。

これは、彼らが犯行に及ぶための「自分への許可証」のようなものです。この歪んだ思考によって、彼らは罪悪感を麻痺させ、自分の行動を正当化します 。

具体的な「認知の歪み」には、以下のようなものがあります。

  • 被害者への責任転嫁:「露出の多い服を着ている方が悪い」「夜遅くに一人で歩いているからだ」と、あたかも被害者に原因があるかのように思い込む 。
  • 被害の矮小化(わいしょうか):「少し触っただけだ」「大したことではない」「すぐに忘れるだろう」と、自分の行為が与える心身のダメージを過小評価する 。
  • 同意の捏造:「相手も本当は喜んでいたはずだ」「抵抗しなかったのだから同意していた」と、恐怖で声も出せず体が動かなくなる被害者の反応を、自分に都合よく解釈する 。

この「認知の歪み」が恐ろしいのは、加害者本人が心の底からそう信じ込んでいる点です 。

彼らは私たちとは全く異なる「現実」の中で生きており、対話や常識が通用しない場合が多いのです。

この事実を明確に理解し、決して自分を責めることがないように、以下の表で犯罪者の言い分と現実をはっきりと区別しておきましょう。

犯罪者の言い分(認知の歪み)現実
「露出の多い服や短いスカートは誘っている証拠だ」服装は個人の自由であり、性的同意の意思表示ではありません。非難されるべきは100%加害者です 。
「抵抗しなかった、嫌だと言わなかった。つまり同意だ」極度の恐怖は、声が出ず体が動かなくなる「凍りつき反応」を引き起こします。これは科学的な事実であり、抵抗の有無は同意の有無と無関係です 。
「相手も本当は喜んでいたはずだ」性暴力は支配と暴力であり、被害者が喜びを感じることはありません。心と体に一生消えない深い傷を残します 。
「少し触るくらいなら、大したことではない」同意のない性的接触は、どんなに些細なものでも全て暴力であり、許されない犯罪です。
「夜道に一人でいる方が悪い」いつ、どこで、どのような格好でいようと、それは個人の自由です。犯罪を正当化する理由にはなりません。

この表を見てわかるように、犯罪者の論理は自己中心的で、完全に破綻しています。

彼らの行動の責任は100%彼ら自身にあり、被害者には一切の非はありません。このことを、何よりもまず心に刻んでください。

ターゲットはこうして選ばれる – 犯罪者から見た「狙いやすい人」の法則

犯罪者は、誰でもいいから無差別に襲っているわけではありません。彼らは犯行に及ぶ前に、無意識的あるいは意識的に「ターゲットの選別」を行っています 。

その選別基準は極めてシンプルです。それは「最小のリスクで、最大の目的(支配)を達成できる相手か」という一点に尽きます 。

彼らは、自分にとって都合のいい「狙いやすい人」=「弱い人」を瞬時に見抜こうとします。

「隙」を見せる行動

犯罪者が最も好むのは、「注意が散漫になっている人」です。彼らは、ターゲットの行動から「心の隙」を読み取ります。

「ながら歩き」

スマートフォンを操作しながら、あるいはイヤホンで音楽を聴きながら歩く行為は、

「私は周囲を見ていません」

というサインを自ら発信しているのと同じです 。周囲への注意が逸れているため、背後から近づかれても気づきにくく、犯罪者にとっては格好のターゲットとなります 。

警戒心のない様子

ぼんやりと上の空で歩いていたり、ゆっくりと頼りなげに歩いていたりする様子は、

「警戒心が薄い」「すぐに反応できないだろう」

という印象を与えます 。きびきびと、周囲に意識を配りながら歩いている人は、それだけで狙われにくくなります 。

孤立していること

これが最も重要な要素の一つです。集団でいる人を襲うのはリスクが高いため、犯罪者は単独で行動している人を主な標的とします 。

服装と状況が与える影響

服装や時間帯も、犯罪者がリスクを計算する上で重要な判断材料となります。

動きにくい服装

これは「誘っている」などという理不尽な話では決してありません。犯罪者の視点から見て、「追跡が容易で、逃げられにくい」という極めて実利的な判断です 。ハイヒールやタイトなスカート、サンダルなどは、いざという時に走って逃げることを困難にします 。犯罪者は、ターゲットの逃走能力を瞬時に評価しているのです。

時間帯と場所

犯罪は、人目が少なくなる夕方から深夜にかけて多発します 。人通りが絶え、助けを求めにくい時間帯と場所を選ぶのは、捕まるリスクを最小限に抑えたいという犯罪者の心理の表れです 。

