じぶん防犯

「いかのおすし」理解度チェック|親子で挑戦!防犯クイズ【防犯設備士監修】

「いかのおすし」を子供に教えたけど、本当に理解できているか不安──そんな保護者の声は少なくありません。ALSOKが実施した6万回以上の防犯教室の知見によると、「知っている」と「実際にできる」の間には大きなギャップがあることがわかっています。

この記事では、年齢別3レベル・全10問の防犯クイズで、お子さんの「いかのおすし」理解度を楽しくチェックできます。各問題に詳しい解説付きなので、間違えた箇所はそのまま復習に使えます。

ぜひ親子で一緒に挑戦してみてください。

クイズの前に|年齢別レベルの選び方

このクイズは3つのレベルに分かれています。お子さんの年齢に合ったレベルから始めてください。

レベル対象年齢問題形式問題数到達目標
初級編年長〜小学1年生○×クイズ4問5カ条の基本を理解している
中級編小学2〜4年生シナリオ問題3問場面に応じた判断ができる
上級編小学5〜6年生応用シナリオ3問複合的な状況で正しく行動できる

「いかのおすし」の5カ条をまだ覚えていない場合は、先に「いかのおすし」の意味と教え方で基本を確認してから挑戦しましょう。

【初級編】いかのおすし基本○×クイズ(年長〜小学1年生向け)

まずは基本の○×クイズです。「いかのおすし」の5カ条を理解できているか確認しましょう。お子さんと一緒に、声に出して答えてみてください。

問題1〜4

問題1:知らない人に「おかしをあげるよ」と言われたら、もらってもいい?

問題2:知らない人の車に「おうちまで送ってあげる」と言われたら、乗ってもいい?

問題3:知らない人に手をつかまれそうになったら、声を出さずにそっと逃げる?

問題4:こわいことがあっても、おうちの人に言うと心配するから黙っていたほうがいい?

初級編の答えと解説

問題1の答え:×(もらわない・ついていかない)

「いかのおすし」の「(いかない)」に当たります。お菓子やおもちゃで子供の興味を引くのは、不審者がよく使う手口です。ALSOKの防犯教室でも、知らない人からの贈り物には絶対について行かないよう教えています。

問題2の答え:×(乗らない)

「いかのおすし」の「(のらない)」に当たります。「送ってあげる」「道を教えて」など理由をつけて車に乗せようとするケースがあります。知っている人の車でも、保護者から聞いていない場合は乗らないのが基本です。

問題3の答え:×(大きな声を出す)

「いかのおすし」の「(おおごえをだす)」に当たります。そっと逃げるだけでは周りの大人が気づけません。「たすけて!」と大きな声を出すことで、周囲の大人が異変に気づいてくれます。防犯ブザーを持っていれば、声が出なくても音で知らせることができます。

問題4の答え:×(すぐに知らせる)

「いかのおすし」の「(しらせる)」に当たります。こわいことや変なことがあったら、必ずおうちの人や先生に話しましょう。「心配させたくない」と黙っていると、同じ人がまた近づいてくるかもしれません。

【中級編】場面判断クイズ(小学2〜4年生向け)

中級編は「こんなとき、どうする?」のシナリオ問題です。正解は1つとは限りません。大切なのは自分の安全を最優先にした判断ができるかどうかです。

問題5〜7:シナリオ問題

問題5:公園で遊んでいたら、知らない大人に「子犬が逃げちゃったんだ。一緒に探してくれない?」と声をかけられました。どうしますか?

  • A. 子犬がかわいそうだから一緒に探す
  • B. 「お母さんに聞いてきます」と言ってその場を離れる
  • C. 無視して遊び続ける

問題6:下校中、後ろから誰かがずっとついてきている気がします。どうしますか?

  • A. 走って家まで帰る
  • B. 振り返って「ついてこないで!」と叫ぶ
  • C. 近くのこども110番の家やお店に入る

問題7:知らない人が「お母さんが事故にあった。車で病院まで連れて行ってあげる」と言ってきました。どうしますか?

