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機能門柱で高める自宅の防犯対策

こんにちは、じぶん防犯です。
今回は、自宅の顔でもある機能門柱を「防犯」という視点から解説していきたいと思います。

実は自宅の防犯対策において、機能門柱はとても重要な役割を担っています。商品の選定・設置場所など重要なポイントを丁寧に解説していきますので、ぜひ一度ご覧ください。

目次

住宅における機能門柱の役割について

機能門柱は単に表札やポストを設置するための設備という従来の役割に加えて、住まいの第一印象を左右し、さらには防犯の最前線としての機能も担う重要な役割をもちます。

かつては個別に設けられていた表札、郵便ポスト、インターホンといった設備を一体化することで、玄関周りを洗練された印象にまとめ上げるだけでなく、多様な防犯機能を搭載するプラットフォームとしての価値が高まっているのです 。

特に近年、非対面での荷物受け取りのニーズが急速に高まったことを背景に、宅配ボックスを組み込んだ機能門柱が広く普及し始めています 。この変化は、利便性の向上だけでなく、荷物の盗難リスク軽減という新たな防犯上のメリットをもたらしており、機能門柱が「住まいのガードマン」としての側面を強める一因となっています 。  

機能門柱は住まいの顔としてのデザイン性だけでなく、日々の安全と安心を守るための能動的な役割を期待される存在へとその位置づけを変えつつあります。

機能門柱を防犯設備として運用する

設置場所によって機能門柱は単なる物理的な境界を示す以上の意味を持つようになります。

それは、侵入を企てる者に対する強力な心理的抑止力として機能です。

例えば、夜間に明るく照らす照明、訪問者を記録するカメラ、そして堅牢なデザインの機能門柱を採用する事で、「この家は防犯意識が高い」と侵入者にアピールすることができます。

防犯性能の高い機能門柱の選び方

防犯性能に優れた機能門柱を選ぶことは、住まいの安全性を格段に向上させるための第一歩です。

ここでは、セキュリティを強化するためのポイントを順に説明していきます。

インターフォンはカメラ付きを選択

来訪者の顔を鮮明に確認できるカメラ付きインターホンは、不審者対応における基本中の基本と言えるでしょう。

特に、夜間でもカラーで映像を記録できる機能や、広角レンズによって広範囲を捉えられるタイプ、そして確実に証拠を残すための録画機能は、現代の防犯において必須の機能です 。

さらに、スマートフォンとの連携機能を備えたモデルであれば、外出先からでもリアルタイムに来訪者を確認し、応対することが可能になります 。これにより、不在時であってもあたかも在宅しているかのように振る舞え、空き巣などのリスクを低減できます。

IOT(スマートホーム)は最近のトレンドでもありますが、住宅のネット環境に加え、スマホ側のネット環境も整える必要があります。

また、カメラの性能を最大限に引き出すためには、その画角と設置高さも重要です。

機能門柱の場合は、操作のしやすさを考慮して120cmから130cm程度の高さに設置するのがおすすめです。

防犯照明

夜間の視認性を高める照明は、不審者にとって格好の隠れ場所となる暗がりを排除し、侵入をためらわせる上で効果的です 。特に、人の動きを感知して自動的に点灯する人感センサー付きライトは、不審者を驚かせ、その存在を周囲に知らせる威嚇効果も期待できます 。

パナソニックの「FreePa」シリーズのように、一定時間動き続けるとフラッシュ点滅して警告する製品も存在します 。また、タイマー機能を利用して特定の時間帯に自動点灯させることも、生活パターンをカモフラージュし、防犯性を高める上で有効です。  

また、昨今では防犯カメラにセンサーライトの機能を搭載しているものも一般的になっています。

人の動きに反応して点灯させたり、時間を指定して点灯させることが可能になっています。

明るすぎる照明はNG

極端に明るすぎる照明は、近隣住民への迷惑になる可能性もありますので、眩しすぎない自然な光で必要な範囲のみを照らすことをおすすめします。

センサーライトの設置は簡単にできますか?

