じぶん防犯

防犯用語集120選|防犯設備士が教える用語一覧【2026年最新版】

「防犯対策を始めたいけど、専門用語が多くてわからない」——そんな悩みをお持ちではないでしょうか。

警察庁の統計によると、令和6年(2024年)の刑法犯認知件数は約77.4万件、うち侵入窃盗は43,036件にのぼります(出典:警察庁「令和6年の犯罪情勢」)。防犯の第一歩は、「知ること」から始まります。用語を理解することで、正しい防犯対策を選び、自分と家族を守る力が身につきます。

本記事では、防犯設備士の監修のもと、防犯用語120選を4部構成でわかりやすく解説します。基本理論から最新のIoT防犯まで、この1記事で防犯の知識が体系的に身につく内容です。

この記事でわかること

  • 第1部:防犯環境設計やリスクマネジメントなど、防犯の基本理論(10語)
  • 第2部:空き巣・ピッキング・闇バイト強盗など、知っておくべき脅威(35語)
  • 第3部:CPマーク・防犯ガラス・センサーライトなど、物理的な防犯対策(45語)
  • 第4部:スマートロック・AI防犯カメラ・サイバー防犯など、デジタル時代の防犯(30語)
  • 想定読了時間:約20〜30分(辞書的に必要な用語だけ読むことも可能です)

防犯用語カテゴリ一覧

120の防犯用語を4つのカテゴリに分類しています。知りたい用語をクリックすると、該当セクションに移動できます。

カテゴリ主な用語語数
第1部:防犯の基本防犯環境設計、割れ窓理論、防犯4原則、リスクマネジメント10語
第2部:脅威を知る空き巣、ピッキング、特殊詐欺、闇バイト強盗、SNS型犯罪35語
第3部:物理的な対策CPマーク、ディンプル錠、防犯ガラス、センサーライト、防犯カメラ45語
第4部:デジタル・IoT防犯スマートロック、AI防犯カメラ、フィッシング、VPN30語

第1部:防犯の基本となる考え方(10語)

防犯対策を始める前に知っておきたい基本理論です。これらの考え方を理解することで、個別の対策がなぜ有効なのかが体系的にわかるようになります。

1. 防犯環境設計(CPTED)

犯罪が起きにくい環境を、建物や街の設計・管理によってつくり出す考え方です。CPTED(Crime Prevention Through Environmental Design)とも呼ばれ、「領域性の確保」「監視性の確保」「接近の制御」「対象物の強化」の4つの原則で構成されます。日本では国土交通省が「防犯に配慮した共同住宅の設計指針」として取り入れています。

2. 領域性の確保

「ここは管理されている場所だ」と感じさせることで、犯罪者の侵入意欲を低下させる考え方です。花壇の手入れ、門扉の設置、境界の明示などが具体例です。手入れが行き届いた住宅は「住人の意識が高い」と判断され、犯罪ターゲットから外れやすくなります。

3. 監視性の確保

犯罪者に「見られている」と感じさせる環境を整えることです。防犯カメラの設置だけでなく、植栽を低く刈り込んで見通しを良くする、ご近所同士の声かけを促進するなど、自然な監視の目を増やすことが含まれます。

4. 接近の制御

犯罪者がターゲットに近づきにくい環境をつくることです。オートロック、フェンス、見通しの良い通路設計などが該当します。正当な利用者の利便性を確保しつつ、不審者の接近を困難にするバランスが求められます。

5. 対象物の強化

侵入のターゲットそのもの——ドア、窓、鍵など——を物理的に強化することです。CPマーク認定品の導入、防犯ガラスへの交換、ディンプルシリンダー錠への取り替えなどが具体的な手段です。侵入に5分以上かかると約7割の犯行者が諦めるとされ、対象物の強化は直接的な抑止効果があります。

6. 割れ窓理論

1つの窓ガラスが割れたまま放置されると、やがて地域全体の治安が悪化するという犯罪学の理論です。1982年にアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングらが提唱しました。逆に言えば、小さな乱れを早期に修復することが、犯罪の抑止につながるということです。ゴミの放置、落書き、壊れた街灯の放置なども同様の効果を生みます。

7. 防犯4原則(音・光・時間・目)

犯罪者に犯行を断念させるための4つの基本指針です。「」で威嚇、「」で死角を消す、「時間」をかけさせる、「(人の目・カメラ)」で監視する——この4要素を組み合わせることで防犯力が飛躍的に高まります。詳しくは防犯の4原則完全ガイドで解説しています。

8. 防犯診断

住宅や施設の防犯上の弱点を専門家が点検・評価することです。警察署の「防犯診断」サービスや、防犯設備士による診断があります。窓・ドアの強度、照明環境、死角の有無などをチェックし、優先すべき対策を提案してもらえます。

9. リスクマネジメント

犯罪被害のリスクを事前に把握し、発生確率と被害の大きさに応じて対策の優先順位を決める考え方です。すべてのリスクをゼロにすることは不可能なため、限られた予算で最も効果の高い対策から実施することが重要です。

