じぶん防犯

「いかのおすし」とは?意味・教え方を防犯のプロが徹底解説

「子どもに防犯をどう教えたらいいかわからない」「いかのおすしって聞いたことはあるけど、正しい教え方を知らない」——そんな保護者の方は少なくありません。

警察庁の発表によると、2024年のSNSに起因する子どもの犯罪被害者数は1,486人にのぼり、子どもを取り巻く犯罪リスクは年々多様化しています。こうした時代だからこそ、防犯教育の基本である「いかのおすし」の正しい理解と実践が重要です。

本記事では、防犯設備士の知見をもとに「いかのおすし」の意味・由来から、年齢別の教え方、親子で実践するロールプレイ、最新の犯罪データまで徹底解説します。この1記事で、家庭での防犯教育に必要な知識がすべて身につく内容です。

「いかのおすし」とは?5つの約束を30秒で理解

「いかのおすし」とは、子どもが犯罪被害に遭わないための5つの行動指針を覚えやすくまとめた防犯標語です。2004年に警視庁と東京都教育庁が共同で考案し、全国の学校・地域で防犯教育の柱として活用されています。

  • イカ:知らない人についていかない
  • :知らない人の車にらない
  • おごえでさけぶ
  • ぐにげる
  • :大人にらせる

この5つの約束は、不審者に遭遇したときの「予防→回避→通報」という行動フローを子どもにもわかりやすく伝えるために設計されています。子どもの安全を守る防犯教育について、さらに詳しく知りたい方は子どもを守る防犯ガイドもあわせてご覧ください。

なぜ今「いかのおすし」が重要なのか?最新データで見る子どもの犯罪被害

「いかのおすし」が生まれてから20年以上が経過しましたが、その重要性はむしろ高まっています。近年の犯罪データを見ると、子どもを狙う手口はますます巧妙化しています。

子どもの犯罪被害の現状(2024年データ)

警察庁が公表した「令和6年の少年非行・子供の性被害の状況」によると、2024年の子どもに対する犯罪被害の状況は深刻です。

指標2024年の数値前年比
子どもの性的犯罪被害約4,850件10年で最多水準
SNSに起因する犯罪被害者数1,486人高止まり
声かけ・つきまとい事案年間数万件横ばい
略取誘拐の認知件数約300件増加傾向

特に注目すべきは、SNSを通じた犯罪被害が高止まりしている点です。従来の「知らない人がいきなり声をかけてくる」パターンだけでなく、オンラインで時間をかけて信頼関係を築いてから接触するケースが増えています。

SNS時代の新しいリスク

2026年2月時点で、子どもを狙う犯罪の手口には以下のような変化が見られます。

  • オンラインゲーム経由の接触: ゲーム内のチャット機能やボイスチャットで子どもと関係を作り、「直接会おう」と誘い出す
  • SNSのダイレクトメッセージ: 同年代のふりをして親しくなり、個人情報を聞き出す
  • ライブ配信の悪用: 子どもの配信を見て個人を特定し、接触を試みる

こうした新しい手口に対しても、「いかのおすし」の基本原則は有効です。「ついていかない」「乗らない」を「ネットで知り合った人にも会わない」に応用する教え方が求められています。

「いかのおすし」の意味|5つの約束を徹底解説

「いかのおすし」の5つの約束について、それぞれの意味と子どもに伝えるべきポイントを詳しく解説します。

文字約束教えるポイント
イカ知らない人についていかない「お菓子をあげる」「道を教えて」などの誘いに乗らない
知らない人の車にのらない「お母さんが呼んでいる」と言われても車に乗らない
おおごえでさけぶ「たすけて!」と大きな声を出す。防犯ブザーも活用
すぐにげる走って逃げる。距離を取ることが最優先
大人にしらせる親・先生・近くの大人にすぐに報告する

【イカ】知らない人についていかない

最も基本となる約束です。不審者は「お菓子をあげるよ」「かわいい子犬を見せてあげる」「道に迷ったから教えて」といった言葉で子どもを誘います。

子どもには「知っている人でも、親が許可していない人にはついていかない」というルールを教えましょう。見知らぬ人はもちろん、顔見知り程度の大人にも安易についていかないことが大切です。

声かけの典型パターン:

  • 「お母さんが事故に遭った。すぐに連れて行ってあげる」(緊急事態を装う)
  • 「テレビに出ない?写真だけ撮らせて」(子どもの興味を引く)
  • 「道に迷ったんだけど、駅まで一緒に来てくれない?」(助けを求めるふり)