犯罪が起きやすい「場所」の共通点

犯罪学には「犯罪機会論」という考え方があります。

これは、「犯罪は『意欲のある犯罪者』『格好の標的』『有能な監視者の不在』という3つの要素が特定の時間と場所に揃ったときに発生する」という理論です 。

この理論に基づくと、私たちが避けるべき「危険な場所」の共通点が見えてきます。それは「入りやすく、見えにくい場所」です 。

屋外の危険な場所
  • 人通りの少ない道路:特に住宅街や田畑に沿った道は、周囲からの視線が少なく危険です 。
  • 公園:夜間の公園は死角が多く、待ち伏せに適した場所です 。近道であっても避けるべきです 。
  • 駐車場・駐輪場:車の陰や建物の死角が多く、不審者が潜みやすい場所です。車に乗る直前を狙われるケースもあります 。
建物内の危険な場所

自宅のマンションに着いたからといって、安心はできません。建物内にも「移行空間」と呼ばれる危険な場所が潜んでいます。

  • エレベーター:他人と二人きりになると、逃げ場のない密室と化します 。
  • 共用廊下・階段:自宅の玄関ドアを開けるまでの最後の数メートルが最も油断しがちです。背後からついてこられ、ドアが開いた瞬間に押し入られる危険性があります 。

犯罪者は、こうした場所の特性を熟知しています。彼らはターゲットを物色し、こうした「見えにくい場所」に誘い込むか、ターゲットがそこに入るのを待っているのです。

日常から始める鉄壁の防犯術 – 「狙われない自分」になるための行動学

これまでは、犯罪者の心理とターゲットの選別方法を学びました。

彼らが求めるのは「低リスクで支配できる相手」です。ならば、私たちのとるべき戦略はただ一つ。

「自分は高リスクで、支配するのが面倒な相手だ」

と、あらゆる行動を通じて示すことです。

ここでは、そのための具体的な行動学を「外出編」「自宅編」「SNS編」に分けて、徹底的に解説します。

日々の小さな意識の積み重ねが、やがて大きな防犯力となり、あなたの安全を守ることに繋がるのです。

【外出編】「隙がない」と思わせる歩き方と習慣

外出時のあなたの振る舞いそのものが、第一の防犯システムです。

「ながら歩き」は絶対にしない

歩いている間、スマートフォンはカバンの中にしまいましょう。音楽を聴くなら、片耳だけ、音量は控えめに。常に周囲の音や気配に注意を払える状態を維持することが基本です 。

歩き方で「隙なし」を演出する

背筋を伸ばし、少し早足で、きびきびと歩きましょう 。時々、自然に後ろを振り返る動作を入れると、後をつけてくる者への強力な牽制になります 。うつむかず、前を向いて歩くことで、警戒心が高いことをアピールできます。

帰り道のルートを戦略的に選ぶ

多少遠回りになっても、明るく人通りの多い道を選びましょう 。帰り道は複数パターン用意し、日によって変えることで、行動を読まれにくくします 。万が一の際に駆け込める交番や24時間営業のコンビニの場所を、あらかじめ地図で確認しておきましょう 。

エレベーターのプロトコルを徹底する

できる限り、知らない異性と二人きりになる状況は避けます 。もし二人きりになってしまったら、操作パネルの前に、壁を背にして立ちましょう 。これにより、相手に背中を見せず、いつでも全ての階のボタンや非常ボタンを押せる体勢を維持できます 。不審な動きを感じたら、ためらわずに途中の階で降りてください。

バッグの持ち方一つでリスクは変わる

ひったくり防止のため、バッグは車道とは反対側の、建物側で持ちます 。たすき掛けにできるショルダーバッグは、奪われにくくおすすめです 。人混みなどでは、バッグを体の前に抱えるように持つとより安全です 。

防犯ブザーは「見せる」「すぐに使える」お守り

防犯ブザーは、カバンの奥底ではなく、すぐに手が届く場所につけておきましょう。いざという時は、ためらわずに鳴らしてください 。大きな音は周囲に危険を知らせるだけでなく、犯人を驚かせ、逃げる隙を作る効果があります 。