10. ハインリッヒの法則

1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故と300件のヒヤリ・ハットがあるという法則です。防犯に当てはめると、1件の侵入被害の背後には多数の「不審者の目撃」「鍵のかけ忘れ」といった小さなリスクが潜んでいることを意味します。日頃の小さな違和感を見逃さないことが大切です。

第2部:脅威を知る(35語)

防犯対策を効果的に行うには、どんな犯罪があるのかを知ることが不可欠です。ここでは住まいの侵入犯罪から街頭犯罪、詐欺、最新の犯罪手口までを解説します。

侵入手口の比較一覧

主な住宅侵入の手口を比較表にまとめました。

手口特徴所要時間主な対策
空き巣留守中に侵入して金品を盗む数分〜10分施錠徹底、補助錠、在宅偽装
忍び込み就寝中に侵入する深夜帯雨戸・シャッター、窓補助錠
居空き在宅中に気づかれず侵入日中施錠徹底、防犯カメラ
ピッキング特殊工具で鍵を開ける数秒〜数分ディンプル錠、補助錠
サムターン回し外部からサムターンを操作数十秒〜数分サムターンカバー
ガラス破り窓ガラスを割って侵入数秒〜数分防犯ガラス、防犯フィルム

住まいを狙った侵入犯罪

11. 侵入盗

建物に不正に侵入して金品を盗む犯罪の総称です。令和6年の認知件数は43,036件で、このうち住宅対象が約40%を占めます(出典:警察庁「住まいる防犯110番」)。空き巣・忍び込み・居空きに分類されます。

12. 空き巣

留守中の住宅に侵入し、金品を盗む犯罪です。住宅侵入盗の中で最も多い手口で、全体の約60%を占めます。一戸建ては窓からの侵入が53.5%と最多です。空き巣の手口と対策について詳しく解説しています。

13. 忍び込み

住人が就寝中に侵入する手口です。深夜から明け方にかけて犯行が多く、空き巣よりも住人と鉢合わせするリスクが高いため、犯行者にとっても危険な手口です。就寝前の窓・ドアの施錠と補助錠の活用が重要です。

14. 居空き

住人が在宅中にもかかわらず、気づかれないように侵入して盗む手口です。入浴中や庭仕事中など、住人の注意がそれた隙を狙います。在宅中でも施錠を徹底することが対策の基本です。

15. 無締り

鍵をかけていない状態、いわゆる「無施錠」のことです。住宅侵入盗の約半数は無締りが原因で発生しています。ゴミ出しや近所への外出でも必ず施錠する習慣が防犯の第一歩です。

16. ガラス破り

窓ガラスを割って侵入する手口の総称です。「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」の3種類があります。一戸建てでは窓からの侵入経路が最多のため、防犯ガラス防犯フィルムによる対策が有効です。

17. こじ破り

ドライバーなどの工具でクレセント錠付近のガラスに小さな穴を開け、手を差し入れて解錠する手口です。音が小さく短時間で侵入できるため、最も多いガラス破りの手法です。

18. 打ち破り

バールやハンマーなどの工具でガラスを叩き割る手口です。大きな音が出るため周囲に気づかれやすい反面、数秒で侵入できるスピードが特徴です。

19. 焼き破り

ライターやバーナーでガラスを加熱し、水をかけて急冷させることでヒビを入れる手口です。ほとんど音が出ないため発見が難しく、深夜帯に多い手口です。

20. ピッキング

特殊な工具(ピック、テンション)を鍵穴に差し込み、鍵を使わずに解錠する手口です。古いタイプのディスクシリンダー錠は数秒で開錠される危険があります。ディンプルシリンダー錠への交換が最も効果的な対策です。

21. サムターン回し

ドアの郵便受けやドリルで開けた穴から特殊工具を差し入れ、室内側のサムターン(つまみ)を回して解錠する手口です。サムターンカバーや脱着式サムターンの設置で対策できます。

22. カム送り解錠(バイパス解錠)

シリンダーを特殊工具で操作し、錠ケース内部のカムを直接動かして解錠する手口です。一部の古いシリンダー錠で可能な手法で、シリンダーの交換が対策となります。

23. バンピング

バンプキーと呼ばれる特殊な鍵を差し込み、衝撃を加えてピンを跳ね上げて解錠する手口です。海外で問題になり、日本でも注意が呼びかけられています。ディンプルシリンダー錠はバンピングにも強い構造です。

24. こじ開け

バールなどの工具でドア枠と扉のすき間をこじ開けて侵入する手口です。デッドボルトの長さが短い場合や、ドア枠が脆弱な場合に被害が発生します。ガードプレートの設置やドアの補強が対策です。