【の】知らない人の車にのらない

車に乗せられると、逃げることも助けを求めることも極めて困難になります。「お母さんが呼んでいるから」「雨だから送ってあげる」と言われても、絶対に車に乗ってはいけません。

子どもには「車の中に入ったら出られなくなるかもしれない」と具体的に伝えましょう。また、車の窓から話しかけられたら、車から離れた位置で対応するよう教えてください。

【お】おおごえでさけぶ

危険を感じたら「たすけて!」と大きな声を出すことが重要です。ただし、実際に怖い場面に遭遇すると、子どもは恐怖で声が出なくなることが少なくありません。

そのため、日頃から大きな声を出す練習をしておくことが大切です。防犯ブザーを持たせることで、声が出ないときでも周囲に危険を知らせることができます。

【す】すぐにげる

危険を感じたら、とにかくその場から走って逃げることが最優先です。逃げる方向は、人通りの多い場所・お店・こども110番の家を目指します。

子どもには「怖い人が来たら、持っているものを全部捨ててもいいから走って逃げなさい」と伝えましょう。ランドセルや荷物を捨てることに抵抗を感じる子もいますが、命より大切な荷物はないことを教えてください。

【し】大人にしらせる

怖いことがあったら、すぐに近くの大人に知らせることが最後のステップです。親・先生・お店の人・交番のおまわりさんなど、信頼できる大人に「いつ・どこで・どんな人に・何をされたか」を伝えます。

子どもが「怒られるかもしれない」「大げさかもしれない」と思って報告をためらうケースがあります。日頃から「怖いことがあったらどんなことでも教えてね。絶対に怒らないよ」と伝えておくことが重要です。

「いかのおすし」の由来と誕生背景

「いかのおすし」はいつ、どのようにして生まれたのでしょうか。その歴史を知ることで、防犯標語としての価値をより深く理解できます。

2004年の誕生経緯

「いかのおすし」は、2004年に東京都教育庁と警視庁が共同で考案した防犯標語です。当時、全国で子どもを狙った連れ去り事件が社会問題化しており、子どもにも覚えやすい防犯教育のツールが求められていました。

食べ物の「イカのお寿司」と語呂が一致するため、幼児から小学生まで楽しみながら覚えられる点が最大の特徴です。

全国への普及

誕生後、全国の警察・教育委員会・自治体が防犯教室や啓発ポスターで採用し、瞬く間に広まりました。2026年現在では、小学校の防犯教室で取り上げられる最も代表的な標語となっています。

文部科学省の「学校安全資料」でも言及されており、保育園・幼稚園の段階から「いかのおすし」を教える園も多くあります。

「いかのおすし」の教え方|年齢別の実践ガイド

「いかのおすし」は子どもの年齢に合わせて教え方を変えることで、理解度と実践力が大きく向上します。

幼児(保育園・幼稚園)への教え方

3〜5歳の幼児には、言葉での説明だけでなく、遊びやごっこ遊びを通じて体で覚えさせることが効果的です。

  • 「いかのおすし」の歌やダンスで楽しく覚える
  • 紙芝居や絵本を使って視覚的に伝える
  • 親が不審者役をやって、簡単な「にげる練習」をする
  • 短い言葉で繰り返し伝える(「知らない人にはついていかない」を毎日1回)

この年齢では「知らない人」の概念がまだ曖昧なので、「お父さん・お母さんが『いいよ』って言った人以外は知らない人だよ」と具体的に定義してあげましょう。

小学校低学年への教え方

6〜8歳になると、言葉の意味を理解できるようになります。「なぜ」を説明し、自分で判断できる力を育てましょう。

  • 5つの約束をひとつずつ意味を確認しながら教える
  • 「こういう時はどうする?」とクイズ形式で考えさせる
  • 通学路を一緒に歩き、危険な場所を確認する
  • こども110番の家の場所を実際に歩いて確認する

小学校高学年への教え方

9〜12歳になると、より具体的なリスクや対処法を教えられます。SNSやオンラインゲームの危険性も含めて伝えましょう。

  • 実際に起きた事件(匿名化したもの)を例に出して考えさせる
  • SNSで知り合った人にも「いかのおすし」が当てはまることを教える
  • 友だち同士で外出する際のルールを話し合う
  • 防犯ブザーやGPS端末の使い方を実際に練習する

年齢別の教え方まとめ比較表

項目幼児(3〜5歳)低学年(6〜8歳)高学年(9〜12歳)
教え方遊び・歌・ごっこ遊びクイズ・通学路確認事例検討・SNSリスク
理解レベル「知らない人=怖い」「なぜ危ないか」理解「自分で判断する」力
重点ポイント「にげる」の練習通学路の安全確認SNS・オンラインの危険
防犯ツール保護者の同伴防犯ブザー防犯ブザー+GPS
反復頻度毎日の声かけ週1回の確認月1回の話し合い