警視庁の防犯アプリ「Digi Police」など、スマートフォンを防犯ブザーとして使えるアプリもあります 。

【自宅編】一人暮らしを悟らせない生活の知恵

あなたの家は、あなただけの聖域です。その聖域に、犯罪者が「侵入しやすい」と思わせる要素を徹底的に排除しましょう。

物理的な防御

鍵は防犯の基本にして頂点

ゴミ出しなど、ほんの少しの時間でも必ず施錠しましょう 。在宅中も施錠を習慣に。玄関は、補助錠をつけて「ワンドア・ツーロック」にするのが現在の常識です 。在宅時はドアチェーンやドアガードも必ずかけましょう 。

窓は第二の玄関と心得る

窓にも補助錠を取り付け、二重ロックにしましょう 。窓ガラスに防犯フィルムを貼るのも非常に効果的です。侵入に時間がかかることを犯罪者は極端に嫌うため、ガラスが割れにくいというだけで強力な抑止力になります 。

ドアスコープからの覗き見をブロック

ドアスコープは、外から室内を覗く特殊な器具を使えば、中が見えてしまいます。必ず内側から専用のカバーで覆いましょう 。

モニター付きインターホンは必須装備

訪問者があっても、モニターで相手を確認するまで絶対にドアを開けないでください 。宅配業者などを装う手口も多発しています 。点検や集金などで不審に思ったら、その場でドアを開けず、一度、事業者や管理会社の公式な連絡先に電話して、訪問が事実か確認するくらいの慎重さが必要です 。

生活上のカモフラージュ

洗濯物が語る情報をコントロールする

女性用の下着を外に干すのは、「この家には女性が一人で住んでいます」と知らせているようなものです。できるだけ室内干しにしましょう 。どうしても外に干したい場合は、タオルなどで隠すように干したり、男性用の衣類を一緒に干したりする工夫が有効です 。

表札と郵便受けは個人情報の宝庫

表札にフルネームを書くのは避け、名字のみにするか、そもそも表札を出さない選択も検討しましょう 。郵便受けも同様です。郵便物が盗まれると、個人情報が筒抜けになります。鍵付きの集合ポストでない場合は、管理会社に相談するか、こまめに取り出すことを徹底してください 。

ゴミは個人情報を裁断してから

公共料金の明細書やレシート、手紙など、個人情報が記載された書類は、必ずシュレッダーにかけるか、ハサミで細かく裁断してから捨てましょう 。

外から見える部屋の印象を操作する

カーテンの色や柄で、女性の部屋だと推測されることがあります。ピンクや花柄などを避け、ベージュやグレー、寒色系といったシンプルなものを選ぶと、性別を特定されにくくなります 。

「男性の存在」を匂わせる古典的だが有効な戦術

玄関に、履き古した男性用の靴を一つ置いておくだけでも効果があります 。ポイントは、ドアをチェーン越しに少し開けただけでも、その靴が外から見える位置に置くことです 。

【SNS・ネット編】デジタル社会のストーカー対策

現代において、オンライン上の情報管理は、物理的な自宅の施錠と同じくらい重要です。

ネット上に漏れた個人情報は、犯罪者があなたの生活パターンを把握し、犯行計画を立てるための「下見」に使われます 。

事前の予防策

アカウントに「鍵」をかける

InstagramやX(旧Twitter)などのSNSは、アカウントを非公開設定(通称「鍵アカ」)にしましょう。これにより、あなたの投稿を見られるのは、あなたが承認したフォロワーだけになります 。

投稿内容を厳しくチェックする
  • 位置情報:リアルタイムでの「チェックイン」機能の使用は絶対に避けてください。スマートフォンのカメラ設定で、写真への位置情報(ジオタグ)の自動埋め込みをオフにしておきましょう 。
  • 背景:自宅の近所や最寄り駅、行きつけの店などが特定できるような背景が写り込んでいないか、投稿前に必ず確認しましょう 。
  • 生活パターン:「今から夜勤」「これから旅行」といった具体的な行動予定の投稿は、あなたの不在時や帰宅時間を犯罪者に教えることになります。
アカウントの使い分け

趣味の話題などオープンにしたい情報用のアカウントと、親しい友人との交流用のプライベートなアカウントを使い分けることで、情報漏洩のリスクを分散できます 。

被害に遭ってしまった場合の対処法

反応しない、相手にしない

ストーカーからの執拗なメッセージやコメントに返信してはいけません。相手に反応することは、彼らの歪んだ執着心を煽る「エサ」を与えることになり、行為をエスカレートさせるだけです 。

証拠を徹底的に保存する

相手をブロックする前に、必ず全ての嫌がらせのメッセージ、投稿、相手のプロフィール画面などをスクリーンショットで保存してください 。日時がわかるように撮影することが重要です。これらの証拠は、警察やプラットフォームに報告する際に、あなたの主張を裏付ける生命線となります。