個人や街中で発生する犯罪

25. 街頭犯罪

路上や公共の場所で発生する犯罪の総称です。ひったくり、スリ、路上強盗、自転車盗、車上荒しなどが含まれます。夜道の一人歩き対策も街頭犯罪の予防につながります。

26. ひったくり

歩行者や自転車のカバンなどを追い抜きざまに奪う犯罪です。背後からバイクや自転車で近づくケースが多く、カバンを車道と反対側に持つ、たすき掛けにするなどが対策です。

27. 置き引き

飲食店、電車内、公共施設などで、他人の荷物を持ち去る犯罪です。一瞬目を離した隙に被害が発生します。荷物を体から離さない、目を離さないことが基本です。

28. スリ

満員電車や人混みの中で、他人のポケットやカバンから財布などを抜き取る犯罪です。ファスナー付きのカバンを体の前に持つなどの対策が有効です。

29. 路上強盗

路上で暴行・脅迫を用いて金品を奪う犯罪です。深夜の人通りの少ない場所で発生しやすく、遅い時間帯の一人歩きを避けることが最も効果的な予防策です。

30. ストーカー

特定の相手に対してつきまとい、待ち伏せ、監視、執拗なメッセージ送信などを繰り返す行為です。ストーカー規制法で取り締まられます。被害を受けた場合は速やかに警察に相談しましょう。女性向け防犯対策もあわせてご覧ください。

31. 痴漢

電車内や路上で、他人の身体に不必要に触れる犯罪です。迷惑防止条例や強制わいせつ罪で罰せられます。被害に遭った場合は、周囲に助けを求めるか防犯ブザーを鳴らすなどの対処が重要です。

32. 通り魔

不特定の通行人を無差別に襲う犯罪です。人通りの多い場所で発生することがあり、異常を感じたら速やかにその場を離れることが最優先です。

33. 盗撮

他人のプライベートな姿を無断で撮影する犯罪です。小型カメラやスマートフォンを悪用するケースが多く、迷惑防止条例や撮影罪(2023年施行)で取り締まられます。

34. 盗聴

他人の会話や通信内容を密かに傍受する行為です。盗聴器は市販されており、コンセント型や電話機型など発見が困難なものもあります。引っ越し時や不審な雑音がある場合は、専門業者による調査を検討しましょう。

35. 略取・誘拐

暴行・脅迫(略取)や欺罔・誘惑(誘拐)によって人を連れ去る犯罪です。子どもを対象とした犯罪が多く、「いかのおすし」の標語を教えることが予防の基本です。

巧妙化する詐欺

36. 特殊詐欺

電話やメールで被害者に接触し、現金やキャッシュカードをだまし取る犯罪の総称です。令和6年の被害額は約700億円にのぼります。オレオレ詐欺、還付金詐欺、架空料金請求詐欺などが含まれます。

37. オレオレ詐欺

「俺だけど、事故を起こしてお金が必要」など、家族を装って電話をかけ、現金をだまし取る手口です。高齢者が被害に遭いやすく、「電話でお金の話が出たら詐欺」と覚えておくことが有効です。

38. 架空料金請求詐欺

「未納料金がある」「有料サイトの利用料が発生している」など、架空の請求でお金をだまし取る手口です。メール、SMS、はがきなど、さまざまな方法で接触してきます。身に覚えのない請求には一切応じないことが重要です。

39. 還付金詐欺

市役所や年金事務所の職員を装い、「医療費の還付金がある」などと言ってATMに誘導し、送金させる手口です。ATMで還付金を受け取ることは絶対にできません。電話でATM操作を指示された場合は詐欺を疑ってください。

40. 融資保証金詐欺

「低金利で融資する」と持ちかけ、保証金や手数料の名目で先にお金を振り込ませる手口です。正規の金融機関が融資前に保証金を求めることはありません。

41. リフォーム詐欺

「屋根が壊れている」「シロアリがいる」など、住宅の不安を煽って不必要な工事を契約させる手口です。突然訪問してくる業者には注意が必要です。工事が必要か判断できない場合は、複数の業者に見積もりを取りましょう。

42. ワンクリック詐欺

Webサイトのリンクやボタンをクリックしただけで「登録完了」「料金が発生した」と表示し、お金を請求する手口です。表示を無視して、絶対に連絡しないことが対処法です。

最新の犯罪手口

43. 闇バイト強盗

SNSやメッセージアプリで「高額バイト」として集められた実行犯が、指示役の命令で住宅に押し入る強盗事件です。2024年以降に急増し、社会問題となっています。従来の空き巣と異なり在宅中にも押し入る凶悪な犯行が特徴で、防犯シャッターや雨戸の活用、110番通報体制の整備が重要です。詳しくは2026年の防犯対策ガイドもご覧ください。

44. アポ電強盗

事前に電話をかけて在宅状況や資産状況を確認した上で、強盗に及ぶ犯罪です。「電力会社の点検です」「市役所から還付金のお知らせです」などを装って電話をかけてきます。知らない番号からの電話には出ない、個人情報を教えないことが対策です。

45. SNS型犯罪

SNS(ソーシャルメディア)を利用した犯罪の総称です。SNSでの個人情報の公開が犯罪者に悪用されるケースが増えています。リアルタイムの位置情報投稿、自宅が特定できる写真の投稿は犯罪のきっかけになりえます。SNSの防犯対策について詳しく解説しています。

第3部:物理的な防犯対策(45語)

ここからは、住まいの防犯に直結する具体的な製品・設備・制度を解説します。予算や住環境に合った対策を選ぶための知識として活用してください。

玄関ドアと鍵の強化

46. 錠(ロック)