親子で実践!ロールプレイングシナリオ集

「いかのおすし」を知識として知っているだけでは、いざという時に体が動きません。実際に体を動かして練習するロールプレイングが、子どもの防犯力を大きく高めます。

なぜロールプレイングが不可欠なのか

子どもは不審者に遭遇すると、恐怖で体が固まったり、声が出なくなったりすることが多いと報告されています。事前にロールプレイで体験しておくことで、いざという時に体が反射的に動くようになります。

大切なのは「怖がらせない」こと。あくまでもゲーム感覚で楽しく練習し、うまくできたらしっかり褒めることがポイントです。

シナリオ1:親切な人を装う手口

場面設定: 下校途中、見知らぬ大人が声をかけてくる

不審者役(親):「こんにちは。かわいいね。お菓子あげるから、一緒においで」

子ども:「いきません!」(断って距離を取る)

不審者役:「怒らないよ。ちょっとだけでいいから」

子ども:「たすけて!」(大きな声で叫び、走って逃げる)

練習のポイント: 「いりません」「いきません」と断る練習に加え、断っても引き下がらない相手からは走って逃げる練習をセットで行います。

シナリオ2:緊急事態を装う手口

場面設定: 学校の近くで、知らない大人が車の窓から声をかけてくる

不審者役:「お母さんが病院に運ばれたの。すぐに連れて行ってあげるから乗って」

子ども:「のりません!」(車から離れる)

不審者役:「本当だよ、急がないと!」

子ども:(走って学校・こども110番の家に逃げ、先生や大人に知らせる)

練習のポイント: 「お母さんが事故に遭った」は子どもにとって非常に動揺する言葉です。「本当にお母さんが大変な時は、お父さんか先生が直接迎えに来るよ。知らない人が言ってきたら嘘だと思っていいからね」と事前に教えておきましょう。

シナリオ3:誘惑の手口

場面設定: 公園で遊んでいる時、見知らぬ大人がスマートフォンを見せてくる

不審者役:「新しいゲームがあるんだけど、見たくない?こっちに来たら見せてあげるよ」

子ども:「いきません」(友だちと一緒にその場を離れる)

子ども:(家に帰って親に「こういう人がいた」と知らせる)

練習のポイント: スマートフォンやゲームは子どもにとって強い魅力です。「知らない人に見せられたものは触らない」をルールとして教え、逃げた後に必ず「しらせる」まで完了する練習をしましょう。

  • ロールプレイは月1〜2回、5分程度で十分。楽しく繰り返すことが大切
  • うまくできたら「よくできたね!」としっかり褒める
  • 「正解はない。とにかく逃げることが一番大事」と伝える
  • 兄弟姉妹や友だちと一緒にやると、ゲーム感覚で楽しめる

「いかのおすし」を補強する防犯グッズ3選|選び方と比較

「いかのおすし」を実践するうえで、子どもの安全を補強する防犯グッズを3つ紹介します。

防犯ブザーの選び方と活用法

防犯ブザーは「おおごえでさけぶ」を補強するアイテムです。恐怖で声が出ない時でも、ボタンを押すだけで大音量のアラームが鳴り、周囲に危険を知らせることができます。

選ぶ際のポイントは、音量85dB以上・引っ張りやすいピン式・防水対応の3点です。ランドセルの肩ベルトにつけて、子どもがすぐに手が届く位置に装着しましょう。詳しくは防犯ブザーの選び方完全ガイドをご覧ください。

こども110番の家の見つけ方と活用法

こども110番の家は、子どもが助けを求めた際に一時的に保護してくれる民間の協力拠点です。「すぐにげる」の逃げ先として非常に重要な存在です。

通学路やよく遊ぶ場所の近くにある「こども110番の家」を、実際にお子さんと一緒に歩いて確認しておきましょう。

GPS端末・見守りサービスの比較と選び方

小学生の行動範囲が広がる時期には、GPSトラッカーや見守りサービスの導入も検討しましょう。リアルタイムで子どもの位置を確認できるため、万が一の際にも素早い対応が可能です。

防犯ツール比較表

ツール主な機能対象年齢費用目安メリット
防犯ブザー大音量アラーム全年齢1,000〜3,000円低コスト・簡単操作
こども110番の家緊急時の避難先全年齢無料地域の見守りネットワーク
GPS端末位置情報の共有小学生〜月500〜1,000円リアルタイム位置確認
キッズ携帯通話+GPS小学生〜月500〜1,500円緊急通話も可能
見守りアプリ位置+通知小学校高学年〜月0〜500円スマホとの連携