  • A. お母さんが心配なのですぐ車に乗る
  • B. 車には乗らず、学校や近くの大人に確認する
  • C. 自分で走って病院に向かう

中級編の答えと解説

問題5の答え:B

「子犬を探して」「道を教えて」「荷物を持って」など、子供の親切心につけこむ声かけは不審者の典型的な手口です。大人が困っているなら、大人同士で助け合うのが普通です。大人が子供に助けを求めること自体が不自然だと教えておきましょう。「いかのおすし」の「(すぐにげる)」を実践し、すぐにその場を離れることが大切です。

問題6の答え:C

走って家まで帰ると、自宅の場所を知られてしまう危険があります。近くのこども110番の家やコンビニ・お店など、大人がいる場所に逃げ込むのが最善です。日ごろから通学路の安全な避難場所を確認しておくと、いざというときスムーズに行動できます。

問題7の答え:B

「お母さんが事故にあった」は不審者が使う代表的な手口の一つです。本当に事故があった場合は学校や警察から正式に連絡が来ます。セコムの防犯クイズでも、このタイプのシナリオは最も判断が難しい問題として取り上げられています。どんなに急かされても、まず車には乗らないことが鉄則です。

【上級編】応用シナリオクイズ(小学5〜6年生向け)

上級編は、複数の判断が求められる複合的な状況問題です。「いかのおすし」の知識だけでなく、状況を総合的に判断する力を試します。

問題8〜10:複合判断問題

問題8:SNSで知り合った同い年の子から「今度、直接会って遊ぼうよ」と誘われました。プロフィールにも同じ年齢と書いてあります。会っても大丈夫でしょうか?

  • A. 同い年だから大丈夫。会いに行く
  • B. 念のため友達と一緒に会いに行く
  • C. 会わない。ネット上の相手が本当に同い年かはわからない

問題9:登校中、車の中から大人に「この近くの〇〇小学校はどこ?地図を見せるから近くに来て」と声をかけられました。どうしますか?

  • A. 地図を見せてもらうために車に近づく
  • B. 車から距離をとったまま「大人の人に聞いてください」と答える
  • C. 無視してそのまま歩く

問題10:放課後、友達が公園で知らない大人と話しています。友達は笑っていますが、なんだか様子がおかしいと感じました。どうしますか?

  • A. 友達のところに行って「何してるの?」と声をかける
  • B. 関係ないので気にしない
  • C. その場で声をかけず、近くの大人や先生に知らせる

上級編の答えと解説

問題8の答え:C

SNSのプロフィールは誰でも自由に設定できるため、相手が本当に同い年かどうかはわかりません。警察庁の統計では、SNSをきっかけとした子供の犯罪被害は年間1,400人を超えています。友達と一緒でも危険は変わりません。ネットで知り合った人には会わないのが大原則です。「いかのおすし」のインターネット応用も確認しておきましょう。

問題9の答え:B

道を聞くこと自体は普通の行為に見えますが、「近くに来て」と車に近づかせようとする点が危険です。ALSOKの調査によると、車から手を伸ばせる距離まで近づくと、引き込まれる危険性が一気に高まります。車との距離は最低でも2メートル以上を保ちましょう。Cの「無視する」も間違いではありませんが、状況を伝える意思表示をしたほうが相手が引き下がりやすくなります。

問題10の答え:C

友達が笑っていても、不審者は巧みに子供と打ち解けた様子を作ることがあります。直接声をかけると自分も巻き込まれるリスクがあるため、セコムの防犯専門家も「子供が直接介入するのではなく、大人に知らせる」ことを推奨しています。「おかしい」と感じたら、その感覚を信じて大人に伝えましょう。

正答率でわかる!お子さんの防犯理解度診断

全10問のうち何問正解できたか数えて、理解度を確認しましょう。

正答数診断結果次のステップ
8〜10問防犯マスター!基本から応用まで理解できています定期的に復習して知識を維持しましょう
5〜7問もう少し!基本は理解していますが応用が課題です間違えた問題の解説を読み直しましょう
4問以下基本からやり直そう!まずは5カ条をしっかり覚えましょう下の再学習プランを参考にしてください

間違えた問題の振り返り方

  • 間違えた問題の解説をもう一度読み、なぜその答えが正しいのかを親子で話し合う
  • 1〜2週間後にもう一度このクイズに挑戦して定着を確認する
  • 問題3(大声を出す)を間違えた場合は、実際に外で「たすけて!」と叫ぶ練習をする

間違えやすいポイントと再学習のコツ

「大声を出す」で間違える子が最も多い理由

ALSOKの防犯教室の経験によると、5カ条の中で最も実行できない子が多いのが「おおごえをだす(お)」です。

子供が大声を出せない主な理由は以下の通りです。

理由対策
恐怖で声が出なくなる日ごろから「たすけて!」と叫ぶ練習をする
人前で叫ぶのが恥ずかしい公園や広い場所で練習して心理的ハードルを下げる
普段「静かにしなさい」と言われている「危ないときだけは大声を出していい」と明確に伝える
声の出し方がわからないお腹から声を出す練習をする。防犯ブザーの併用も有効