ドアや窓を閉じた状態で固定し、不正な開放を防ぐ装置の総称です。構造によってシリンダー錠、電気錠、暗証番号錠などに分類されます。鍵の防犯対策で詳しく解説しています。

47. シリンダー錠

鍵穴(シリンダー)に鍵を差し込んで施解錠する最も一般的な錠前です。シリンダー内部のピンやディスクの配列によって、防犯性能が大きく異なります。

48. ディスクシリンダー錠

鍵穴が縦の「く」の字型をした、古いタイプのシリンダー錠です。構造が単純なためピッキングに非常に弱く、数秒〜数十秒で解錠される危険があります。まだこのタイプの鍵を使っている場合は、早急な交換を推奨します。

49. ディンプルシリンダー錠

鍵の表面に複数の丸いくぼみ(ディンプル)がある、防犯性能の高いシリンダー錠です。ピンの配列が複雑で、ピッキングやバンピングに対して高い耐性を持ちます。CPマーク認定品は解錠に10分以上かかるとされ、現在最も推奨される鍵のタイプです。

50. ワンドアツーロック

1つのドアや窓に2つの鍵を設置する防犯手法です。解錠に2倍の時間がかかるため、犯行者が犯行を断念する確率が大幅に高まります。費用対効果が非常に高い対策で、ワンドアツーロックの詳細ガイドで実践方法を解説しています。

51. 補助錠

既存の主錠(メインの鍵)に追加して取り付ける錠前です。窓用(レール取付型、貼り付け型)とドア用(面付型、挟み込み型)があり、500〜5,000円程度で購入できます。ワンドアツーロックを実現する最も手軽な手段です。

52. デッドボルト

ドアの錠前から飛び出す金属の棒(かんぬき)のことです。ドアを閉めた状態で枠に差し込まれ、こじ開けを防止します。デッドボルトが長い(ストロークが大きい)ほど防犯性能が高くなります。

53. サムターン

ドアの室内側にある施解錠用のつまみ(ノブ)です。「サムターン回し」の標的となるため、サムターンカバーの装着や脱着式サムターンへの交換が対策になります。

54. ドアスコープ

玄関ドアに取り付けられた覗き穴のことです。来訪者を室内から確認するためのものですが、外部から逆に室内を覗かれるリスクがあります。ドアスコープカバーを装着して対策しましょう。

55. ドアチェーン・ドアガード

ドアを少しだけ開けた状態でロックし、外部からの全開を防ぐ補助器具です。訪問者の確認時に使用します。ただし工具で切断される可能性もあるため、過信は禁物です。

56. CPマーク

警察庁・国土交通省・経済産業省と民間団体が共同で定めた防犯性能試験に合格した建物部品に付与されるマークです。「Crime Prevention(犯罪予防)」の頭文字で、CP認定品は侵入に5分以上耐える性能を持ちます。錠前、ガラス、フィルム、シャッターなど幅広い製品カテゴリがあります。詳しくはCPマーク完全ガイドをご覧ください。

57. 電気錠

電気信号で施解錠する錠前です。暗証番号式、カードキー式、リモコン式などがあります。オートロック機能を搭載している機種が多く、鍵のかけ忘れ防止に効果的です。

58. オートロック

ドアを閉めると自動的に施錠されるシステムです。マンションのエントランスに多く採用されていますが、住戸単体でもスマートロック等で実現可能です。締め出し防止のため、鍵や解錠手段の携帯を忘れないことが大切です。

窓と開口部の防犯

59. クレセント錠

窓サッシに標準装備されている半月形の締め金具です。本来は気密性を保つための金具であり、防犯性能は低いのが実態です。こじ破りの標的になりやすいため、ダイヤル付きクレセント錠への交換や補助錠の追加が推奨されます。

60. ダイヤル付きクレセント錠

暗証番号(ダイヤル)付きのクレセント錠です。外部から不正に操作されても、番号が合わなければ解錠できません。通常のクレセント錠からの交換費用は2,000〜5,000円程度です。

61. 防犯ガラス

2枚のガラスの間に特殊な中間膜(ポリビニルブチラール等)を挟み込んだ合わせガラスです。ガラスが割れても中間膜が貫通を防ぐため、侵入に時間がかかります。CPマーク認定品は打ち破りに5分以上耐えます。詳しくは防犯ガラスの選び方をご覧ください。

62. 合わせガラス

2枚以上のガラスを中間膜で貼り合わせたガラスの総称です。防犯ガラスは合わせガラスの一種ですが、すべての合わせガラスが防犯性能を持つわけではありません。防犯目的で選ぶ場合は必ずCPマーク認定品を確認しましょう。

63. 防犯フィルム

既存の窓ガラスに貼り付けて強度を向上させるフィルムです。CPマーク認定品は厚さ350μm以上で、こじ破り・打ち破りに対して高い耐性を発揮します。DIY施工も可能ですが、防犯性能を確実にするにはプロの施工を推奨します。詳しくは防犯フィルムの選び方をご覧ください。