GPS端末の選び方ガイドも参考にしてください。

「いかのおすし」以外の防犯標語一覧|ひまわり・はちみつじまん

「いかのおすし」以外にも、子どもの防犯に役立つ標語があります。これらを併用することで、子どもの防犯意識をさらに高めることができます。

標語意味用途
いかのおすしいかない・のらない・おおごえ・すぐにげる・しらせる不審者対策の基本
ひまわりひとりにならない・まわりをよく見る・わかれ道は明るい道を選ぶ・りょうてをあけておく危険な場所を避ける
はちみつじまんはなしかけてくる・ちかづいてくる・みつめてくる・じっと待っている・まんが等で誘う不審な行動を見抜く
きょうはイカのおすしきょりをとる・うしろにも注意・はなしかけに注意・いかない・のらない・おおごえ・すぐにげる・しらせる「いかのおすし」の拡張版

危険な「場所」を見抜く【ひまわり】

「ひまわり」は主に通学路や外出時に、危険な場所を避けるための標語です。「ひとりにならない」「まわりをよく見る」「わかれ道は明るい道を選ぶ」「りょうてをあけておく」の4つを覚えます。

特に「りょうてをあけておく」は見落としがちなポイントです。両手がふさがっていると、いざという時に走りにくく、防犯ブザーも鳴らせません。

不審な「行動」を見抜く【はちみつじまん】

「はちみつじまん」は、不審者の行動パターンを子どもが見抜くための標語です。「はなしかけてくる」「ちかづいてくる」「みつめてくる」「じっと待っている」「まんが等で誘う」の5つの不審行動を覚えます。

防犯4原則(音・光・時間・目)と組み合わせて教えることで、環境と行動の両面から危険を察知する力が身につきます。

「きょうはイカのおすし」とは?

「きょうはイカのおすし」は「いかのおすし」をさらに発展させた標語で、冒頭に「きょりをとる」「うしろにも注意」「はなしかけに注意」の3項目が追加されています。

「いかのおすし」の前段階として、そもそも不審者に近づかない予防行動を含めた、より実践的な標語です。小学校高学年以上のお子さんに教えるとよいでしょう。

家庭でできる子どもの防犯対策|チェックリスト付き

「いかのおすし」を教えるだけでなく、家庭全体で防犯意識を高めることが子どもの安全を守る鍵です。

親子の会話が最強の防犯ツール

防犯の専門家として多くのご家庭を見てきた中で確信しているのは、日頃の親子の会話こそが最も効果的な防犯ツールであるということです。

「今日学校で何かあった?」「帰り道で怖いことはなかった?」という何気ない会話が、子どもの異変の早期発見につながります。子どもが「話しやすい」と感じる環境を作ることが、「しらせる」の実践力を高めます。

プロが教える防犯チェックポイント

防犯設備士の視点から、家庭で確認しておきたいポイントを紹介します。

  • 通学路の確認: 子どもと一緒に通学路を歩き、人通りが少ない場所や死角を把握する
  • こども110番の家の確認: 通学路沿いの「こども110番の家」を子どもと一緒に確認する
  • 緊急連絡先の共有: 親の電話番号を暗記させる。防犯ブザーに連絡先カードを入れておく
  • 帰宅ルールの設定: 「寄り道しない」「暗くなる前に帰る」「一人で帰らない」のルールを決める
  • SNS利用のルール: スマートフォンを持たせる場合は、フィルタリング設定と利用ルールを決める

住宅周りの防犯対策として、ワンドアツーロックトレイルカメラの活用も検討してみてください。

入学前・新学期の防犯準備チェックリスト

特に入学や新学期のタイミングは、防犯対策を見直す絶好の機会です。

  • 通学路を親子で実際に歩いて確認した
  • こども110番の家・交番の場所を子どもが知っている
  • 防犯ブザーが正常に動作するか確認した
  • 親の電話番号を子どもが暗記している(または連絡先カードを持っている)
  • 「いかのおすし」の5つの約束を子どもが言える
  • 帰宅時間・寄り道のルールを家族で共有した
  • 不審者に遭った時の対応をロールプレイで練習した

長期休暇の防犯対策空き巣対策もあわせて確認し、家庭全体の防犯力を高めましょう。

「いかのおすし」に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 「いかのおすし」とは何ですか?

「いかのおすし」は、子どもが犯罪被害に遭わないための5つの行動指針を覚えやすくまとめた防犯標語です。「いかない・のらない・おおごえでさけぶ・すぐにげる・しらせる」の頭文字をとったもので、2004年に警視庁と東京都教育庁が共同で考案しました。

Q2. 「いかのおすし」は誰が作ったのですか?