防犯ブザーの選び方も参考にして、声が出ないときの備えも検討しましょう。

正答数別の再学習プラン

4問以下の場合:まず「いかのおすし」の意味と教え方で5カ条を復習し、1つずつ意味を確認してからクイズに再挑戦しましょう。怖がらせずに教える方法を参考に、楽しい雰囲気で教えることが大切です。

5〜7問の場合:基本は理解できているので、間違えた問題に絞って復習します。特にシナリオ問題で間違えた場合は、親子で「こんなときどうする?」のロールプレイを繰り返し練習しましょう。

8問以上の場合:よく理解できています。「いかのおすし」のインターネット応用防犯標語の比較にも挑戦して、防犯知識の幅を広げましょう。

学校・イベントで使える防犯クイズの出題テクニック

教員や防犯ボランティアの方がクイズを出題する際のポイントを紹介します。

授業での時間配分プラン

プラン時間内容
ショート版15分初級編4問のみ。朝の会や帰りの会で実施
スタンダード版30分初級+中級の7問。学活や道徳の時間に実施
フル版45分全10問+振り返りワーク。防犯教室として実施

出題のコツ3つ

  • 答えを言う前に考える時間を30秒とる:すぐ答えを見せると「考える力」が育たない
  • 間違えた子を責めない:「間違えてくれたおかげでみんなの勉強になった」と声をかける
  • 怖がらせすぎない:「危ない人がいるよ」より「自分を守る方法を知ろう」というポジティブな声かけにする

グループ対抗戦のやり方

班ごとにチームを作り、相談して答えを出す形式にすると盛り上がります。「正解が多いチームが防犯マスター」というゲーム要素を加えると、楽しみながら学べます。シナリオ問題では「なぜその答えを選んだか」を発表させると、より深い理解につながります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「いかのおすし」の5つの約束は何ですか?

「いかない・のらない・おおごえをだす・すぐにげる・しらせる」の頭文字をとった防犯標語です。警視庁と東京都教育庁が考案し、全国の小学校で防犯教育に使われています。詳しくは「いかのおすし」完全ガイドをご覧ください。

Q2. 防犯クイズは何歳から始めるとよいですか?

年長(5〜6歳)から始められます。この記事の初級編は○×形式なので、ひらがなが読めれば親子で取り組めます。保育園や幼稚園での活用方法は保育園の防犯教室ガイドで詳しく解説しています。

Q3. 子供に防犯をクイズで教えるコツは?

正解・不正解よりも「なぜそう答えたか」を聞くことが大切です。間違えた場合も叱らず、「じゃあこういうときはどうする?」と考えさせる対話型が効果的です。怖がらせないようにポジティブな声かけを心がけましょう。

Q4. 小学校の防犯教室でこのクイズは使えますか?

使えます。15分・30分・45分の時間配分プランを本記事で紹介しています。グループ対抗戦にすると盛り上がります。本格的な防犯訓練の進め方も参考にしてください。

Q5. 防犯クイズの無料プリントはありますか?

2026年3月時点では、本記事のクイズをブラウザの印刷機能で印刷してご活用いただけます。警察や自治体が配布している無料の防犯教材もあわせてご確認ください。

Q6. いかのおすしをゲーム感覚で覚える方法はありますか?

クイズのほかにも、ロールプレイ(役割を決めた寸劇)、防犯カルタ、防犯すごろくなどの方法があります。怖がらせない教え方の5つの工夫で具体的な方法を紹介しています。

Q7. クイズの正答率が低い場合、どう教え直せばよいですか?

まず叱らないことが大切です。正答率別の再学習プランを本記事で紹介しているので、間違えた問題の解説を親子で一緒に読み直してください。1〜2週間後にもう一度挑戦すると定着を確認できます。

まとめ

  • 「いかのおすし」は知っているだけでは不十分。クイズで「できるかどうか」を確認することが大切
  • 年齢に合ったレベルのクイズに挑戦し、間違えた箇所を親子で話し合う
  • 定期的にクイズに再挑戦して、防犯知識の定着を確認する

子供の防犯力は、一度教えただけでは身につきません。このクイズを定期的に活用して、「知っている」を「できる」に変えていきましょう。

「いかのおすし」の基本を復習したい方は「いかのおすし」完全ガイドへ、その他の防犯対策は「じぶん防犯」トップページからご確認ください。

この記事を書いた人
防犯設備士(公益社団法人 日本防犯設備協会認定)

防犯設備士として10年以上のセキュリティ業界経験を持つ。住宅・店舗・施設の防犯カメラ設置や防犯診断の現場経験をもとに、専門知識を一般の方にもわかりやすく発信している。

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