64. 面格子

窓の外側に取り付ける金属製の格子です。侵入を物理的に阻止する効果がありますが、取り外し工具が市販されているため過信は禁物です。CPマーク認定品や、ビス止め部分が外部から操作しにくい構造の製品を選びましょう。

65. 防犯シャッター・雨戸

窓の外側を覆う可動式の防護設備です。閉じた状態では窓ガラスへのアクセスを完全に遮断できるため、防犯効果は非常に高くなります。特に闇バイト強盗対策として、就寝時の閉鎖が推奨されています。

外周・環境の防犯

66. 防犯砂利

踏むと大きな音(約76dB以上)が出る特殊な砂利です。建物の周囲に敷くことで、侵入者の接近を音で知らせます。ガラス製が最も音量が大きく、厚さ4〜5cm以上に敷くことがポイントです。

67. センサーライト

人の動き(熱や赤外線)を検知して自動で点灯するライトです。明るさ400ルーメン以上、検知距離8〜12mの製品が防犯用途に適しています。玄関、勝手口、建物の側面に設置し、侵入者の顔を照らすことが目的です。詳しくはセンサーライトの設置ガイドをご覧ください。

68. 防犯灯

道路や公園、通学路などに設置される常夜灯です。地域全体の「監視性の確保」に貢献します。暗い通学路がある場合は、自治体や町内会に防犯灯の設置を要望することも可能です。

69. フェンス・塀

敷地の境界に設置する囲いです。防犯の観点では、見通しの良いメッシュフェンスが推奨されます。高い塀は犯罪者の隠れ場所にもなるため、視認性とプライバシーのバランスを考慮して選びましょう。

70. マーキング

空き巣犯が犯行前の下見で、ターゲットの家に目印を残す行為です。○(侵入しやすい)、×(防犯対策あり)、S(一人暮らし)、数字(留守の時間帯)などの記号が使われます。見つけたらすぐに消し、警察に相談してください。詳しくはマーキングの種類と対処法で解説しています。

防犯機器

防犯グッズの効果・費用比較

主な防犯グッズの効果と費用を比較表にまとめました。

防犯グッズ効果費用目安設置の難易度賃貸対応
補助錠(窓用)侵入時間を延長500〜2,000円簡単
防犯フィルム(CP認定)ガラス破りを防止1㎡あたり1〜2万円業者推奨
防犯ガラスガラス破りを高度に防止1枚3〜6万円業者必須×
センサーライト光で威嚇・照射2,000〜10,000円簡単
防犯砂利音で接近を検知1㎡あたり500〜1,500円簡単
防犯カメラ映像記録・抑止5,000〜60,000円中程度
防犯アラーム音で侵入を通知1,000〜3,000円簡単
スマートロック自動施錠・履歴管理15,000〜30,000円簡単

71. 防犯カメラ(監視カメラ)

犯罪の記録と抑止を目的とした撮影機器です。家庭用はネットワークカメラ(Wi-Fi型)、PoE対応カメラ(有線型)、電池式カメラの3タイプに分かれます。画素数200万画素以上、夜間撮影対応、防水IP65以上が選び方のポイントです。

72. ダミーカメラ

本物の防犯カメラを模した模擬品です。設置コストが安く(1,000〜3,000円)、一定の心理的抑止効果があります。ただしプロの犯罪者は見破る可能性があるため、本物1台+ダミー1〜2台の組み合わせが現実的です。詳しくはダミーカメラの効果と注意点で解説しています。

73. 防犯アラーム

窓やドアの開閉・衝撃を検知して警報音を鳴らす機器です。音量90dB以上の製品がおすすめで、両面テープで取り付けられるため賃貸住宅でも使用可能です。

74. 防犯ブザー

ピンを引いたりボタンを押すと大音量の警報音を発する携帯型の機器です。子どもの通学時やジョギング時の携帯が推奨されます。音量85dB以上の製品を選びましょう。詳しくは防犯ブザーの選び方をご覧ください。

75. 防犯ステッカー

「防犯カメラ作動中」「セキュリティシステム導入済」などの表示ステッカーです。犯罪者に「この家は防犯意識が高い」と認識させる心理的抑止効果があります。玄関、窓、郵便受け付近の目立つ位置に貼ると効果的です。

76. ホームセキュリティ

セキュリティ会社(ALSOK、セコム等)が提供する住宅向けの防犯サービスです。センサーが異常を検知すると、セキュリティ会社に自動通報され、警備員が駆けつけます。月額3,000〜8,000円程度の費用がかかりますが、24時間体制の安心感があります。

77. さすまた

U字型の金属フレームが先端についた防犯用具です。不審者を壁や地面に押さえつけて取り押さえる目的で、学校や公共施設に備え付けられています。使用には訓練が必要で、無理な対応は危険です。

制度・仕組み

78. いかのおすし

子どもに教える防犯標語です。「いかない」「らない」「おごえをだす」「ぐにげる」「らせる」の頭文字をとったもので、子どもが犯罪に巻き込まれないための行動指針として全国の小学校で教えられています。詳しくは「いかのおすし」完全ガイドをご覧ください。