2004年に警視庁と東京都教育庁が共同で考案しました。当時、全国で子どもを狙った誘拐・連れ去り事件が相次ぎ、子どもにも覚えやすい防犯教育の標語として誕生しました。

Q3. 「いかのおすし」は何歳から教えるべきですか?

3歳頃から始めることをおすすめします。保育園・幼稚園の年少クラスでは、歌やダンス、ごっこ遊びを通じて「知らない人にはついていかない」という基本ルールを教えられます。年齢に合わせて徐々に内容を深めていくのがポイントです。

Q4. 「知らない人」を子どもにどう説明すればいいですか?

「お父さん・お母さんが『この人は大丈夫だよ』と言った人以外は、知らない人だよ」と具体的に定義するのが効果的です。名前を知っていても、親が許可していなければ「知らない人」として扱うルールを設けましょう。

Q5. 防犯ブザーは何歳から持たせるべきですか?

小学校入学のタイミング(6歳)からの携帯を推奨します。一人で登下校する機会が増えるため、防犯ブザーが「おおごえでさけぶ」の重要な補助ツールになります。入学前に使い方を練習し、定期的に電池切れがないか確認してください。詳しくは防犯ブザーの選び方ガイドをご覧ください。

Q6. 「いかのおすし」以外にどんな防犯標語がありますか?

代表的なものとして「ひまわり」(危険な場所を避ける標語)、「はちみつじまん」(不審者の行動パターンを見抜く標語)、「きょうはイカのおすし」(いかのおすしの拡張版)があります。これらを組み合わせて教えることで、子どもの防犯意識をより高めることができます。

Q7. SNSを通じた犯罪から子どもを守るには?

まず「ネットで知り合った人には会わない」というルールを「いかのおすし」の延長として教えましょう。加えて、フィルタリングの設定、スマートフォン利用のルール決め、SNSのプライバシー設定の確認を行います。「困ったことがあったらすぐに親に相談する」という「しらせる」の習慣が最も重要です。

Q8. 「いかのおすし」のポスターや教材はどこで入手できますか?

警視庁の公式サイトでリーフレット(PDF)が無料ダウンロードできます。また、各都道府県警のサイトでも独自の教材が公開されていることがあります。学校や地域の防犯教室で配布される教材を活用するのもよいでしょう。

Q9. 子どもが「知らない人に声をかけられた」と言ったらどうすべきですか?

まず落ち着いて話を聞き、「教えてくれてありがとう」と伝えましょう。その後、いつ・どこで・どんな人に・何を言われたかを具体的に聞き取ります。内容に危険性がある場合は、最寄りの交番に届け出てください。学校にも報告し、他の児童への注意喚起につなげましょう。

Q10. ロールプレイはどのくらいの頻度で行うべきですか?

月に1〜2回、1回5分程度で十分です。毎日やると子どもが飽きてしまうので、「今日はいかのおすしゲームしよう!」と遊びの延長で取り組むのがコツです。入学前、長期休暇の前後、ニュースで事件が報じられた時などにタイミングを合わせると効果的です。

まとめ:子どもたちの未来を守るために

「いかのおすし」は20年以上にわたり、子どもたちを犯罪から守り続けてきた防犯教育の柱です。5つの約束を「知っている」で終わらせず、ロールプレイを通じて「できる」レベルまで高めることが、お子さんの安全を守る鍵となります。

  • 「いかのおすし」は「いかない・のらない・おおごえ・すぐにげる・しらせる」の5つの約束
  • 2004年に警視庁と東京都教育庁が共同で考案した防犯標語
  • 年齢に合わせた教え方で、幼児から小学校高学年まで段階的に教える
  • 月1〜2回のロールプレイで「知っている」を「できる」に変える
  • 防犯ブザー・こども110番の家・GPS端末で「いかのおすし」を補強する
  • 「ひまわり」「はちみつじまん」などの補助標語も併用する
  • SNS時代の新しいリスクにも「いかのおすし」の原則は有効
  • 親子の日常的な会話こそが、最も効果的な防犯ツール

防犯は特別なことではなく、日々の小さな積み重ねです。今日からできることとして、まずはお子さんと「いかのおすし」の5つの約束を一緒に確認してみてください。

防犯の基本を学びたい方は防犯4原則(音・光・時間・目)、住まいの防犯に取り組みたい方はワンドアツーロックもあわせてご覧ください。「じぶん防犯」トップページでは、家庭の防犯に役立つ情報を幅広く発信しています。