センサーライトは電源供給が必要なため、外電源が必要となります。そのため、外電源がない場合は、外電源の設置工事が必要となります。

DIYで手軽に取り付けたい場合、安定性ではやや劣りますがソーラー充電式のセンサーライトであれば、電源工事なしで導入することが可能です。

宅配ボックス・郵便受け

「置き配」が日常的になった昨今では、宅配ボックスのセキュリティ重要度はあがってきています。

荷物の保管だけでなく盗難対策も重要で、カメラで投函・取り出しを記録したり、スマホ連携で遠隔操作できる宅配ボックスも登場しています。

これらを導入することで複数の荷物の受け取りや配達員とのやり取りにも、安全かつ柔軟に対応できます。

郵便受けに関しても、個人情報が記載された郵便物が抜き取られるリスクを考慮し、セキュリティの高いものを選ぶ必要があります。

投函口から容易に手が内部に届かないような構造であること、盗難防止用のフラップが設けられていること、そして確実に施錠できる錠前(ダイヤル錠、シリンダー錠、あるいはタッチパネル式の電子錠など)が装備されていることが選定のポイントとなります 。

おすすめの機能門柱の一例

LIXILの「機能門柱FS」や「機能門柱FF前入れ前取り出し」では、盗難防止フラップや、シリンダー錠とダイヤル錠を一体化させた利便性と安全性を両立した錠を採用していておすすめです。

デザイン性

機能門柱のデザインや素材は単にデザインだけの意味ではなく、「防犯性能」にも影響を与えます。

家の顔でもある機能門柱のデザインは、見た目や作りがしっかりしていると、侵入しようとする人に心理的なプレッシャーを与える効果があります。

重厚感のあるデザインやある程度高さのある門柱、門扉は、侵入者に対して「この家は防犯対策をしっかりやっている」という印象を与え、侵入を躊躇させる効果があるのです。

素材についても、アルミ、ステンレス、鋳物、天然木、レンガ、タイル、ブロック、塗り壁など、多様な選択肢がありますが 、それぞれの素材が持つ質感や重量感が、防犯性能の印象に関わってきます。

例えば、厚みのあるブロックや重厚な鋳物製の門柱は、視覚的に堅牢さを伝えやすく、破壊が困難であるという印象を与えます 。一方で、軽量な素材であっても、デザインや構造によって十分な強度を持たせることは可能です。特に重要なのは、侵入者にとって「簡単に壊せそう」「時間がかからなそう」と思わせないことです。

侵入者が侵入を断念するまでの時間

侵入者の約7割は侵入に5分以上の時間がかかるとあきらめ、10分以上でほぼすべの侵入者が侵入をあきらめます。この10分間が重要なポイントであり、侵入者に「この家は10分で侵入は難しそう」と思わせれば、未然に不審者の侵入を防ぐことが可能です。

住まいる防犯110番:警察庁

死角を作らないことの重要性

高い壁などは、侵入者が侵入をあきらめやすい効果がある一方で、その壁が死角となり、一度不審者が侵入してしまうと、その行動が外部から察知されにくくなるという欠点も持ち合わせています。

むしろ、ほどよく中が見える作りにすることで、不審者は「誰かに見られているかも」と感じやすくなり、犯行をやめる可能性が高まります。

例えば、目隠し効果のあるルーバーフェンスや格子デザインを部分的に採用することで、プライバシーを確保しつつも、完全な死角を作らない工夫が可能です 。

一方で、玄関ドアが道路から直接丸見えになってしまうような設計は、プライバシーの観点からも、また、住人の在宅状況などが外部から容易に推測されてしまうという防犯上の観点からも避けるべきです。