79. こども110番の家

子どもが危険を感じたときに駆け込める民間の避難場所です。黄色いプレートが目印で、地域のボランティアが協力しています。通学路上の「こども110番の家」の場所を親子で確認しておくことが大切です。詳しくはこども110番の家の活用法で解説しています。

80. 防犯設備士

公益社団法人日本防犯設備協会が認定する防犯の専門資格です。防犯設備の設計・施工・管理に関する知識を持ち、住宅や施設の防犯診断・提案を行います。防犯対策の相談は防犯設備士に依頼すると安心です。

81. 防犯パトロール

地域住民やボランティアが行う巡回活動です。制服や腕章を着用して地域を巡回することで、犯罪者への抑止効果と住民の安心感の向上を両立します。ながら防犯として日常の外出時に周囲に目を配ることも広義の防犯パトロールです。

82. 非常通報システム

緊急事態が発生した際に、ボタンひとつで警察や警備会社に通報できるシステムです。高齢者の一人暮らし世帯などに設置されることが多く、自治体の補助制度がある場合もあります。

83. 防犯モデルマンション

防犯環境設計の考え方に基づき、一定の防犯基準を満たしたマンションに付与される認定です。オートロック、防犯カメラ、センサー照明、CPマーク錠の設置などが審査基準に含まれます。

84. 防犯優良マンション認定制度

各都道府県の防犯協会や自治体が運営するマンション認定制度です。共用部の防犯設備、管理体制、周辺環境などを総合的に審査します。認定を受けたマンションは防犯性能が一定水準以上であることの証明になります。

85. 防犯まちづくり

地域全体で犯罪を減らすための取り組みの総称です。防犯灯の設置、見通しの確保、防犯パトロール、地域住民の連携など、ハード面とソフト面の両方から犯罪を起きにくい環境をつくります。

86. 防犯協定

自治体、警察、事業者、町内会などが連携して防犯活動を行うための協定です。コンビニエンスストアを「セーフティステーション」として活用するなど、民間の力を活かした取り組みが進んでいます。

87. 地域安全マップ

地域の危険な場所(死角、暗がり、人通りの少ない場所)と安全な場所(こども110番の家、交番など)を地図上にまとめたものです。子どもと一緒に作成することで、子ども自身の危険察知能力が高まります。

88. ながら防犯

ジョギング、犬の散歩、買い物など、日常の外出時に「ながら」で周囲に目を配る防犯活動です。特別な活動をしなくても、地域の「目」を増やすことで防犯効果が生まれます。

89. 防犯ボランティア

自発的に地域の防犯活動に参加する個人やグループのことです。パトロール、見守り、子どもの登下校の付き添いなどの活動を行います。全国で約4万7,000団体、約190万人が活動しています。

90. ドライブレコーダー

車両に搭載する映像記録装置です。交通事故の証拠保全が主目的ですが、駐車時の当て逃げやいたずらの記録、通学路の見守り(動く防犯カメラとして機能)にも活用されています。

第4部:デジタル・IoT時代の防犯用語(30語)

スマートロック、AI防犯カメラ、サイバー防犯——テクノロジーの進化により、防犯の世界も急速にデジタル化しています。2026年時点の最新用語を網羅しました。

スマートセキュリティ

91. スマートロック

スマートフォンや暗証番号で施解錠する電子錠です。オートロック機能による鍵のかけ忘れ防止、遠隔操作、出入り履歴の記録など、従来の鍵にはない防犯機能を備えています。両面テープで取り付けるタイプなら賃貸でも設置可能で、費用は15,000〜30,000円程度です。

92. IoTセンサー

インターネットに接続されたセンサー機器の総称です。ドア・窓の開閉センサー、人感センサー、振動センサーなどがあり、異常を検知するとスマートフォンに通知を送信します。複数のセンサーを連携させることで、住宅全体を監視するシステムを構築できます。

93. スマートホームセキュリティ

IoT機器を組み合わせて住宅全体の防犯を一元管理するシステムです。スマートロック、センサー、カメラ、照明、アラームをスマートフォン1台で管理でき、外出先からリアルタイムで自宅の状況を確認できます。

94. 遠隔監視システム

インターネットを通じて離れた場所から映像やセンサー情報を確認できるシステムです。自宅だけでなく、空き家の防犯管理や高齢の親の見守りにも活用されています。

95. 見守りサービス

高齢者や子どもの安全を遠隔で確認するサービスです。人感センサーによる生活パターンの確認、GPSによる位置情報の共有、カメラによる映像確認などの方法があります。セキュリティ会社や通信会社が提供しています。

カメラ・映像技術

96. AI防犯カメラ

人工知能(AI)を搭載し、人物の検知・識別、不審行動の自動判別などを行う防犯カメラです。従来の動体検知では反応しなかった異常行動(うろつき、不法侵入など)をAIが自動的に検出し、通知する機能を持ちます。

97. ネットワークカメラ(IPカメラ)

Wi-FiやLAN経由でインターネットに接続する防犯カメラです。スマートフォンで映像をリアルタイム確認でき、クラウド録画にも対応します。工事不要で設置できるため、家庭用防犯カメラの主流になっています。