ブロックと通報

証拠を保存したら、ためらわずに相手のアカウントをブロックし、各SNSの運営会社に「嫌がらせ」や「ストーキング」として通報しましょう 。

最後の警告(慎重に)

ブロックしても別のアカウントで接触してくるなど、悪質な場合は、

「これ以上の接触があれば、保存した全ての証拠を警察に提出します」

という旨を一度だけ、冷静かつ明確に伝えることが有効な場合もあります。ただし、相手を逆上させるリスクもあるため、慎重に行うべきです 。

もしもの時の対処法 – 危険を感じた瞬間に取るべき行動

これまで紹介した予防策は、犯罪に遭う確率を劇的に下げます。

しかし、万が一の事態に備えておくことも、防犯の重要な一部です。危険を感じた瞬間にパニックに陥らないよう、取るべき行動をあらかじめ頭に叩き込んでおきましょう。

最優先事項は「逃げる」こと

あなたの目的は、相手を打ち負かすことではありません。その場から安全に離れることです。とにかく距離を取り、全力で走りましょう 。大声で叫びながら逃げることで、犯人は追跡を諦めやすくなります。

「叫ぶ」

「助けて!」と叫びます。パニックで声が出ない場合は、防犯ブザーを鳴らすことに集中してください 。

「安全な場所」へ逃げ込む

犯人がすぐ後ろにいる場合、自宅に逃げ込むのは最悪の選択です。自分の住所を教えてしまうことになります 。目指すべきは、交番、24時間営業のコンビニ、ガソリンスタンドなど、人がいて明るい場所です 。

ためらわずに「通報」する

身の危険が迫っている緊急事態は、迷わず110番に通報してください。 「事件というほどではないけれど、つきまとわれて不安だ」「不審な人物を見かけた」といった相談は、警察相談専用ダイヤル「#9110」に電話しましょう 。

あなたが無事に逃げ切れたとしても、その情報を警察に提供することが、次の被害を防ぐことに繋がります。あなたの通報が、他の誰かを救うかもしれないのです。

結論 – あなたの毎日を「安全」という自信で満たすために

ここまで、女性を狙う犯罪者の心理から、具体的な防犯行動学までを詳しく解説してきました。最後に、最も重要なポイントをもう一度確認しましょう。

  1. 犯罪者の動機は「支配欲」:彼らは性欲ではなく、弱い立場の相手を支配することで、自分の無力感を埋めようとしています。彼らの行動は、彼ら自身の「弱さ」の表れです。
  2. ターゲットは「低リスク」で選ばれる:彼らは、抵抗されず、捕まる可能性が低い「狙いやすい」相手を合理的に(彼らの歪んだ論理で)探しています。
  3. あなたの防御策は「リスクを高める」こと:日々の行動、住まいの工夫、ネット上の振る舞いを通じて、「この相手は面倒だ」「リスクが高い」と犯罪者に思わせることが、最強の防犯です。

この記事で紹介した知識は、あなたを怖がらせるためのものではありません。あなたを、より賢く、より強く、「手ごわい存在」にするための武器です。

相手の思考を理解し、防御策を幾重にも張り巡らせることで、あなたは主導権を握ることができます。

漠然とした不安は、具体的な対策に裏打ちされた「気づき」に変わります。恐怖は、冷静な判断力と「自分は大丈夫」という自信に変わるでしょう。

安全に暮らすということは、あなたの行動を制限することではありません。自由に、そして安心して毎日を送るために、正しい知識で自分を武装することです。

あなたの安全は、誰にも奪うことのできない、あなたの権利です。今日から、その権利をあなた自身の手で、力強く守り抜いていってください。

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この記事を書いた人

セキュリティ関連企業に10年以上勤務し、現場スタッフから管理職まで幅広い経験を積んできた防犯のスペシャリスト。

現場対応から、商品選定やスタッフ教育、サービス設計まで、防犯の最前線と裏側の両方を知るプロフェッショナル。

「みんなの安全」を掲げながら、実際には自社製品への誘導に偏る情報に疑問を抱き、中立的で本当に生活者の役に立つ防犯情報を届けるべく、情報発信プラットフォーム【じぶん防犯】を立ち上げる。

「昨日の最適が今日も最適とは限らない」
「じぶんでできる楽しい防犯」

という信念のもと、最新の犯罪動向と技術に常にアンテナを張り、個人が自ら選び、守れる防犯知識と実践方法を日々発信している。

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