機能門柱の設置位置やデザインによって、バランスを適度にとることが重要です。

スマートホームとの連携

機能門柱に搭載されたカメラ付インターホン、照明、宅配ボックスなどが、スマートホームシステムと連携することで、より高度で便利な環境をつくることができます 。

例えば、インターホンが不審な動きを検知した場合、家全体の照明を自動的に点灯させたり、警報システムを作動させたりといった連動も可能です。

いずれの場合もスマートホームの実現にはネット環境が必須となります。

AI搭載機能

AI(人工知能)技術の進化によって、人物検知、行動分析、顔認証といった機能が搭載されたものが続々と登場してきています。

精度という面でも実用レベルに達してきており、誤認識・誤報の確立も日々改善をしてきています。

特に顔認証を使った鍵の開錠などは大変便利で、実用性があり今注目をされています。

AI・スマートホームの危険性

スマートホームを導入すると日常の生活が便利になる一方で、スマートホームは必ずインターネットに接続する必要があるため、不正アクセスの危険性が高まります。

そのため、製品選定時には、メーカーがどのようなセキュリティ対策を講じているか(例えば、通信データの暗号化、厳格なアクセス管理機能の提供など )を十分に確認し、信頼性の高いメーカーの製品を選ぶことが極めて重要です 。

また、「パスワードを定期的に変更する」「予測されにくいパスワードの設定」「定期的なソフトウェアのアップデート」など、利用者側のセキュリティ対策も不可欠です。

予算とのバランス

機能門柱はシンプルで機能が最低限のものであれば、5万円以下でも購入が可能です。

そこに初期費用(工事費用)が追加となり、カメラ付きインターフォンなどを導入するとさらに価格は上がっていきます。

スマートホームの導入は月額のイニシャルコストがかかる場合もあるので、防犯性・利便性・予算と3つの要素でバランスをみながら導入を検討するのがおすすめです。

機能門柱の設置場所

機能門柱をどこに設置するかは、利便性・防犯性のバランスを考慮して決定する必要があります。

防犯を優先する場合は道路境界線へ設置する

道路の境界線に設置をすれば、不審者が敷地内に足を踏み入れることを物理的・心理的に抑制する効果が期待できます。また、訪問者への応対も敷地の入口で完結するため、配達員などを装った不審者を安易に玄関先まで招き入れるリスクを低減できます。

ただし、雨天時に濡れずに郵便物を受け取りたいといった利便性は一部損なわれてしまいます。

また、自家用車を駐車する際に機能門柱が少し邪魔になってしまう場合もあり、敷地の境界線のどの位置に設置するかも慎重に検討する必要があります。

利便性を優先する場合は、玄関の近くに設置

利便性を優先する場合は、玄関付近に設置するのがおすすめです。

雨天時でも濡れずに郵便物を受け取れたり、重い配達物も玄関付近で受け取ることが可能です。

ただし、敷地内に訪問者を招き入れる形になりますので、防犯性能の観点からみると不安が残ります。

チェックポイント

防犯性を意識するなら、敷地と道路の境界線に設置するのがベストです。

それが難しい場合は、少しでも玄関から離れた位置に置く方が、訪問者を敷地の奥深くに招く必要がなくなりますので、その点を考慮して設置をしましょう。

設置工事について

固定方法と基礎工事

機能門柱が風雨や人的な力によって容易に傾いたり、倒されたり、あるいは取り外されたりしないよう、地面への確実な固定は絶対条件です。

設置場所の地盤の種類(土、コンクリート、アスファルトなど)を正確に把握し、それぞれに適した基礎工事とアンカー固定を行う必要がありますので、設置の際は工事業者に依頼をしましょう。

配線

インターホン、照明、宅配ボックスの電子ロック、各種センサー、スマート機能など、機能門柱は多くの電気製品と配線を行う必要があります。

これらの配線が切断されたり、ショートしたりすると、防犯機能全体が麻痺してしまう可能性があります。そのため、配線は可能な限り外部に露出させず、保護管に通したり、門柱内部の専用スペースに収めたりするなど、耐候性を考慮した丁寧な処理が不可欠です。

DIYで自ら設置するのは難しいため、必ず電気工事ができる会社に設置を依頼しましょう。

まとめ

防犯業界で多くの現場を見てきた経験から申し上げると、機能門柱は単なる住宅設備ではなく、侵入者に「この家は防犯意識が高い」と印象づける重要なメッセージツールです。

見た目の美しさと機能性を両立させながら、防犯対策の第一歩としてぜひ導入を検討してみてください。日々の安心は、玄関先から始まります。





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