98. PTZカメラ

パン(左右回転)・チルト(上下回転)・ズーム機能を備えた防犯カメラです。遠隔操作で広範囲を監視でき、不審者を追跡しながら拡大撮影することが可能です。

99. クラウド録画

防犯カメラの映像をインターネット上のサーバー(クラウド)に保存するサービスです。本体が破壊されても映像が残るメリットがあります。月額制のサービスが多く、料金は月300〜2,000円程度です。

100. PoE(Power over Ethernet)

LANケーブル1本で映像データの送信と電源供給を同時に行う技術です。電源コンセントの近くに設置する制約がなくなり、カメラの配置の自由度が高まります。有線接続のためWi-Fiより安定した通信が可能です。

101. トレイルカメラ

野生動物の撮影用として開発された屋外用カメラを、防犯目的で転用するものです。電池駆動・防水・赤外線暗視機能を備え、電源や通信環境がない場所でも設置できるのが最大の特徴です。詳しくはトレイルカメラの防犯活用ガイドをご覧ください。

102. ベビーモニター

乳幼児の見守り用カメラです。映像と音声をリアルタイムでスマートフォンに送信し、子どもの状態を別室から確認できます。暗視機能、動体検知、温度センサーなどの機能を備えた製品があります。

103. 顔認証

カメラで撮影した人物の顔の特徴をAIが分析し、個人を識別する技術です。スマートロックの解錠、防犯カメラの不審者検知、入退室管理などに利用されています。マスクやサングラスを着用した状態でも識別できる技術が進んでいます。

104. 画像解析(映像解析)

防犯カメラの映像をAIが自動的に分析する技術です。不審者の検出、放置物の検知、群衆の行動パターン分析など、人間では見落としがちな異常を高速で発見します。

105. 赤外線暗視(ナイトビジョン)

赤外線LEDを照射して暗闇でも撮影を可能にする技術です。ほぼすべての防犯カメラに搭載されている基本機能で、照射距離は家庭用で10〜30m程度です。

規格・技術

106. IP等級(防水・防塵規格)

電子機器の防水・防塵性能を示す国際規格です。「IP」に続く2桁の数字で表され、1桁目が防塵(0〜6)、2桁目が防水(0〜9K)のレベルを示します。屋外に設置する防犯カメラはIP65以上が推奨されます。詳しくはIP等級の解説をご覧ください。

107. 解像度(画素数)

映像の精細さを表す数値です。防犯カメラでは200万画素(フルHD・1080p)以上が推奨され、400万画素(2K)以上であれば人物の顔をより鮮明に識別できます。

108. Wi-Fi / LTE通信

防犯機器がインターネットに接続するための通信方式です。Wi-Fiは家庭内の無線LAN、LTEはモバイル回線を利用します。Wi-Fi接続型は手軽で低コスト、LTE対応型はWi-Fi環境がない場所でも使えるメリットがあります。

サイバー防犯

物理防犯とサイバー防犯の境界は年々曖昧になっています。IoT機器の普及により、デジタル上のリスクが物理的な被害につながるケースも増えています。

109. フィッシング

実在する企業や機関になりすましたメール・SMSを送り、偽のWebサイトに誘導してID・パスワード・クレジットカード情報をだまし取る手口です。メールやSMSのリンクは安易にクリックせず、公式サイトやアプリからアクセスする習慣が重要です。

110. スキミング

ATMやクレジットカード決済端末に不正な読み取り装置を仕掛け、カード情報を盗む手口です。ATMのカード挿入口に不審な機器がないか確認する、暗証番号入力時に手で隠すなどの対策が有効です。

111. SIMスワップ

他人になりすまして携帯電話のSIMカードを再発行させ、電話番号を乗っ取る手口です。SMS認証を突破して銀行口座やSNSアカウントにアクセスされる被害が報告されています。

112. ランサムウェア

パソコンやスマートフォンのデータを暗号化し、復号のために「身代金(ランサム)」を要求する悪意のあるソフトウェアです。不審なメールの添付ファイルを開かない、ソフトウェアを最新に保つことが予防策です。

113. 二段階認証(2FA)

パスワードに加えて、SMSコードや認証アプリなどの追加認証を求めるセキュリティ機能です。万が一パスワードが漏洩しても、第三者が不正ログインすることを防ぎます。銀行、SNS、メールなど重要なサービスでは必ず設定しましょう。

114. VPN(仮想プライベートネットワーク)

インターネット通信を暗号化し、第三者による盗聴を防ぐ技術です。公衆Wi-Fi(カフェ、空港など)を利用する際にVPNを使用すると、通信内容の傍受リスクを大幅に低減できます。

115. パスワードマネージャー

複数のサービスのパスワードを安全に管理するアプリケーションです。強力なパスワードを自動生成し、暗号化して保存します。同じパスワードの使い回しを防止でき、アカウントの不正アクセスリスクを低減します。

SNS・デジタルリスク

116. SNSストーキング

SNSの投稿内容や公開情報をもとに、特定の個人をつきまとう行為です。写真の位置情報、背景に映った建物、定期的な投稿パターンなどから居場所や行動パターンが特定されるケースがあります。SNS防犯の基本対策をご確認ください。

117. 位置情報の漏洩

スマートフォンの写真に埋め込まれた位置情報(Exif情報)や、SNSへのリアルタイム投稿から居場所が特定されるリスクです。写真の位置情報をオフにする設定や、外出先からのリアルタイム投稿を控えることが対策になります。

118. デジタルタトゥー

一度インターネット上に公開された情報が、削除困難になり半永久的に残り続ける現象を「デジタルの入れ墨」に例えた表現です。SNSへの不用意な投稿は、将来にわたって残るリスクがあることを意識しましょう。

GPS・AI防犯

119. GPS防犯ブザー

GPS機能を搭載した防犯ブザーです。緊急時に警報音を鳴らすと同時に、保護者のスマートフォンに位置情報を通知します。子どもの通学時や高齢者の外出時に活用されています。詳しくはGPS防犯グッズの活用法をご覧ください。

120. 予測型防犯(プレディクティブ・ポリシング)

過去の犯罪データや環境データをAIが分析し、犯罪が発生しやすい場所や時間帯を予測する手法です。一部の都道府県警察で試験的に導入されており、パトロール重点地域の選定などに活用されています。防犯の未来を担う技術として注目されています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 防犯の基本は何ですか?

防犯の基本は「防犯環境設計(CPTED)」の考え方に基づく4つの要素——「領域性の確保」「監視性の確保」「接近の制御」「対象物の強化」です。日常的には防犯4原則(音・光・時間・目)を実践することが、犯罪被害を防ぐ第一歩となります。

Q2. 防犯の4原則とは何ですか?

「音・光・時間・目(人の目)」の4要素で、犯罪者に犯行を断念させるための基本指針です。防犯砂利やアラーム(音)、センサーライト(光)、補助錠や防犯ガラス(時間)、防犯カメラやご近所の目(目)を組み合わせることで、防犯力が飛躍的に向上します。

Q3. 防犯環境設計(CPTED)とは何ですか?

建物や街の設計・管理によって犯罪を未然に防ぐ考え方です。「Crime Prevention Through Environmental Design」の略で、「領域性の確保」「監視性の確保」「接近の制御」「対象物の強化」の4つの原則で構成されます。国土交通省の設計指針にも取り入れられています。

Q4. CPマークとは何ですか?

警察庁・国土交通省・経済産業省と民間団体が定めた防犯性能試験に合格した建物部品に付与されるマークです。「Crime Prevention(犯罪予防)」の略で、CP認定品は侵入に5分以上耐える性能を持ちます。詳しくはCPマーク完全ガイドをご覧ください。

Q5. 防犯カメラと監視カメラの違いは何ですか?

法律上の明確な区別はなく、基本的に同じ機器を指します。犯罪抑止を目的とする場合は「防犯カメラ」、施設の管理・監視を目的とする場合は「監視カメラ」と呼ばれる傾向があります。近年は「防犯カメラ」の呼称がより一般的になっています。

Q6. ピッキングされにくい鍵はどんな鍵ですか?

ディンプルシリンダー錠が最もピッキングに強い鍵です。鍵の表面に複数のくぼみ(ディンプル)があり、ピンの配列が複雑なため解錠に10分以上かかるとされます。古いディスクシリンダー錠を使っている場合は、早めの交換をおすすめします。

Q7. 空き巣に狙われやすい家の特徴は?

無施錠の窓やドアがある、人通りが少なく死角が多い、留守が長時間にわたる、植栽やフェンスで見通しが悪い家が狙われやすい傾向にあります。チェックリストでわが家の防犯力を診断してみることをおすすめします。

Q8. スマートロックは防犯に有効ですか?

有効です。オートロック機能による鍵のかけ忘れ防止、不正解錠の検知・通知、出入り履歴の記録など、従来の鍵にはない防犯機能を備えています。両面テープで取り付けるタイプなら賃貸でも設置可能です。ただし電池切れへの備えとして物理キーの携帯も忘れずに。

まとめ

防犯用語120選を4部構成で解説しました。最後に、本記事の重要ポイントを振り返ります。

  • 第1部:防犯環境設計と防犯4原則が、すべての対策の基本理論
  • 第2部:侵入盗の約半数は無施錠が原因。最新の脅威(闇バイト強盗・SNS犯罪)にも注意
  • 第3部:CPマーク認定品は侵入に5分以上耐える信頼の証。予算に応じた段階的な対策が有効
  • 第4部:スマートロックやAI防犯カメラで、防犯のデジタル化が加速中
  • サイバー防犯(フィッシング・SIMスワップ等)は物理防犯と同じくらい重要に
  • まず今日からできること: 確実な施錠、ご近所への挨拶、SNSの位置情報オフ

防犯対策は「知ること」から始まり、「行動すること」で完成します。本記事で学んだ用語を活かして、まずは身近なところから対策を始めてみてください。

初心者の方には、まず防犯の4原則を読んで全体像を把握し、次にお金をかけない防犯対策15選で具体的なアクションに移ることをおすすめします。その他の防犯記事は「じぶん防犯」トップページからご覧いただけます。